海と湖の貧栄養化問題―水清ければ魚棲まず [単行本]
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海と湖の貧栄養化問題―水清ければ魚棲まず [単行本]

山本 民次(編著)花里 孝幸(編著)
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出版社:地人書館
販売開始日: 2015/03/14
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海と湖の貧栄養化問題―水清ければ魚棲まず [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    1970年代のわが国では水域の富栄養化が進行し、海や湖沼で赤潮が発生して問題となったが、その後の水質改善の努力が功を奏し、水質は良好になってきた。しかしその一方で、栄養塩不足、つまり「貧栄養化」が原因と思われる海苔の色落ちや漁獲量の低下が報告されている。これが「貧栄養化問題」である。本書は、瀬戸内海、諏訪湖、琵琶湖といったすでに問題が指摘された水域における、これまでの水質浄化の取り組み、長年にわたって蓄積された水質データ、生態系の変化などから、「貧栄養化問題」の背後にあるプロセスとメカニズムを浮き彫りにする。
  • 目次

    はじめに/山本民次

    第1章 諏訪湖の「富栄養化問題」と「貧栄養化問題」/花里孝幸
     1.1 富栄養化し、アオコが大量発生
     1.2 水質浄化の取り組みとその効果
     1.3 アオコとユスリカの大発生がなくなった
     1.4 水質浄化に伴う漁獲量の低下
      1.4.1 水質浄化が魚の餌不足を招く
      1.4.2 レジームシフトが水質と漁獲量の関係を見誤らせる
     1.5 富栄養度の指標としての漁獲量
     1.6 ヒシの大繁茂による新たな問題
      1.6.1 迷惑水草ヒシの大繁茂
      1.6.2 水質浄化のみでなく底質改善へ
     1.7 動物プランクトンの変化
      1.7.1 ワカサギの減少が大型動物プランクトンを増加させた
      1.7.2 カブトミジンコの出現
     1.8 諏訪湖の貧栄養化問題
      1.8.1 富栄養化しても貧栄養化しても問題は生じる
      1.8.2 湖にどういう生態系を望むのか?

    第2章 琵琶湖の水質変化と漁獲量の変動/大久保卓也
     2.1 琵琶湖の概況
     2.2 琵琶湖の水質変化
     2.3 琵琶湖に流入する汚濁負荷量の変化
     2.4 漁獲量の減少とその原因
     2.5 漁獲量変動と環境要因の関係の統計解析
     2.6 まとめ
     COLUMN 琵琶湖におけるプランクトンの長期変動/一瀬 諭

    第3章 瀬戸内海の貧栄養化―その原因、プロセス、メカニズム/山本民次
     3.1 はじめに
     3.2 富栄養化と貧栄養化
     3.3 瀬戸内海における透明度と赤潮発生件数の推移
     3.4 流入負荷量の増減と生態系のヒステリシス応答
     3.5 物質の負荷と分布の空間的偏り
     3.6 ストックとフロー
     3.7 無機栄養塩の減少
     3.8 物質収支の計算
     3.9 ロトカ・ボルテラモデルによる考察
     3.10 底泥の劣化
     3.11 おわりに
     COLUMN 貧栄養化で瀬戸内海の動物プランクトン現存量は変化したか?/樽谷賢治

    第4章 瀬戸内海東部の貧栄養化と漁業生産/反田 實
     4.1 はじめに
     4.2 播磨灘の漁場環境
      4.2.1 播磨灘の概要
      4.2.2 透明度について
      4.2.3 栄養塩環境
      4.2.4 陸域負荷と海域のDIN濃度
     4.3 ノリ養殖の現状
     4.4 漁船漁業の現状
     4.5 漁獲量と栄養塩(DIN)の変動
      4.5.1 小型底びき網の漁獲量とDIN濃度
      4.5.2 イカナゴ漁獲量とDIN濃度
     4.6 播磨灘の漁獲量の減少要因を考える
      4.6.1 獲りすぎ(乱獲)?
      4.6.2 干潟、浅場、藻場の減少?
      4.6.3 貧酸素水塊や赤潮が原因?
      4.6.4 高水温化は?
      4.6.5 貧栄養化は?
     4.7 富栄養化進行期と貧栄養化進行期における漁業生産
      4.7.1 漁獲物組成の変化
      4.7.2 富栄養化と漁業生産
     4.8 国や県レベルでも動き始めた貧栄養化対策
     4.9 おわりに

