魯迅と日本文学－漱石・鴎外から清張・春樹まで [単行本]

魯迅と日本文学－漱石・鴎外から清張・春樹まで [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  日中文学の系譜を探る、スリリングな一冊。作品を読み解いて、魯迅と日本作家たちとの色濃い繋がりを提示する。東アジアのモダンクラシックとなった魯迅文学の多彩な姿！

• 目次

  まえがき
  I　日本作家から魯迅へ
  　第1章　夏目漱石と魯迅――『坊つちやん』「阿Q正伝」の間の国民性批判の系譜
  　第2章　森鴎外と魯迅――「舞姫」から見た「愛と死（原題:傷逝）」の意匠
  　第3章　芥川龍之介と魯迅1――「毛利先生」と「孔乙己」をめぐる回想の物語
  　第4章　芥川龍之介と魯迅2――「さまよえるユダヤ人」伝説および芥川龍之介の死
  
  II　魯迅から日本作家へ
  　第5章　魯迅と佐藤春夫――両作家の相互翻訳と交友
  　第6章　魯迅と太宰治――竹内好による伝記小説『惜別』批判をめぐって
  　第7章　魯迅と松本清張――「故郷」批判と推理小説「張込み」への展開
  　第8章　魯迅と村上春樹――『1Q84』の中の「阿Q正伝」の亡霊たち
  

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  藤井 省三(フジイ ショウゾウ)
  １９５２年東京に生まれる。１９８２年東京大学大学院博士課程修了。桜美林大学助教授を経て、東京大学大学院人文社会系研究科・文学部教授、文学博士。専攻、中国語圏の文学と映画

• 出版社からのコメント

  日中文学圏のなかの魯迅作品の系譜に迫る、スリリングな研究。百余年の複雑な日中関係の一面を繙く、多彩な魯迅像の発見。

• 内容紹介

  東アジアのモダンクラシックといえる魯迅文学．その魯迅と日本作家たちの影響関係とは？　作品群を精緻に読み解くことで，近代日本文学が魯迅に決定的な影響を与えた一方，1930年代を境にして魯迅から現代日本文学へと色濃いつながりを示してきた内実を明らかにする．百余年の複雑な日中関係の一面を繙く，多彩な魯迅像の発見．

• 著者について

  藤井 省三 (フジイ ショウゾウ)
  藤井 省三
  藤井省三：東京大学大学院人文社会系研究科教授

魯迅と日本文学－漱石・鴎外から清張・春樹まで [単行本] の商品スペック