哲学から文献学へ―後期帝政中国における社会と知の変動 [単行本]
    • 哲学から文献学へ―後期帝政中国における社会と知の変動 [単行本]

    • ¥8,360251 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年8月6日水曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009002245199

哲学から文献学へ―後期帝政中国における社会と知の変動 [単行本]

価格:¥8,360(税込)
ゴールドポイント:251 ゴールドポイント(3%還元)(¥251相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年8月6日水曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:知泉書館
販売開始日: 2015/01/31
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可
店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

哲学から文献学へ―後期帝政中国における社会と知の変動 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    経書解釈とは、国家権力をいかに表現しそれを正当化するかに関わり、儒学者と官僚は帝政国家に欠かせない存在である。元朝が宋の儒学者程頤と朱熹の解釈を科挙に採用してから、それは1905年まで続いた。本書は清朝考証学を、宋明の理学思想から清代古典学への転換という思想的側面と、人的結合や様々な制度・政策、事件などの両面から考察し、17世紀から19世紀に至る考証学の興亡を考察した画期作である。考証学の生成期に顧炎武や閻若〓(きょ)が行った貢献から、戴震・銭大〓(きん)・段玉裁・王念孫・王引之・焦循・阮元らの18・19世紀の文献学を通して、清代文献学の発展と展開を豊富な資料を駆使して解明する。17・18世紀の江南、とりわけ揚子江下流地帯の学術共同体においてなぜ考証学が栄えたのか。その思想史的側面と社会的・政治的な制度とを総合的に分析するとともに、個々の文献学者と広範な社会的環境の間を媒介し、考証学の運動を支えた個人的・制度的な複雑な関係を考察する。後期帝政期のエリートたちの知的生活に生じた主要な変化と、新しい政治的文化的言説に移行してゆく時期の経書解釈と帝政国家の政治的合法化との関係に光を当て、さらに清代経学の形成における宗族共同体が果たした複合的機能をも解明する。
  • 目次

    日本語版への序文/溝口雄三教授に敬意を表して
    新版への序文/謝辞/序言/序文/注記/地図

    第一章 後期帝政中国における学術の革命
    揚子江下流域の学術を巡る文脈
    満洲族統治下における政治と学問
    道学の解体
    第二章 道心・人心の一節をめぐる論争
    宋代の注釈 義理の方法
    宋代文献学の使用――第一段階
    明代の注釈――義理の再肯定
    明代における考証学の運用――考証学対義理学
    明から清にかけての考証学の影響
    第三章 考証学と広範なる認識論的視点の形成
    清代考証学の登場
    明朝の滅亡の衝撃
    「精確さを追求する学問」の衝撃
    専門化と精確なる学問
    第四章 揚子江下流域における学術の専門化
    考証学者の社会的来歴
    後期帝政中国における専門職化
    官的および半官的な後援
    江南学術共同体における書院
    士人の役割の変容
    第五章 学問・図書館・書籍出版
    江南の図書館
    江南の印刷
    学芸の分類
    工具書と考証学
    学芸の分類
    第六章 江南における学問的コミュニケーションの回路
    共有の研究技法――箚記冊子
    考証学の言説における資料の利用
    共同作業・文通・会合
    累積的研究
    プライオリティ論争
    考証学における進歩
    第七章 終局
    考証学運動の分裂
    太平天国の乱の影響
    最後に

    訳者解説/注/索引(人名・地名・事項)
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    馬淵 昌也(マブチ マサヤ)
    1957年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻博士課程単位取得退学、駒澤大学大学院人文科学研究科仏教学専攻博士課程単位取得退学。現在学習院大学外国語教育研究センター教授。中国中世近世知識人思想史専攻

    林 文孝(ハヤシ フミタカ)
    1965年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻博士課程単位取得退学。現在立教大学文学部教授。中国近世思想専攻

    本間 次彦(ホンマ ツギヒコ)
    1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専攻博士課程中退。現在明治大学政治経済学部教授。中国前近代思想専攻

    吉田 純(ヨシダ ジュン)
    1960年生まれ。東京大学大学院人文科学研究科中国哲学専門課程修士課程修了。現在名古屋大学大学院文学研究科教授。清朝考証学専攻。文学博士
  • 内容紹介

    経書解釈とは,国家権力をいかに表現しそれを正当化するかに関わり,儒学者と官僚は帝政国家に欠かせない存在である。元朝が宋の儒学者程頤と朱熹の解釈を科挙に採用してから,それは1905年まで続いた。
    本書は清朝考証学を,宋明の理学思想から清代古典学への転換という思想的側面と,人的結合や様々な制度・政策,事件などの両面から考察し,17世紀から19世紀に至る考証学の興亡を考察した画期作である。
    考証学の生成期に顧炎武や閻若?が行った貢献から,戴震・銭大昕・段玉裁・王念孫・王引之・焦循・阮元らの18・19世紀の文献学を通して,清代文献学の発展と展開を豊富な資料を駆使して解明する。
    17・18世紀の江南,とりわけ揚子江下流地帯の学術共同体においてなぜ考証学が栄えたのか。その思想史的側面と社会的・政治的な制度とを総合的に分析するとともに,個々の文献学者と広範な社会的環境の間を媒介し,考証学の運動を支えた個人的・制度的な複雑な関係を考察する。後期帝政期のエリートたちの知的生活に生じた主要な変化と,新しい政治的文化的言説に移行してゆく時期の経書解釈と帝政国家の政治的合法化との関係に光を当て,さらに清代経学の形成における宗族共同体が果たした複合的機能をも解明する。

哲学から文献学へ―後期帝政中国における社会と知の変動 の商品スペック

商品仕様
出版社名:知泉書館
著者名:B.A. エルマン(著)/馬淵 昌也(訳)/林 文孝(訳)/本間 次彦(訳)/吉田 純(訳)
発行年月日:2014/12/25
ISBN-10:4862852009
ISBN-13:9784862852007
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:420ページ ※352,68P
縦:22cm
その他: 原書名: From Philosophy to Philology:Intellectual and Social Aspekts of Change in Late Imperial China〈Elman,Benjamin A.〉
他の知泉書館の書籍を探す

    知泉書館 哲学から文献学へ―後期帝政中国における社会と知の変動 [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!