楳図かずお論―マンガ表現と想像力の恐怖 [単行本]
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楳図かずお論―マンガ表現と想像力の恐怖 [単行本]

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出版社:青弓社
販売開始日: 2015/06/25
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楳図かずお論―マンガ表現と想像力の恐怖 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    『へび少女』『おろち』『イアラ』『漂流教室』『洗礼』『まことちゃん』『わたしは真悟』『神の左手悪魔の右手』『14歳』…。名作を描き続けた孤高の人、楳図かずお。本書は、恐怖に加え、子ども、母、神、美と愛、夢、時間といったモチーフを縦横に織り込んで描かれた楳図作品を、主題論・作品論・表現論・文献学を総合して読み解き、その可能性の中心を照らし出す。恐怖マンガの巨匠と称され、多くのマンガ家たちからの尊敬を集めながらも、一面的に批評されがちな作品評価をくつがえし、コマ割りや描線、運動と時間の生成などマンガ表現の原理を検証しながら、その哲学性と芸術性の全貌を再評価する大著。充実した年譜と作品目録、書名・人名・語彙の索引を付す。
  • 目次

    はじめに――楳図かずおと世界の秘密

    第1章 楳図かずおの恐怖概念
     1 「恐怖マンガ」成立以前(1)――民俗性・怪奇性
     2 「恐怖マンガ」成立以前(2)――幻想性
     3 「恐怖マンガ」成立以前(3)――統合
     4 恐怖マンガ「口が耳までさける時」の恐怖と怪異
     5 恐怖モチーフ変遷説の再検討
     6 楳図かずおの認識論――恐怖とギャグの同質性
     7 《楳図神学》の存在論

    第2章 わたしは真悟、内在する高度
     1 視覚体験としての高度(1)――東京タワー
     2 キカイからニンゲンへ(1)――内在的な平面
     3 視覚体験としての高度(2)――岩のドーム
     4 キカイからニンゲンへ(2)――ロボットの存在論
     5 ナレーションが仮想する未来の一点

    第3章 子どもと暴力――「子供は遊んでばかりいたのかな?」
     1 『鉄コン筋クリート』における子どもと暴力
     2 暴力と他者
     3 言葉の啓示的機能
     4 子どもの隷属と自立
     5 「Rojin」――動的な視点変化
     6 「子供は遊んでばかりいたのかな?」

    第4章 洗礼、その身体と記憶
     1 身体改造の系譜
     2 ストーリーの破綻や亀裂
     3 破綻はどこにあるのか(1)――日次のミス
     4 破綻はどこにあるのか(2)――鏡像の混乱
     5 テクストの二重性(1)――移植文脈と妄想文脈
     6 テクストの二重性(2)――破綻と見なされる原因
     7 最大の問題、記憶(1)――公然の秘密説
     8 最大の問題、記憶(2)――メビウス的な架空の起源
     9 母と娘の同一性、および和解について

    第5章 ぬばたまの夢やは実在を思はする神の左手悪魔の右手――楳図かずおと世界の創造
     1 観念と実在の対立のなかで
     2 危機、あっけなく去る危機
     3 稚拙で自己中心的な予定調和
     4 夢のリアリティー、二つの可能性
     5 夢見ているのは誰なのか
     6 おぞましい子どもたち
     7 ぬばたまの絵本、フィクションと夢
     8 プラトニズムとその権化、影亡者

    第6章 タマミの御霊――『赤んぼ少女』と鎮魂の問題
     1 諸本について
     2 タマミはモンスターである――誘導される読解
     3 タマミは悪魔である――かたちとこころ
     4 ホラー的展開の本質(1)――進行形と完了形
     5 ホラー的展開の本質(2)――現実と幻覚の境界
     6 十分な理由(1)――「タマミは女の子です」
     7 十分な理由(2)――秘密、知ることの衝撃
     8 本作における差別的契機――家族について、作者について
     9 ネガティブな気持ちを乗り越えていくこと
     10 完璧な子ども、聖なる暴力
     11 鎮魂のかたち――象徴化と個体化

