恐慌型経済の時代―成熟経済体制への条件 [全集叢書]

恐慌型経済の時代―成熟経済体制への条件 [全集叢書] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  現在、世界経済の大きな鍵を握るのは金融資本の動きであって、それはグローバルな展開を示すが、国家への依存なくしては解決しえない問題を抱え込む逆説をもたらしている。金融資本が領導する市場原理主義の逆説分析。

• 目次

  　は　し　が　き
  序　章　資本主義論と国家論￥リーダ(…)1
  概念・背景・方向性（1）
  帝国主義と金融資本（21）
  金融資本の存立領域（32）
  国家独占金融資本論（36）
  第一章　一九七〇年代論￥リーダ(…)47
  大内力と国独資論の展開（47）
  高度経済成長と日本経済（60）
  世界経済と日本経済の間（65）
  産業資本と金融資本の間（68）
  第二章　一九八〇年代論￥リーダ(…)79
  選択の自由と資本主義（79）
  通貨調整型の資本主義（90）
  プラザ合意と米国経済（97）
  プラザ合意と日本経済（104）
  第三章　一九九〇年代論￥リーダ(…)110
  ヘゲモニー国家の指導力（110）
  産業資本主義からの変容（113）
  金融資本と貨幣の商品化（123）
  資本主義と新しい経済論（127）
  第四章　二〇〇〇年代以降論￥リーダ(…)132
  金融危機か国家的詐欺か（133）
  株主資本主義と粉飾決算（148）
  グローバル経済の資本論（155）
  資本主義とイデオロギー（157）
  第五章　国独資論の現代性￥リーダ(…)162
  通貨・国際収支・財政（162）
  軍産から金産複合体へ（174）
  恋愛と贅沢と資本主義（179）
  金融資本主義の制御棒（184）
  安全と安心の資本主義（199）
  終　章　恐慌型経済の時代へ￥リーダ(…)229
  恐慌型経済をめぐって（229）
  貨幣論の政治経済学へ（235）
  　あとがき
  　参考文献
  　事項索引

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  寺岡 寛(テラオカ ヒロシ)
  １９５１年神戸市生まれ。中京大学経営学部教授、経済学博士

• 出版社からのコメント

  国家独占資本主義論で分析する現代金融資本主義

• 内容紹介

  リーマン･ブラザースの破綻が世界経済に及ぼした影響はいまさら強調するまでもない。寡頭化した投資銀行の取引高は巨額であり連鎖破綻を恐れた米政府は巨額の公的資金を投じた。だが、問題は先送りにされ、世界はいまも恐慌型経済の中にいる。ルールなき金融資本主義は経験したことのない恐慌型経済を引き寄せるかも知れない。かつての｢国家独占資本主義論｣の視点を洗い直して21世紀の資本主義の行く末と対処法の要点を分析する。

• 著者について

  寺岡 寛 (テラオカ ヒロシ)
  1951年神戸市生れ、中京大学経営学部教授、経済学博士

恐慌型経済の時代―成熟経済体制への条件 [全集叢書] の商品スペック