これからの国文学研究のために―池田利夫追悼論集 [単行本]
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これからの国文学研究のために―池田利夫追悼論集 [単行本]

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出版社:笠間書院
販売開始日: 2014/10/27
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これからの国文学研究のために―池田利夫追悼論集 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    国文学研究の最前線を示す、29名による論文集。古代~近世の、日記・物語、漢学・学芸・仏教、和歌に分けて編集。研究手法の異なりや時代や分野の別にこだわることなく、意欲に満ちた研究や真摯な研究者には、常にあたたかい視線を注いでいた池田利夫の生き様をあらわすように、バラエティに富んだ論文が集まっている。
  • 目次

    はじめに

    [日記・物語]
    菅原孝標女の出仕に関する一臆説…秋山虔

    『和泉式部日記』前史─為尊親王伝の虚実─…後藤祥子
     一 家集中の為尊親王無根の確認
     二 歴史物語の虚実
     三 為尊親王の死因
     四 「観身論命」歌群の詠歌事情
     五 「巌の中に住まばかは」歌群の詠歌事情
     六 禁忌と救済
     七 続集日次詠歌群の位置付け

    朗詠享受に見る『枕草子』『源氏物語』…岩佐美代子
     一 「朗詠」とその享受文化
     二 『枕草子』における享受
     三 『源氏物語』における享受
     四 享受相の成果と相違点、その由来

    源氏物語と藤原氏の信仰―玉鬘の物語と八幡信仰―…鈴木宏昌
     はじめに
     一 光源氏の玉鬘への贈歌
     二 玉鬘の返歌と源氏の独詠歌
     三 源氏の歌の「三島江」の問題
     四 藤原氏の氏族伝承と八幡信仰
     五 玉鬘の物語と八幡信仰

    弁の中将―本文異同と古註釈と史実と―…高田信敬
     一 左大臣家の公達
     二 異文管見
     三 古註釈
     四 史実からの照射
     五 再び「弁の中将」へ

    もう一つの河内本源氏物語―慶應義塾大学図書館蔵「末摘花」帖と伝良経筆切をめぐって―…佐々木孝浩
     はじめに 
     一 慶應義塾大学図書館蔵「末摘花」帖について
     二 慶応本「末摘花」帖の僚帖を求めて
     三 伝良経筆本の復元的考察
     おわりに

    京都大学本系統『紫明抄』校訂の可能性…田坂憲二
     はじめに
     一 『紫明抄』の伝本と系統
     二 京都大学本系統の本文の問題・桐壺巻から
     三 京都大学文学部本の修正・帚木空 夕顔巻から
     四 分冊の問題など
     おわりに

    『浜松中納言物語』鑑賞の試み…藤原克己
     一 夢と転生
     二 対中国意識
     三 中納言と式部卿の宮
     四 春の夜の夢─無限思慕の物語─

    九条家旧蔵本の行方─池田利夫「祖形本『浜松中納言物語』の写し手は誰」続々貂─…石澤一志
     はじめに
     一 鶴見本『浜松中納言物語』と九条家旧蔵本
     二 その後の九条家旧蔵本のゆくえ、あれこれ
     三 九条家旧蔵本補考(一)─『我が身にたどる姫君』『恋路ゆかしき大将』と『とりかへばや』
     四 九条家旧蔵本補考(二)─実践女子大図書館・早稲田大学図書館蔵『歌合集』をめぐって
     五 池田亀鑑と九条家本(一)─東海大学附属図書館桃園文庫から
     六 池田亀鑑と九条家本(二)─広島大学図書館蔵『古今著聞集』をめぐって
     七 天理大学附属天理図書館と宮内庁書陵部蔵 九条家旧蔵本群
     おわりに

    『堤中納言物語』高松宮本グループの諸本の関係…三角洋一
     はじめに
     一 問題の定式化とその根拠
     二 イ注の考察
     三 高Ⅰ書写の「花桜折る中将」をめぐって
     四 高Ⅲ書写の「はなだの女御」をめぐって
     五 高Ⅱ書写の「逢坂越えぬ権中納言」をめぐって

    大英博物館所蔵「伊勢物語画帖」の染筆者…辻英子
     大英博物館所蔵「伊勢物語画帖」について
     はじめに
     一 先行研究
     二 詞書の染筆者
     まとめ

