響きあう東西文化―マラルメの光芒、フェノロサの反影 [単行本]
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出版社:思文閣出版
販売開始日: 2015/08/31
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響きあう東西文化―マラルメの光芒、フェノロサの反影 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    本書は、一九世紀フランス象徴主義の巨匠・詩人ステファヌ・マラルメ(一八四二‐九八)について文学的考察を起点に進められた諸芸術(美術・音楽)の相関的研究から、明治近代化の黎明期に、日本の伝統芸術・文化を欧米に紹介してその価値を究めたアーネスト・フェノロサ(一八五三‐一九〇八)との関係へと至るものであり、東西の芸術文化の交流の諸相および日本文化の価値を、現代に向けて照らし出すものである。著者の一〇年にわたるマラルメ探究の成果、そのエッセンスをまとめた一書。
  • 目次

    (目次)

    〈Ⅰ 文芸に見る自然観〉
     一 マラルメの“無”
      1 人工的自然と創造的無
      2 日本美術における時空間の一特質
      3 自然の描写に関わる相違性
      4 “主体”をめぐる文芸の照らしあい

     二 俳句とハイカイ
      1 俳句の仏訳が示す主体表現の異同
      2 ハイカイとシュールレアリスム、断片と組合せ
      3 ことばによる絵、自然に融合する主体

     三 “主体”の表現
      1 マラルメの抽象的イマージュ、日常と非日常、創造と遊び
      2 画人俳人・蕪村が描くことばとイマージュ
      3 日本の絵、イマージュが現前させる非分析的“主体”
      4 ジャポニスムにおけるマラルメの位置

     四 バルト再考
      1『零度のエクリチュ-ル』、ことばの透明性
      2『表徴の帝国』、俳句の無響性と「マラルメの住み処」
      3 芸術諸領域に通底する無目的性・遊戯性
      4 日本における俳句の展開
      5 言語と文化における自然


    〈Ⅱ 創造における逆説性〉
     一 中枢としての音楽
      1 マラルメの「骰子一擲」における“沈黙の楽譜”
      2 ドビュッシー“美しい嘘”と東洋への眼差し
      3 ブラックとクレーに共鳴する音楽、“事物の諸関係”と東洋的無
      4 九鬼周造とフェノロサ、西欧近代と日本文化における自然

     二 世紀末芸術の錯綜
      1 西欧近代、社会の波乱と生成
      2 芸術文化の変貌
      3 西欧芸術の動向、東洋への注目
      4 明治日本の芸術事情
      5 芸術の本質、様々な両義性

     三 ロダンが結ぶ社会と芸術
      1 アール・ヌーヴォーおよび文学世界との交わり
      2 自然讃美と日本芸術への感興、“花子”の動態表現
      3 リアリズムと抽象、現代芸術へ


    〈Ⅲ 芸術表現の交流〉
     一 マラルメの「骰子一擲」から
      1 図形詩「骰子一擲」、“偶然”の思索
      2 ことばのあり方
      3 音楽の可能性と限界
      4 視覚芸術の可能性と限界
      5「骰子一擲」に実現されたジャンル総合の意味

     二 マチスの“余白”、現代へ
      1 マラルメの“空白”とマネ、東洋への傾倒
      2マチスの挿画『マラルメ詩集』と『画家のノート』、“余白”と日本版画への憧憬
      3 フォション・カイヨワ・書家森田子龍、ジャンルと東西の架け橋

     三 詩と絵と書における“空無”
      1 書は文学か美術か
      2 マラルメ・アポリネールから具体詩ゴムリンガーへ
      3 バゼーヌにおける“白紙”の発展
      4 現代抽象芸術への道筋
      5 抒情と抽象における多様な表象

     四 東山魁夷が紡ぐ東西芸術
      1 戦後の決意、自然への志向
      2 日本・ドイツ・北欧、自然の生成と衰滅
      3 自然の循環と人の命を描くイマージュとことば
      4 写生から象徴・抽象・デザインへ、現代社会への思い


    〈Ⅳ 伝統文化の現代性〉
     一 九鬼周造とフランス象徴主義
      1「文学の形而上学」、文学・音楽・美術を繋ぐ時間論
      2 フランス講演「日本芸術における「無限」の表現」
      3 フランス象徴主義の解釈、偶然性と“無”と“全”

     二 フェノロサの総合芸術観
      1 東西文化の意識、自然への畏敬
      2 芸術ジャンルの総合性と音楽の優先的位置“内在的諸関係の調和”
      3 文学論「文学の理論に関する予備的講義」における“流動”
      4 世紀末文化の共有、パリ“部屋の詩人”と大津“三井寺の僧”

     三 フェノロサ『漢字考』と「能楽論」の文芸価値
      1 遺作『漢字考』、自然に依拠する“思想絵画”、具体と普遍のハーモニー
      2 遺稿 「能楽論」、ことばと舞における“無”、虚構と抽象
      3 パウンドとイェイツの継承、フェノロサの象徴主義
      4 美術運動と支えあう文学的認識、現代を見晴らした文化史家


    あとがき/初出一覧/参考文献/図版一覧/人名索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    宗像 衣子(ムナカタ キヌコ)
    京都市生まれ。1973年京都大学文学部フランス文学専攻卒業、同大学院文学研究科同専攻修士課程修了、同博士課程単位取得退学。新ソルボンヌ・パリ第三大学文学博士。現在、神戸松蔭女子学院大学文学部総合文芸学科教授
  • 内容紹介

    本書は、19世紀フランス象徴主義の巨匠・詩人ステファヌ・マラルメ(1842-98)について文学的考察を起点に進められた諸芸術(美術・音楽)の相関的研究から、明治近代化の黎明期に、日本の伝統芸術・文化を欧米に紹介してその価値を究めたアーネスト・フェノロサ(1853-1908)との関係へと至るものであり、東西の芸術文化の交流の諸相および日本文化の価値を、現代に向けて照らし出すものである。著者の10年にわたるマラルメ探究の成果、そのエッセンスをまとめた一書。
  • 著者について

    宗像 衣子 (ムナカタ キヌコ)
    京都府生まれ。1973年京都大学文学部フランス文学専攻卒業,同大学院文学研究科同専攻修士課程修了,同博士課程単位取得退学, 新ソルボンヌ・パリ第三大学文学博士.現在,神戸松蔭女子学院大学文学部総合文芸学科教授.

響きあう東西文化―マラルメの光芒、フェノロサの反影 の商品スペック

商品仕様
出版社名:思文閣出版 ※出版地:京都
著者名:宗像 衣子(著)
発行年月日:2015/10/10
ISBN-10:4784218149
ISBN-13:9784784218141
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:芸術総記
言語:日本語
ページ数:372ページ ※351,21P
縦:22cm
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