    第7章 楳図かずおのコマ割り理論
     1 マクラウドのコマ割り理論
     2 夏目房之介のコマ割り理論
     3 画面意識の実例――石森章太郎
     4 峠あかねのコマ割り理論
     5 楳図かずおと反復型
     6 楳図自身によるコマ割り理論
     7 画面意識の実際――楳図かずお

    第8章 マンガにおける二つの省略――マンガ表現論の構造
     1 コマ割りによる運動表現
     2 コマ分類とショットの切り替え
     3 メッツによる映画の大連辞分類
     4 ショットの不確定性――連続かつ非連続というパラドクス
     5 いかにして二つの図像は同一物と認識されるのか――コマ交差同定の規準
     6 いかにして線は図像となるのか――意味の生成
     7 マンガ表現論の構造――生成と反意味

    第9章 ペコの左手アクマの右手――描線論、または松本大洋『ピンポン』における超越と内在
     1 チャイナの左手――意味に収束しない描線
     2 目をつぶってラケット振りゃ――内在する描線と二・五グラムの超越
     3 ガムといったらやっぱり――批評とオーソドキシー
     4 頂点に立たなければ見えない風景――内在的超越か超越的内在か
     5 メタ・マンガとしての――また連れてきてくれるか?

    第10章 復刻の形而上学――版の概念をめぐるマンガの諸問題
     1 復刻という言葉――複製文化としてのマンガ
     2 版・刷の区別とその実態
     3 多版的展開の本質
     4 版と刷の区別を保証する実体がないこと
     5 同一性と差異性(異同)の概念
     6 文字の校合、その形相と質料
     7 諸版の異同の本丸――原画とその諸様相
     8 マンガ研究のために――物質性と理念性

    第11章 イアラ、典拠と出来事、言葉と反復
     1 典拠(1)――大仏造建
     2 典拠(2)――天明の飢饉
     3 典拠(3)――千利休
     4 典拠(4)――おくのほそ道
     5 典拠論の射程
     6 典拠と史実の規範性
     7 可能世界とフィクション(1)――神の真理と人間の自由
     8 可能世界とフィクション(2)――神の自由と人間の自由
     9 「わび」の構造――フィクションと世界の不完全性
     10 書き替えられる歴史――可能世界に回収されない複数性
     11 反復する出来事――言葉と反復可能性
     12 再会と自由――マンガ、そのありふれた奇跡

    参考文献一覧

    初出一覧

    あとがき

    楳図かずお作品目録

    楳図かずお年譜考略

    索引(人名、書名、語句)
  • 内容紹介

    楳図かずおの作品に通底する恐怖・子ども・母といったモチーフを主題論・作品論・表現論・文献学を総合して読み解き、恐怖マンガの巨匠と称され、多くのマンガ家たちからの尊敬を集めながらも、一面的に批評されがちな楳図作品の評価をくつがえす大著。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    高橋 明彦(タカハシ アキヒコ)
    1964年2月、新潟県生まれ。東京都立大学大学院博士課程退学。金沢美術工芸大学教授。専攻は日本近世文学・出版史、楳図かずお研究
  • 著者について

    高橋 明彦 (タカハシ アキヒコ)
    1964年2月、新潟県生まれ。東京都立大学大学院博士課程退学。金沢美術工芸大学教授。専攻は日本近世文学・出版史、楳図かずお研究。共著に『ホラー・ジャパネスクの現在』(青弓社)、『近世奇談集成1』(国書刊行会)など。個人サイトに「半魚文庫」。

楳図かずお論―マンガ表現と想像力の恐怖 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:青弓社
著者名:高橋 明彦(著)
発行年月日:2015/06/25
ISBN-10:4787292285
ISBN-13:9784787292285
判型:B5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:516ページ
縦:22cm
横:15cm
厚さ:4cm
重量:907g
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