プルーストの黙示録―『失われた時を求めて』と第一次世界大戦 [単行本]
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プルーストの黙示録―『失われた時を求めて』と第一次世界大戦 [単行本]

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出版社:慶応義塾大学出版会
販売開始日: 2015/03/21
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プルーストの黙示録―『失われた時を求めて』と第一次世界大戦 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    人類に未曾有の被害をもたらした世界大戦のさなかに、作家は何を思い、長大な小説の終盤に戦争を組み込んだのか?たんなる愛国主義にも反戦主義にも回収されない、プルーストの政治的・社会的・美学的ポジションを再定義する。
  • 目次

    はじめに
      戦争文学としての『失われた時を求めて』 /
      文化史の観点からプルーストを読む

    序 章 戦時中のプルースト氏
      なぜ私信を読むのか
     一九一四年
      平和を望む / ドイツ音楽を愛し続ける / 「最初の戦争文学」
     一九一五年
      「戦前派」のレッテルを貼られて / 「偽りの愛国心」と「本当の
      『愛国的な』感動」 / 教会の破壊 / 「時期尚早」な戦争文学を
      「校正」する
     一九一六年
      ヴェルダンのほうへ / ガリマールのほうへ / 『砲火』から遠く離
      れて
     一九一七年
      悲しみと日々、楽しみと日々 / 「すばらしい黙示録」 / 戦時下の
      前衛芸術
     一九一八年
      リッツからマリニーへ / 戦時下のサウンドスケープ / 蜜蜂として
      の芸術家の肖像 / 書簡から小説へ

    第一章 パリ空襲と「ワルキューレ」
     プルーストと「戦争文化」 / パリ空襲をめぐるフィクション /
     シャルリュス男爵、倒錯と反転 / サン = ルー、空襲の美学化と政治
     化 / 飛行士と同性愛

    第二章 オリエント化するパリ
     パリと「パリ小説」の変貌 / オリエンタリズムの絵画と同性愛の主
     題 / 消えたロティ、「不可思議なオリエントの幻像」 / パリの空、
     「トルコ石の色合いをした海」 / カルパッチオ、「異国情緒あふれ
     る架空の都市」 / セーヌとボスフォラス、「三日月という 東方の
     徴」 / セネガル狙撃兵とアングル / 「千夜一夜」の蜃気楼とメソ
     ポタミア戦役

    第三章 「私」の愛国心と芸術観
     あいまいな作中の「私」 / 「愛国芸術」への理論的な反駁 /
     作者が語り手の声を借りるとき / 「私」のドイツ嫌い /
     「私」という国家の「細胞」 / 「心理的洞察力の欠如」、
     「当事者」と「傍観者」のジレンマ

    第四章 「復員文学」における暴力
     暴力への無関心? / 「復員文学」とは何か /
     暴力をめぐる喜劇的ヴィジョン / 暴力をめぐるモラリスト的・劇
     的ヴィジョン / 暴力をめぐる耽美的ヴィジョン / 「前線からの
     書簡」という新ジャンルの登場 / 「印象主義」と愛国心 /
     ふたつの利己主義

    第五章 軍事戦略と動員の力学
     機動性と不動性 / プロパガンダ論とサン = タンドレ = デ= シャン
     神話 / 同性愛、愛国心、「生存環境」
     
    第六章 二十世紀の『戦争と平和』
     ナポレオン戦争から第一次世界大戦へ / 論敵としてのトルストイ /
     模範、分身としてのトルストイ / ナポレオン、ヒンデンブルク、ヴィ
     ルヘルム二世 / プルーストのトルストイ的側面 / 樹木の観照

     おわりに

      註
      あとがき
      初出一覧
      参考文献一覧
      人名索引・作品名索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    坂本 浩也(サカモト ヒロヤ)
    立教大学文学部准教授。1973年生まれ。1999年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程修了。2005年、同専攻博士課程単位取得満期退学。2008年、パリ第4大学博士課程修了。文学博士。2011年、国際フランス研究協会賞(Prix de l’AIEF)受賞
  • 出版社からのコメント

    数多の先行研究において死角であった「戦争」という観点から、プルーストの社会的・政治的・美学的立ち位置を再定義する意欲作。
  • 内容紹介

    プルーストは「大災厄」をいかに描いたか?

    ▼「戦争文学」としての『失われた時を求めて』

    ▼第一次世界大戦中、銃後にとどまったマルセル・プルーストは、新聞七紙を購読しながら、ライフワークの執筆をつづけていた。
    終息の見えない戦況を目の当たりにした作家は、愛国的なプロパガンダに従事するのでもなく、反戦活動をおこなうのでもなく、長大な小説の終盤に、進行中の「戦争」を取り込むことを選択した。
    そのときプルーストはどのような問題意識を抱え、どのようにして言論界への批評的介入を試みたのか?

    同時代につくられた戦争の表象の総体をあらわす「戦争文化」という観点から、
    『失われた時を求めて』を読みなおし、プルーストの政治的・社会的・美学的ポジションを再定義する意欲作。
  • 著者について

    坂本 浩也 (エイチアイアールオーワイエー エスエーケーエーエムオーティーオー)
    坂本 浩也
    立教大学文学部准教授。1973年生まれ。1999年、東京大学大学院総合文化研究科地域文化研究専攻修士課程修了。2005年、同専攻博士課程単位取得満期退学。2008年、パリ第4大学博士課程修了。文学博士。2011年、国際フランス研究協会賞(Prix de l’AIEF)受賞。

プルーストの黙示録―『失われた時を求めて』と第一次世界大戦 の商品スペック

商品仕様
出版社名:慶應義塾大学出版会
著者名:坂本 浩也(著)
発行年月日:2015/03/30
ISBN-10:4766422082
ISBN-13:9784766422085
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:292ページ ※271,21P
縦:20cm
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