    第5章 瀬戸内海における生態系構造のヒステリシスとアマモ場生態系の変化/堀 正和・樽谷賢治
     5.1 はじめに
     5.2 沿岸域におけるヒステリシス―漂泳生態系と底生生態系の関係
      BOX 用語解説―ヒステリシス、カタストロフィックシフト、レジームシフト
     5.3 藻場の変遷
      5.3.1 藻場面積の現状把握
      5.3.2 アマモ場の調整サービス
      5.3.3 アマモ場に関連した漁業生産の変化
      5.3.4 アマモ場の文化サービスの変化
     5.4 おわりに―「豊かな海」と生態系構造を考える

    第6章 北海沿岸における貧栄養化と水産資源変動/児玉真史
     6.1 欧州における栄養塩負荷管理
     6.2 北海南東部の栄養塩環境の変遷
     6.3 北海南東部におけるプレイス資源変動
     6.4 おわりに

    第7章 栄養環境の変遷と水産覚え書き/鷲尾圭司
     7.1 はじめに
     7.2 明石の経験から
      7.2.1 1980年代から90年代における明石のノリ養殖の変遷
      7.2.2 イカナゴのくぎ煮の全国展開
      7.2.3 明石漁業者の富栄養化への対応のまとめ
      7.2.4 2000年以降の明石の漁業事情
     7.3 ノリ養殖漁業の苦労
      7.3.1 ノリの色落ちとその背景
      7.3.2 ノリ養殖の技術的側面から見た色落ち
      7.3.3 地球温暖化の影響
      7.3.4 限界を迎えた資本集約型の生産体制
     7.4 海底の有機汚泥と底生生物
      7.4.1 有機汚泥の堆積と貧酸素水塊の形成
      7.4.2 2000年以降、有機汚泥が減少
     7.5 湖沼の栄養循環と生態農業の考え方
      7.5.1 生態農業とは何か
      7.5.2 湖沼やため池を組み入れた日本の生態農業
      7.5.3 今後の湖沼やため池の管理に必要な視点
     7.6 貧栄養環境における漁業のあり方
     7.7 おわりに

    おわりに/山本民次

    索引

    執筆者一覧
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山本 民次(ヤマモト タミジ)
    広島大学大学院生物圏科学研究科

    花里 孝幸(ハナザト タカユキ)
    信州大学山岳科学研究所
  • 出版社からのコメント

    近年、栄養塩不足が原因と思われる漁獲量低下が報告され始めている。その貧栄養化問題の背後にあるプロセスとメカニズムを記す。
  • 内容紹介

    1970年代のわが国では水域の富栄養化が進行し、赤潮が発生して問題となったが、その後の水質改善の努力が功を奏し、水質は良好になってきた。しかしその一方で、窒素やリンなどの栄養塩不足、つまり「貧栄養化」が原因と思われる海苔の色落ちや漁獲量低下が報告され始めている。本書は、すでに問題が指摘された瀬戸内海、諏訪湖、琵琶湖における、水質浄化の取り組みや、長年にわたる水質データ、生態系の変化などから、「貧栄養化問題」の背後にあるプロセスとメカニズムを浮き彫りにする。

海と湖の貧栄養化問題―水清ければ魚棲まず [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:地人書館
著者名:山本 民次(編著)/花里 孝幸(編著)
発行年月日:2015/03/31
ISBN-10:4805208856
ISBN-13:9784805208854
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:195ページ
縦:21cm
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