不幸な認知症 幸せな認知症 [単行本]

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不幸な認知症 幸せな認知症 [単行本]

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出版社:マガジンハウス
販売開始日: 2014/11/13
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不幸な認知症 幸せな認知症 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    幸せな認知症に至る、一歩先の道しるべ。最初の一歩は、認知症のことをきちんと知ることから。認知症は、本人も家族も周りにいる人も、接し方や対応の仕方で、不幸にも幸せにもなれます。「ボケたら終り」ではなく「ボケてもいい」と楽しく暮らすために。
  • 目次

    はじめに

    第1章
    認知症になったらどうしようと
    不安に思っているあなたへ。

    認知症は治らない脳の病気です。
    だからといって、無闇に恐れることはありません。
    まずはどんな病気なのか、きちんと知ることから始めませんか。
    たとえば「高齢者が長期入院すると認知症になる」
    というのは正しくありません。
    遺伝的な要因があるかどうかも、まだわかっていません。

    認知症の約7割はアルツハイマー病です。
    脳が変質してしまう病気ですが、原因は今のところ不明。
    残念ながら防ぎようがなく、対策を立てるのも難しく、
    いつ、誰がなってもおかしくありません。
    だからこそ、受け入れる気持ちを持つほうがいいのです。

    家族の顔を見てもわからない、どこにいるのかわからない、
    徘徊をする、というのは認知症でも重度の人の症状です。
    最初の兆候から周囲の人がおかしいなと感じるまでに
    普通は半年から1年くらい。
    そこから重度になるまでに10年から15年かかります。
    とてもゆっくり進行するのです。
    すぐに何もわからなくなる、なんてありません。

    認知症を診断するツールのひとつである
    改訂長谷川式簡易知能評価スケールは、
    年齢や簡単な計算、野菜の名前などを尋ねる
    とても簡単なテストです。私は基本的に
    30点満点で27点未満だと認知症の可能性を疑います。

    認知症初期の軽度から中等度、重度へ、
    どのように症状が変わっていくのか
    知っておきましょう。
    病気についての多くの知識を得ることは、
    無用な不安感や恐怖心を少なくするのに役立ちます。

    ボケたら困る、ボケないようにしよう、と思っていますか?
    ボケたっていいではないですか。
    認知症は早期発見で治る病気でもなく、予防もできません。
    90歳になれば6割は認知症です。
    だったら病気を恐れず、
    それまで楽しく暮らすほうがいいのではないでしょうか。

    認知症は病気なのか、自然な老化現象なのか?
    私はどちらの視点も必要だと考えています。
    医学研究の場では克服すべき病気と考えても、
    診療やケアの現場では認知症患者を〝困った人〟にせず、
    受け入れ、助けていくことが大事なのです。

    食べものやアロマセラピー、
    運動などで認知症を予防しようという
    テレビ番組や雑誌の特集を見かけます。
    脳を健康にしようという試みは悪くありませんが、
    残念ながら、認知症の予防になる保証はありません。

    認知症かもしれないとご自分で疑いを抱いたら、
    まずは認知症を診てくれる病院を探してください。
    どの医師に診てもらうか、
    その選択権はあなたにあります。
    納得がいかなければ病院を変えてもいいのです。

    一人暮らしだから認知症になっても
    誰にも気づいてもらえないと不安に思う人もいるでしょう。
    でも、大丈夫。周囲が何かおかしいと感じるはずです。
    もし認知症と診断されたら介護保険の手続きをしてください。
    地域にサポートしてくれる人を作るのです。

    第2章
    認知症と診断されたあなたへ

    認知症軽度と診断された
    あなたの脳は95%正常です。
    感情面もその場の理解力も問題はありません。
    人ときちんと話すこともできますね。
    そんなあなたに無理解な人がいたら
    怒りたくなるでしょう。その気持ちは十分にわかります。

    いつも心の中では家族にたくさん感謝しているのに、
    素直にそう言えないのは、ご家族の対応も関係しますよね。
    もっと尊敬の念を持ってくれたら、やさしく接してくれたら、
    「ありがとう、いつも世話になっているね」と
    あなたは言いたいのではないでしょうか。

    打ち込める趣味や楽しみ、
    ときめく気持ちになるような人がいたら、
    ずっと手放さずにいてください。
    これからのあなたの人生を豊かにし、
    あたなを輝かせる大切なこと、大切な人だからです。

    デイサービスに行きなさいと言われて
    いやだなーと思ったことがありますか?
    家族に追い出されるように感じたからでしょうか?
    一度だけでもいいので行ってみてください。
    あなたが来ると喜ぶ人がきっといます。

