トーマス・マンの女性像―自己像と他者イメージのあいだで [単行本]
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トーマス・マンの女性像―自己像と他者イメージのあいだで [単行本]

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出版社:彩流社
販売開始日: 2014/10/22
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トーマス・マンの女性像―自己像と他者イメージのあいだで の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    従来、評価されてこなかったマン作品の「女性像」に、作家自身の「自己像」を見出し、女性という「他者」のなかにマンが投影した性的・社会的・民族的・政治的世界観に迫る。
  • 目次

    序章 女性を描くトーマス・マン
     1 自画像としての女性像
     2 「他者」の表象
     3 穏やかな人間主義/差異に敏感な普遍主義
     4 「他者としての女性」を論じるということ
     5 本書の構成

    第1部 自己像としての女性像
    第1章 ゼゼミ・ヴァイヒブロート
       ──『ブデンブローク家の人々』の哲学する老婦人
     1 物語を閉じるのは誰か
     2 ゼゼミ・ヴァイヒブロートについて
     3 ゲルダ──内側から語られない女性
     4 トーニ・ブデンブローク──共感から軽蔑へ
     5 哲学をするゼゼミ
     6 ゼゼミ・ヴァイヒブロートとトーマス・ブデンブローク

    第2章 白いドレスのロッテ
       ──『ワイマールのロッテ』の恋に恋する知的な女性
     1 「ゲーテ小説」としての『ワイマールのロッテ』
     2 ロッテは犠牲者か
     3 「犠牲者」のおかしみ
     4 白いドレス
     5 頭の震え

    第3章 フロイライン・エンゲルハルト
       ──『魔の山』における女性像と「同性愛」
     1 女性教師エンゲルハルト嬢
     2 同性愛理論の二つの流れ
     3 ブリューアーの理論
     4 男性の女性化としての同性愛
     5 「不毛で永遠の愛」を抱くエンゲルハルト嬢

    第2部 不在の他者
    第4章 ショーシャ夫人は美しいか
       ──『魔の山』における女性像とその「他者」性
     1 「ショーシャ夫人は美しい」という命題について
     2 腕──局部的な美
     3 聖母と娼婦
     4 ショーシャ夫人の他者性
     5 女性蔑視と妄想としての女性像

    第5章 ショーシャ夫人と「アジア」のイメージ
       ──『魔の山』における女性像と「東」
     1 ショーシャ夫人の「アジア」性
     2 「アジア」の「西欧」化
     3 「アジア」イメージの恣意性
     4 ドストエフスキーの国としてのロシア

    第3部 他者からの問いかけ/他者への問いかけ
    第6章 インマ・スペールマンあるいはカーチャ・プリングスハイム
       ──『大公殿下』と棘のあるユダヤ人女性
     1 「メルヘン=ロマーン」というジャンル
     2 成立史におけるリアリズム化とその限界
     3 愛情の心理描写におけるリアリズムとメルヘン
     4 カーチャ・プリングスハイムへの手紙
     5 ユダヤ人という他者
     6 カーチャという名の現実

    第7章 ムト・エム・エネト
       ──『ヨセフとその兄弟たち』のナチス像
     1 自画像あるいはナチズムの表象
     2 ナチスの表象としてのムト
     3 「ファシズム的なもの」への自己同一化
     4 「ファシズム的なもの」の「女性性」
     5 「女性性」の観念性

    終章 ロザーリエとアンナ
       ──『欺かれた女』のアメリカ像
     1 自画像としてのロザーリエ
     2 1950年代のドイツとアメリカ
     3 ロザーリエとアンナ
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    伊藤 白(イトウ マシロ)
    山口県山口市出身。2005年に京都大学大学院文学研究科博士後期課程満期退学。博士(文学)。2005年より国立国会図書館勤務。専門はドイツ文学、ドイツの図書館制度、ドイツの経済政策
  • 出版社からのコメント

    マンの「女性像」に作家自身の「自己像」を見出し、女性という「他者」にマンが投影した性的・社会的・民族的・政治的世界観に迫る。
  • 内容紹介

    『魔の山』等で知られるノーベル賞作家トーマス・マンは、「女性」という「他者」に自画像を描いていた。マン文学の「女性像」をテーマにした初めての研究書!
    従来、評価されてこなかったマン作品の「女性像」に、作家自身の「自己像」を見いだし、女性という「他者」のなかにマンが投影した性的・社会的・民族的・政治的世界観に迫る。ツヴェタン・トドロフ(1939-)の「穏やかな人間主義」、ユルゲン・ハーバーマス(1929-)の「差異に敏感な普遍主義」という二人の現代思想家の概念に依拠して、「他者」の世界観を「自分と共通のもの」、「普遍的なもの」として描くマン文学の魅力、マンの「人間主義」「普遍主義」を浮き彫りにする。
  • 著者について

    伊藤 白 (イトウ マシロ)
    伊藤 白
    Mashiro Ito
    山口市出身。京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了、博士(文学)。国立国会図書館勤務(調査及び立法考査局)。
    専門は、ドイツ文学、ドイツの図書館、日独の産業支援政策。【訳書】『ドイツ図書館入門──過去と未来への入り口 』(日本図書館協会、2011年)

トーマス・マンの女性像―自己像と他者イメージのあいだで の商品スペック

商品仕様
出版社名:彩流社
著者名:伊藤 白(著)
発行年月日:2014/10/31
ISBN-10:477912025X
ISBN-13:9784779120251
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:266ページ ※225,41P
縦:20cm
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