尾崎翠の詩と病理 [単行本]
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尾崎翠の詩と病理 [単行本]

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出版社:ビイング・ネット・プレス
販売開始日: 2015/03/18
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尾崎翠の詩と病理 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「私はひとつ、人間の第七官にひびくやうな詩を書いてやりませう」。尾崎翠以前の「第七官」使用例をたどり、「第七官界彷徨」の解釈に新境地をひらく。詩によって癒やされ、病から回復する尾崎翠像の再構築。新発見の作品・書簡を収録、同時代評を紹介。
  • 目次

    論文編
    序 章
      一 研究の背景と目的
      二 研究方法
      三 論文の構成
    第一章 「第七官」をめぐって
        ──明治期から昭和初期における「第七官」の語誌と尾崎翠の宗教的・思想的背景──
      はじめに
      一 「第七官界彷徨」発表以前の「第七官(感)」1――井上円了
      二 「第七官界彷徨」発表以前の「第七官(感)」2──綱島梁川・内村鑑三
      三 「第七官界彷徨」発表以前の「第七官(感)」3──骨相学関係
      四 「第七官界彷徨」発表以前の「第七官(感)」4──大正期の仏教関係
      五 「第七官界彷徨」発表以前の「第七官(感)」5──薄田泣菫・与謝野晶子
      六 「第七官界彷徨」発表以前の「第七官(感)」6──オリバー・ロッジ『死後の生存』
      七 「第七官界彷徨」発表以前の「第七官(感)」7──橋本五作『岡田式静坐の力』
      八 大正末期から昭和初期の芸術の新潮流における「第七官(感)」
      九 大正末期から昭和初期の散文における「第七官(感)」
     一〇 「第六官(感)」の変遷
     一一 「第七官(感)」の変遷
     一二 尾崎翠が接したと考えられる「第七官(感)」の用例
      おわりに
    第二章 「第七官界彷徨」論
        ──「喪失感」と「かなしみ」、「回想」のありかた──
      はじめに
      一 物語内での「第七官」と、「喪失感」と「かなしみ」
      二 「こころこまやかなやりとり」と別離
      三 「よほど遠い過去のこと」という語りの意味
      おわりに 「第七官界彷徨」における回想のありかた
    第三章 「歩行」論
        ──おもかげを吹く風、耳の底に聴いた淋しさ──
      はじめに
      一 冒頭と末尾に配されている詩と、回想する「私」
      二 「私」の歩行と「おもかげを忘れる」こと
        (一)「私」の歩行の目的が変化することについて
        (二)おもかげを忘れること
      三 「私」の淋しさと「芭蕉の幹が風に揺れる音」
        (一)「私」の淋しさについて
        (二)「芭蕉の幹」を吹く風 「私」を吹く風
      四 「私」が九作から教えられた詩
        (一)おたまじゃくしの機能
        (二)詩を読むこと
      おわりに
    第四章 「こほろぎ嬢」論
        ──神経病、反逆、頭を打たれること──
      はじめに
      一 こほろぎ嬢についての曖昧な情報と否定的な見解
      二 「桐の花」と「こほろぎ」──「こほろぎ嬢」における詩歌の影響
        (一) 神経病
        (二) 桐の花
        (三) こほろぎ
        (四)「桐の花」と「こほろぎ嬢」とのイメージの重なり
      三 「古風なものがたり」と「どつぺるげんげる」──こほろぎ嬢の恋と反逆
        (一)「古風なものがたり」、『伊勢物語』、七夕伝説
        (二)「どつぺるげんげる」、火星、反逆
      四 「こほろぎ嬢」における神経病者たち
        (一)「神経病に罹つてゐる文学」
        (二)「黒つぽい痩せた」女性
      五 頭を打たれる感覚、こほろぎ嬢の孤独
        (一)こほろぎ嬢の頭痛、「私たち」と「母」との共通性
        (二)こほろぎ嬢の孤独のきわだち
        (三)「まくろおど」への問いかけ、「頭を打たれる感覚」
      おわりに
    第五章 「地下室アントンの一夜」論
        ──ロシア文学受容、統合失調症の精神病理を補助線として──
      はじめに
      一 尾崎翠のロシア文学への関心とチェーホフ受容
      二 チェーホフ「決闘」とエヴレイノフ「心の劇場」からの「地下室アントンの一夜」への影響
        (一)チェーホフ「決闘」
        (二)エヴレイノフ「心の劇場」
      三 「地下室アントンの一夜」における詩人の危機の回避
      四 (地下室にて)における回復の様相
      おわりに
    終 章
      一 研究成果(論文編)の要約
      二 「もくれん」に見る聴覚と女性像の回復
      三 今後の課題
      初出一覧
      主要参考文献
    あとがき

    資料編
      一 新たに確認できた尾崎翠自身による書簡・作品
        A 書簡
        B 作品
        作品についての注記
      二 新たに確認できた同時代評および同時代人との関係を示す資料
        A 同時代評
        B 写真
        C 尾崎翠に関係する作品・作者
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    石原 深予(イシハラ ミヨ)
    1975年、京都府出身。京都府立大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得認定退学。博士(文学)。2010‐11年、中国・西安外国語大学東方語言文化学院日本語学部外国人教師。現在、京都府立大学大学院学術研究員
  • 出版社からのコメント

    詩によって癒やされ、病から回復する尾崎翠像。代表作品と新発見の作品・書簡などから、再評価の高まる尾崎翠に新たな光を当てる。
  • 内容紹介

    詩は尾崎翠を癒し、幸福感や病からの回復をもたらした。「詩と病理」を中心に作品を読み解き、ハイセンスな尾崎翠像の再構築をはかる。 「第七官界彷徨」については尾崎翠以前の「第七官」使用例を辿り、時代状況を踏まえた新たな解釈を提示する。
    新発見の作品・書簡を収録し、さらに同時代評を紹介する。
  • 著者について

    石原 深予 (イシハラ ミヨ)
    石原 深予
    1975年、京都府出身。京都府立大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得認定退学。博士(文学)。2010-11年、中国・西安外国語大学東方語言文化学院日本語学部外国人教師。現在、京都府立大学大学院学術研究員。
    著書に『前川佐美雄編集『日本歌人』目次集:戦前期分』(私家版、2010年)、『郷土出身文学者シリーズ⑦ 尾崎翠』(共著、鳥取県立図書館、2011年)、『近代仏教スタディーズ(仮)』(共著、法藏館、2015年刊行予定)がある。

尾崎翠の詩と病理 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:ビイング・ネット・プレス ※出版地:相模原
著者名:石原 深予(著)
発行年月日:2015/03/10
ISBN-10:4908055084
ISBN-13:9784908055089
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:374ページ
縦:20cm
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