    若年性アルツハイマーの方が
    これからのことについて書いたものがあります。
    そのなかで認知症の高齢者の方に
    おすすめできるものを見つけました。
    できる範囲で試してみるのもいいかもしれません。

    第3章
    認知症のご家族、友人、知人、
    介護職のあなたへ

    「あなたは認知症です」と
    高齢者にアルツハイマー病の
    告知をすることに意味はないと考えています。
    だから私は本人に告知をしません。
    これからの生活を楽しくすることのほうが大事なのです。

    家族や友人が認知症と診断されたとき、
    対応の鉄則が3つあります。
    「指摘しない、議論しない、怒らない」
    あなたの生活をこれまでと少し変える気持ちで
    ご本人を見守ってあげてほしいのです。

    軽度から中等度が続く10年をどう生きるか、
    真剣に考えて行動する認知症患者もいます。
    そんな理性的な行動を邪魔するのが、周囲の関わり方です。
    軽度なのに重度のような症状が出てしまうのは
    実は本人の病気のせいではないのです。

    アルツハイマー病に発生しやすい典型的な妄想があります。
    それが〝もの盗られ妄想〟と〝嫉妬妄想〟です。
    多くの医師たちは薬で解決しようとしますが、
    そこには、本人の孤立感や不安感が隠されています。
    張り合いのある生活を送ってもらうことで
    そんな妄想が生じなくなるケースが実は多いのです。

    やさしく声をかけたり、そっとからだに触れる。
    それだけで認知症の症状はやわらぎます。
    もし、認知症がきっかけで寝室を分けたりしたのなら
    昔に戻すことをおすすめします。
    心理的、物理的に距離が離れないことが必要なのです。

    認知症ケアの指針となっている
    「キッドウッドの公式」と、
    フランスの介護の手法である「ユマニチュード」。
    メディアで取り上げられることが多くなった
    注目すべきにケアをご紹介します。

    ご家族のご苦労やつらいお気持ちは
    よく理解しているつもりです。
    でも、少しだけ考え方を変えてみてください。
    そうすればあなたもご本人も
    ずっと幸せな気持ちで暮らせるはずです。

    かつての介護は密着タイプと放置タイプでした。
    いまはその中庸、公的な介護サービスを活用し
    自分自身の時間を持ちながら介護するのがベストです。
    利用者を受け入れる側はぜひともデイサービスの多様化を。
    ケアマネージャーさんの確かな目がとても大事です。

    親や配偶者が認知症と診断されたら、
    少しだけご自分の生活を変えてください。
    その方との最後の時間を幸せに過ごせた、と
    思えるのが目標です。
    そのために必要なのは〝ラクな〟介護生活なのです。

    認知症初期の方には書くことをすすめています。
    ノートにその日にあったことを書き、
    後日、読んで生活に役立ててもらう。
    それができるほどの認知機能を維持するには、
    人と関わり、人に認められることがもっとも大事です。

    「〝脳トレ〟が認知症に効くらしいですね」と
    患者さんのご家族に聞かれたことがあります。
    たしかにそうかもしれません。
    ただし、トレーニングそのものではなく
    一緒にいる誰かにほめられることが効果的なのです。

    久しぶりに会った友人の様子がおかしい、
    そんなときは問い詰めたり、指摘したりせず、
    あいまいにしておきましょう。
    もし、認知症と診断されたとしても
    その方と友だち付き合いを続けられれば最高です。

    認知症を診る医師の多くは薬で症状を抑えようとします。
    まったく無駄なことだとはいいませんが、
    それ以上に認知症の人の心の葛藤、
    すぐに怒ってしまうのはなぜかなど、
    症状の背景にあるものにこそ、目を向けるべきです。

    認知症に処方される薬について知っておきましょう。
    抗認知症薬は何種類かありますが、
    どれも進行を一時的にくい止めるもので
    ある期間が過ぎると効果がなくなり元に戻ります。
    私自身は薬だけに頼る診療は不適切だと思っています。

    薬の副作用についてもう少しお話しします。
    抗精神病薬は過鎮静や静座不能症といった副作用があり、
    イライラや暴言、暴力を増長することもあります。
    安易に薬で解決しようという姿勢、
    介護がラクになるからという理由で処方するのは反対です。

    認知症は薬を出せばほかにすることがない、
    医者がそう考えるのにはそれなりの理由があります。
    ご本人の話を聞く精神療法では1銭にもならないのです。
    せめて薬を出して処方箋料を報酬にするぐらいしか
    収入面では手立てがない。
    これでいいわけがありません。