    平安文学と絵入り本…石川透
     一 はじめに
     二 平安文学作品と絵画
     三 他ジャンルの奈良絵本・絵巻
     四 制作者・制作時期の問題
     五 浅井了意と居初つな
     六 おわりに

    〔漢文・学芸・仏教〕
    養和元年の意見封事─藤原兼実「可依変異被行攘災事」を読む─…佐藤道生
     はじめに
     一 執筆の経緯(七月十三日)
     二 執筆の経緯(七月十四日)
     三 内容の検討(第一段)
     四 内容の検討(第二段と第三段)
     五 意見封事から窺われる読書の傾向
     六 『貞観政要』と『帝王略論』
     七 結語

    李 百詠の詩学的性格をめぐって─『唐朝新定詩格』『評詩格』との関わりを中心に─…胡志昂
     はじめに
     一 百詠と三教珠英
     二 『唐朝新定詩格』と『評詩格』
     三 百詠と『新定詩格』
     おわりに 299

    五山版『三註』考…住吉朋彦
     一 日本漢学と『三註』
     二 現存の五山版『三註』
     三 五山版『三註』の刊行とその版本
     四 五山版『三註』の修刻
     五 鈔本及び朝鮮本『三註』と五山版
     六 五山版『三註』の性格

    『松蔭吟藁』について─室町時代一禅僧の詩集─…堀川貴司
     はじめに
     一 略伝
     二 諸本
     三 内閣本と続群本の内容
     四 序と本文との関係
     五 〔エ〕の配列
     終わりに

    尺素往来の伝本と成立年代…小川剛生
     はじめに
     一 諸本の一覧と書誌
     二 第一類本と第二類本
     三 第一類本の性格─大永本の価値
     四 第二類本の性格 附 易林本
     五 作者について
     六 成立年代
     おわりに

    『徒然草寿命院抄』写本考…小秋元段
     一 秦宗巴と『徒然草寿命院抄』の成立
     二 『寿命院抄』諸本をめぐるこれまでの研究
     三 『寿命院抄』の諸写本の書誌
     四 二系統の本文
     五 通勝の追記との関係
     六 『寿命院抄』の成立と通勝の関与

    釈迦の涅槃と涅槃図を読む…小峯和明
     一 〈仏伝文学〉の世界
     二 日本の〈仏伝文学〉
     三 東アジアの〈仏伝文学〉
     四 涅槃の言説をめぐる
     五 涅槃の図像を読む
     六 『釈迦の本地』の涅槃図

    [和歌]
    〈景〉と〈情〉─後期万葉の歌表現─…池田三枝子
     序─問題の所在─
     一 「遥けし」
     二 「聞けば」
     三 「射水川 朝漕ぎしつつ 唱ふ舟人」
     四 当該歌の〈景〉と〈情〉
     結─〈景〉〈情〉の揺らぎ─

    上東門院彰子と和歌─人間像への一視点─…今野鈴代
     はじめに
     一 彰子の和歌(一)─『後拾遺集』~『新古今集』
     二 彰子の和歌(二)─『続後撰集』~『新続古今集』・勅撰未入集歌
     三 彰子の和歌の特性
     四 史料の中の彰子像
     おわりに

    俊成と紫式部歌をめぐる試論─『千載集』入集の紫式部歌を手がかりとして─…伊東祐子
     はじめに
     一 中古三十六歌仙の女性歌人の歌の勅撰集入集状況
     二 『千載集』入集の紫式部歌
     三 『新古今集』『新勅撰集』入集の紫式部歌
     四 『定家八代抄』『古来風体抄』の紫式部歌
     五 『千載集』の俊成歌の配列をめぐって
     六 『述懐百首』歌と紫式部歌
     結び

    『源氏物語歌合』に関する若干の考察…中島正二
     はじめに
     一 成立時期について
     二 撰者について
     三 作者一覧および番の組み合わせについて
     おわりに

    藤原定家の百人一首歌…渡部泰明
     はじめに
     一 「しるしの煙」
     二 須磨の連想
     三 『源氏物語』との関係
     四 連想の方法

    自讃歌論のためのスケッチ─おいそれと作歌の参考にできそうなほど生易しいものでもない─…石神秀美
     一 糸口
     二 良経の本歌取りを少々…
     三 良経歌を解析してみよう
     四 顕徳院の宿願
     五 うらむ式子内親王・くどく慈円
     六 むすびー時代相

