大モンゴルの世界―陸と海の巨大帝国(角川ソフィア文庫) [文庫]

大モンゴルの世界―陸と海の巨大帝国(角川ソフィア文庫) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  １３世紀の中央ユーラシアに突如現れ、史上最大の版図を創出したモンゴル。東西の国と文明を結ぶ一方、破壊や殺戮のイメージが先行し、やがて歴史の闇へ姿を消した大帝国の真実とは。ケシク制ほか独特の人間組織、国際商業ネットワークを利用した通商物流網、自治や実力主義を認める拠点支配―厖大な文献や史料を紐解き、その時代と実像に迫る。西欧中心の文明論や史観を覆し、新たな世界史像を提示する画期的モンゴル史！

• 目次

  文庫版まえがき
  
  序章　失われた時をもとめて
  １　歴史のみちのり
  ２　世界史をどうみるか
  ３　モンゴルの世紀
  
  第一章　中央ユーラシア世界
  １　遊牧と農耕
  ２　遊牧国家の成立
  ３　東方の草原国家
  ４　遊牧民がつくる歴史
  ５　モンゴルへの道
  
  第二章　モンゴルの出現
  １　チンギス・カンの不思議さ
  ２　モンゴル帝国の原像
  ３　なぜ金国へ進攻したか
  ４　草原とオアシスの王者
  
  第三章　西暦一二六〇年
  １　悲劇への序曲
  ２　挫折への前史
  ３　クビライの登場
  ４　兄弟の対立
  ５　モンケの南征
  ６　帝位継承戦争
  ７　アイン・ジャールート
  
  第四章　あたらしい世界国家像
  １　帝国のあたらしいかたち
  ２　多元国家への変身
  ３　中国統合
  ４　陸から海へ
  ５　クビライの世界帝国
  ６　国境のないユーラシア
  
  終章　薄明のなかへ
  １　暗転の構図
  ２　その後のユーラシア
  
  あとがき
  文庫版あとがき
  系図

• 出版社からのコメント

  世界史の大分水嶺を見直し、ヨーロッパ中心の史観を根底から覆す！

• 内容紹介

  13世紀の中央ユーラシアに突如現れ、史上最大の版図を創出したモンゴル。東西の国と文明を結ぶ一方、破壊や殺戮のイメージが先行し、やがて歴史の闇へ姿を消した大帝国の真実とは。ケシク制ほか独特の人間組織、国際商業ネットワークを利用した通商物流網、自治や実力主義を認める拠点支配――厖大な文献や史料を紐解き、その時代と実像に迫る。西欧中心の文明論や史観を覆し、新たな世界史像を提示する画期的モンゴル史！
  
  図書館選書
  13世紀の中央ユーラシアに突如として現れたモンゴル。世界史上の大きな分水嶺でありながら、その覇権と東西への多大な影響は歴史に埋もれ続けていた。大帝国の実像を追い、新たな世界史像を提示する。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  杉山 正明(スギヤマ マサアキ)
  １９５２年、静岡県生まれ。京都大学大学院文学研究科教授。京都大学文学部卒業後、７９年に同大学大学院博士課程修了。主要研究テーマはモンゴル時代史。９５年に『クビライの挑戦』（講談社学術文庫）でサントリー学芸賞、２００３年に司馬遼太郎賞、０６年に紫綬褒章、０７年に『モンゴル帝国と大元ウルス』（京都大学学術出版会）で日本学士院賞を受賞

• 著者について

  杉山　正明 (スギヤマ　マサアキ)
  1952年静岡県生まれ。1979年京都大学大学院博士課程修了。東洋史専攻。主要研究テーマはモンゴル時代史。京都女子大学助教授を経て、現在、京都大学大学院文学研究科教授。著書は『クビライの朝鮮』（サントリー学芸賞）、『遊牧民から見た世界史』ほか多数。

大モンゴルの世界―陸と海の巨大帝国(角川ソフィア文庫) の商品スペック