絶対音楽の美学と分裂する"ドイツ"十九世紀("音楽の国ドイツ"の系譜学〈3〉) [全集叢書]
    • 絶対音楽の美学と分裂する"ドイツ"十九世紀("音楽の国ドイツ"の系譜学〈3〉) [全集叢書]

    • ¥2,86086 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年8月1日金曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009002249351

絶対音楽の美学と分裂する"ドイツ"十九世紀("音楽の国ドイツ"の系譜学〈3〉) [全集叢書]

価格:¥2,860(税込)
ゴールドポイント:86 ゴールドポイント(3%還元)(¥86相当)
フォーマット:
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年8月1日金曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:青弓社
販売開始日: 2015/01/25
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可

カテゴリランキング

店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

絶対音楽の美学と分裂する"ドイツ"十九世紀("音楽の国ドイツ"の系譜学〈3〉) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    十九世紀のドイツは、ベートーヴェンの交響曲とともに、ついに自他ともに認める“音楽の国”へと上り詰める。フランスやイタリアに対するドイツ音楽の「勝利」は、進歩主義的な歴史叙述や、器楽を絶対視する美学によって強固な理論的基盤を獲得する。しかし、国家統一をめぐる熾烈な覇権争いは、やがて“ドイツ音楽”の理念をも引き裂くことになる。「絶対音楽」をめぐって奏でられた鋭い不協和音のなかに、亀裂の入った“ドイツ”が発する軋みの音を聴き取る。
  • 目次

    凡例

    巻頭言 シリーズ「〈音楽の国ドイツ〉の系譜学」刊行にあたって

    第1章 国民主義的音楽史の誕生――トリーストと十八世紀ドイツ音楽史
     1 ヨーロッパにおける音楽史叙述の歴史
     2 国民主義的音楽史叙述の成立
     3 「考察」の歴史的背景――ドイツの南北分裂
     4 『一般音楽時報』と教養市民層
     5 十八世紀ドイツ音楽史とその三つの時期――「考察」詳解

    第2章 〈フランス〉の変貌
     1 「ドイツ人」対「新ラテン系諸民族」――フィヒテ『ドイツ国民に告ぐ』
     2 形而上学と「ドイツ的なもの」――シェリングの学問論
     3 「不倶戴天の敵」としてのドイツとフランス――アルントの愛国歌
     4 フランスから見た〈ドイツ〉――スタール夫人の『ドイツ論』
     5 ヨーロッパ音楽におけるフランスの凋落――イタリアとドイツの二大国時代の幕開け

    第3章 進歩主義的音楽史観のなかの〈ドイツ〉
     1 「ドイツ的」かつ「近代的」なものとしての和声
     2 音楽美学の転回点としての一八〇〇年――ヘルダーの器楽擁護論 
     3 進歩主義的音楽史の成立――フォルケルの『普遍音楽史』
     4 ロマン主義的な器楽の美学の登場――ヴァッケンローダーとティーク
     5 「近代ヨーロッパ」を代表=表象する芸術としてのドイツ器楽
     6 「進み続ける時代精神」としての音楽――E・T・A・ホフマンの音楽批評
     7 ヨーロッパ音楽史の頂点としてのベートーヴェン――ヴェントの音楽史叙述

    第4章 「ベートーヴェン・パラダイム」――ベートーヴェンと「ドイツ的なもの」
     1 ドイツの「国民文化」としてのベートーヴェンの交響曲
     2 「抑圧者」としてのベートーヴェン
     3 「ベートーヴェン以後」と歴史の空白――音楽史の終焉?
     4 「ベートーヴェン―ロッシーニ論争」の展開

    第5章 絶対音楽の美学と〈ドイツ〉の分裂――音楽美学に見る南北ドイツの文化闘争 
     1 「絶対音楽」の美学はどこまで「ドイツ的」なのか?
     2 ハンスリックの音楽美学に見る〈ドイツ〉と〈イタリア〉
     3 ハンスリックにおける「ベートーヴェン以後」の問題
     4 「絶対音楽の救世主」としてのブラームス
     5 ヴァーグナー派によるハンスリック批判――形式主義・ユダヤ性・イタリア性
     6 ブレンデルの音楽史叙述――「絶対音楽」の時代から「総合芸術」の時代へ
     7 絶対音楽の美学とオーストリアのナショナル・アイデンティティ

    参考文献一覧

    第三巻あとがき

    索引
  • 内容紹介

    19世紀ドイツは、ついに自他ともに認める〈音楽の国〉へと上り詰めたが、国家統一をめぐる覇権争いは〈ドイツ音楽〉の理念をも引き裂くことになった。「絶対音楽」をめぐる不協和音から近代ドイツのナショナル・アイデンティティが孕む捻れを照射する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    吉田 寛(ヨシダ ヒロシ)
    1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了。博士(文学)。同研究科助手、助教を経て、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授(表象領域)。専攻は美学、感性学、表象文化論
  • 著者について

    吉田 寛 (ヨシダ ヒロシ)
    1973年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科(美学芸術学)博士課程修了。博士(文学)。同研究科助手、助教を経て、現在、立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授(表象領域)。専攻は美学、感性学、表象文化論。著書に『ヴァーグナーの「ドイツ」』『〈音楽の国ドイツ〉の神話とその起源』『民謡の発見と〈ドイツ〉の変貌』(いずれも青弓社)、共著に『ワーグナー事典』(東京書籍)、『オペラ学の地平』(彩流社)、『ゲーム化する世界』(新曜社)、共訳にテオドール・W・アドルノ『アドルノ 音楽・メディア論集』(平凡社)など。

絶対音楽の美学と分裂する"ドイツ"十九世紀("音楽の国ドイツ"の系譜学〈3〉) の商品スペック

商品仕様
出版社名:青弓社
著者名:吉田 寛(著)
発行年月日:2015/01/15
ISBN-10:478727368X
ISBN-13:9784787273680
判型:A5
対象:一般
発行形態:全集叢書
内容:音楽・舞踏
言語:日本語
ページ数:332ページ
縦:21cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:451g
他の青弓社の書籍を探す

    青弓社 絶対音楽の美学と分裂する"ドイツ"十九世紀("音楽の国ドイツ"の系譜学〈3〉) [全集叢書] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!