    源季貞論続貂…平藤幸
     はじめに
     一 源季貞の系譜と生涯
     二 『平家物語』の季貞続貂
     三 季貞の和歌
     むすび

    源親行の和歌の様相…中川博夫
     はじめに
     一 本歌取り
     二 『源氏物語』の影
     三 依拠歌及び類歌の位相Ⅰ
     四 依拠歌及び類歌の位相Ⅱ
     五 親行の詠作の断面─時流との相聞、失錯と新味
     六 親行詠と関東歌人の和歌及び京極派の和歌
     むすび

    小沢蘆庵の和歌表現─歌ことば・歌枕を中心に─…久保田淳
     はじめに
     一 「霞のみを」の消長
     二 歌枕「ゆたのゝはら」
     三 複数の歌枕を取り合わせる問題
     四 『源氏物語』の一場面を詠むこと
     五 歌ことばとしての「薄暮」、「霧のまよひ」
     おわりに

    [池田利夫氏 追悼の記]
    硬い骨を持つひと…永井和子

    執筆者一覧
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    佐藤 道生(サトウ ミチオ)
    1955年、東京都生。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。慶應義塾大学教授

    高田 信敬(タカダ ノブタカ)
    1950年、岐阜県生。東京大学大学院博士課程中退。博士(文学)。現在鶴見大学教授

    中川 博夫(ナカガワ ヒロオ)
    1956年、東京都生。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在鶴見大学教授
  • 出版社からのコメント

    文献に基づく実証を礎に国文学研究に一時代を築いた、故池田利夫氏を偲ぶ。韻文・散文、多様なジャンルから、29名の論者が執筆。
  • 内容紹介

    文献に基づく実証を基本とし国文学研究に一時代を築いた、故池田利夫氏を偲び編む研究論文集。古代~近世の日記・物語、漢学・学芸・仏教、和歌に分け編集した。本書には、研究手法の異なりや時代や分野の別にこだわることなく、意欲に満ちた研究や真摯な研究者には、常にあたたかい視線を注いでいた池田利夫の生き様をあらわすように、バラエティに富んだ論文が集まっている。同時に、本書に収録された論文は、結果的に国文学研究の最前線をも示すことになった。国文学研究の今を伝える、気鋭の29名による論文集です。

    執筆は、秋山虔/池田三枝子/石川透/石神秀美/石澤一志/伊東祐子/岩佐美代子/小川剛生/久保田淳/胡志昂/小秋元段/後藤祥子/小峯和明/今野鈴代/佐々木孝浩/佐藤道生/鈴木宏昌/住吉朋彦/高田信敬/田坂憲二/辻英子/永井和子/中川博夫/中島正二/平藤幸/藤原克己/堀川貴司/三角洋一/渡部泰明の各氏。
  • 著者について

    佐藤 道生 (サトウ ミチオ)
    佐藤 道生
    1955年・東京都生。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。慶應義塾大学教授。著書『平安後期日本漢文学の研究』(笠間書院、2003)、『和漢朗詠集・新撰朗詠集』(和歌文学大系、共著、明治書院、2011)。

    高田 信敬 (タカダ ノブタカ)
    高田 信敬
    1950年・岐阜県生。東京大学大学院博士課程中退。博士(文学)。現在鶴見大学教授。著書『源氏物語考証稿』(武蔵野書院、2010)、論文「橘道貞の下向─『赤染衛門集』管見─」(『国語国文』946、2013・6)他。

    中川 博夫 (ナカガワ ヒロオ)
    中川 博夫
    1956年・東京都生。慶應義塾大学大学院博士課程単位取得退学。博士(文学)。現在鶴見大学教授。著書『大弐高遠集注釈』(貴重本刊行会、2010)他、論文「鎌倉期関東歌壇の和歌の様相─中世和歌表現史試論─」(『中世文学』59、2014・6)他。

これからの国文学研究のために―池田利夫追悼論集 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:佐藤 道生(編)/高田 信敬(編)/中川 博夫(編)
発行年月日:2014/10/30
ISBN-10:4305707462
ISBN-13:9784305707468
判型:B5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:667ページ ※664,3P
縦:22cm
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