    昔の話を思い出して語ってもらう回想療法では
    普段は胸にしまっている本音を
    ご本人が口にすることがあります。
    からだを動かすことで認知機能を維持しようとする
    リハビリテーション療法でも笑顔が増えるケースがあります。

    精神科医はオーガニック派とメンタル派に分けられます。
    オーガニック派は「脳」を診るのが得意で
    メンタル派は「心」を診るのが得意です。
    認知症は脳の病気であり、心の問題でもある。
    そのはざまにある病気なのです。

    精神療法の第一歩は患者さんご本人に注目し、
    ある程度の時間、きちんと話に耳を傾けること。
    どんな専門をもっている医師でもできることです。
    介護の現場で働く人たちもまた、
    本人の視点に立ったより良いケアを模索しています。

    うつ病と認知症は高齢期の二大疾患ですが、
    うつ病は治り、認知症は治ることがありません。
    周囲が治そうとすればするほど、本人の負担は増えていく。
    今のままで構わない、治らなくていいと思うことで
    穏やかになるのだと、あるとき気づいたのです。

    おわりに
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    上田 諭(ウエダ サトシ)
    京都府生まれ。関西学院大学社会学部卒業。新聞社勤務(記者)。1990年、新聞社を退社し、北海道大学医学部入学。1996年に卒業後、東京医科歯科大学附属病院神経科精神科、東京都多摩老人医療センター(現・多摩北部医療センター)内科および精神科、東京武蔵野病院精神科、東京都老人医療センター(現・東京都健康長寿医療センター)精神科に勤務。2007年、米国デューク大学メディカルセンターで電気けいれん療法(ECT)の研修を修了。同年、日本医科大学(東京都文京区)精神神経科助教、2011年より講師
  • 出版社からのコメント

    予備軍を加え、認知症800万人の時代。
    認知症になったらどうしようと不安に思っているあなた、
    認知症と診断されたあなた、
    認知症の家族、友人、知人、介護職のあなたへ。
    「ボケたら終り」ではなく「ボケてもいい」と楽しく暮らすために。
    幸せな認知症に至る、一歩先の道しるべ。
    最初の一歩は、認知症のことをきちんと知ることから。
  • 内容紹介

    予備軍を加え、認知症800万人の時代。
    認知症になったら困ると不安に思う人が増え、
    認知症の人を抱える家族はこの先どうなるのかと
    恐れを抱いているかもしれません。
    そんなふうに認知症をことさら不安や恐怖の対象にし、
    治療法を追求しようとする限り、そこに希望はありません。
    なぜなら、認知症は今のところ根治治療がないからです。
    治らない病気であり、誰がいつかかってもおかしくありません。
    一部の認知症を除けば、根本的な原因も不明、
    遺伝的要因があるかどうかも定かではないのです。
    認知症になったらどうしようと不安に思っているあなた、
    認知症と診断されたあなた、
    認知症の人の家族、友人、知人、介護職のあなたへ。
    「ボケたら終り」ではなく「ボケてもいい」と楽しく暮らすために。
    幸せな認知症に至る、一歩先の道しるべ。
    最初の一歩は、認知症のことをきちんと知ることからです。
    認知症は、本人も家族も周りにいる人も、
    接し方や対応の仕方で、不幸にも幸せにもなれます。



  • 著者について

    上田 諭 (ウエダ サトシ)
    上田 諭(うえだ・さとし)
    京都府生まれ。関西学院大学社会学部卒業。新聞社勤務(記者)。1990年、新聞社を退社し、北海道大学医学部入学。1996年に卒業後、東京医科歯科大学附属病院神経科精神科、東京都多摩老人医療センター(現・多摩北部医療センター)内科および精神科、東京武蔵野病院精神科、東京都老人医療センター(現・東京都健康長寿医療センター)精神科に勤務。2007年、米国デューク大学メディカルセンターで電気けいれん療法(ECT)の研修を修了。同年、日本医科大学(東京都文京区)精神神経科助教、2011年より講師。「高齢者こころ外来」のほか、身体各科の入院病棟での精神症状に対する診療(リエゾン精神医学)を担当する。また週1回、北辰病院(埼玉県越谷市)でも高齢者専門外来を受け持つ。専門は、老年期精神医学、コンサルテーション・リエゾン精神医学、電気けいれん療法。訳書に、『精神病性うつ病 病態の見立てと治療』(星和書店、2013)、『パルス波ECTハンドブック』(医学書院、2012)、近著に『治さなくてよい認知症』(日本評論社)。

不幸な認知症 幸せな認知症 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:マガジンハウス
著者名:上田 諭(著)
発行年月日:2014/11/13
ISBN-10:4838727208
ISBN-13:9784838727209
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:173ページ
縦:19cm
横:13cm
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