長期不況克服への経済学―実体経済の成長と金融セクターの役割(シリーズ・現代経済学〈12〉) [全集叢書]

長期不況克服への経済学―実体経済の成長と金融セクターの役割(シリーズ・現代経済学〈12〉) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  リーマン・ショック、欧州債務危機など、金融危機と不況が繰り返され、各国は様々な危機回避政策を行っている。経済・賃金格差を拡大させつつ継続する現在に資本主義は、果たしてこのままで発展が可能なのか。本書では、金融セクターが経済成長を主導していく必然性を明らかにし、金融危機を発端とする経済危機、財政危機の連関を詳解。市場メカニズムのメリットを生かし、格差の解消を可能にする経済システムとは何かを展望する。

• 目次

  はじめに
  
  序　章　資本主義のあらたな大転換期
  　１ 大転換してきた資本主義
  　２ 資本主義の重層的構造変化
  　３ 21世紀初頭大不況とはなにか
  　４ 21世紀初頭大不況の終息
  
  　第一部　実体経済の成長と金融肥大化
  第１章　実体経済の成長メカニズム
  　１ 自由競争と市場経済
  　２ 資本主義批判の経済学
  
  第２章　イノベーションと恐慌の機能
  　１ 経済成長にはたすイノベーションの役割
  　２ 恐慌の経済的意義と形態の変化
  
  第３章　金融セクターが主導する経済成長
  　１ 金融セクターの機能
  　２ 金融セクター主導の成長
  
  　第二部　世界金融危機から中央銀行危機へ
  第４章　資産バブルの生成と崩壊
  　１ ＩＭＦ体制の崩壊と日本の資産バブル
  　２ 欧米の資産バブルの形成と崩壊
  
  第５章　金融危機から中央銀行危機へ
  　１ 経済・金融危機から財政危機へ
  　２ 中央銀行の「最後の成長促進機能」
  
  第６章　日銀と米ＦＲＢの出口戦略
  　１ 日銀の損失補填規定の削除
  　２ 出口戦略をとる米中央銀行
  　３ 深刻な日本の財政赤字
  
  終　章　実体経済の成長と日本のゆくえ
  　１ 実体経済の成長促進策
  　２ 欧米での財政再建
  　３ 中央銀行の全面出動
  　４ 日本経済のゆくえ
  　５ 成長政策から分配政策へ
  
  索　　引

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  相沢 幸悦(アイザワ コウエツ)
  １９５０年秋田県生まれ。１９７８年法政大学経済学部卒業。１９８６年慶應義塾大学大学院経済学研究科博士後期課程修了。（財）日本証券経済研究所主任研究員、長崎大学・埼玉大学経済学部教授を経て、埼玉学園大学経済経営学部教授、川口短期大学ビジネス実務学科客員教授（経済学博士）

• 出版社からのコメント

  金融危機の実態と持続可能な発展を分析し、格差解消のための経済システムを検証する

• 著者について

  相沢　幸悦 (アイザワ コウエツ)
  2015年4月現在埼玉学園大学経営学部教授

長期不況克服への経済学―実体経済の成長と金融セクターの役割(シリーズ・現代経済学〈12〉) の商品スペック