百人一首の研究(研究叢書) [全集叢書]

百人一首の研究(研究叢書) [全集叢書] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  百人一首の成立論に新たな視点を提示し、藤原定家の編纂意図を探る。所収和歌の解釈、詠作事情、享受史などの諸問題に関して新見を提示する。歌枕「末の松山」に秘められた天変地異の記憶を探るなど、関連論文を収める。成立、構成、解釈から天変地異との関わりまで―百人一首に関する二十一の論考を収録。

• 目次

  はしがき
  　第一部　百人一首の成立と構成についての論
  第一章　百人一首成立論の変遷
  第二章　百人一首の成立についての試論
  第三章　百人一首の巻頭歌と巻末歌の意義
  第四章　百人一首の人麿と定家
  第五章　百人一首の中の三十六歌仙
  　第二部　百人一首の和歌にかかわる論
  第一章　喜撰法師の歌に見る宇治
  第二章　小野篁の船出
  第三章　小野小町の歌と美人伝説
  第四章　在原行平の離別歌をめぐって
  第五章　文屋康秀の歌の作者について
  第六章　歌語「高砂」考
  第七章　凡河内躬恒の一首から源氏物語へ
  第八章　朝ぼらけ有明の月と見るまでに
  第九章　紫式部の歌の本歌について
  第十章　いく夜ねざめぬ須磨の関守
  第十一章　式子内親王詠の新解釈
  第十二章　歌枕「松帆の浦」をめぐって
  　第三部　百人一首の周辺
  第一章　末の松山を超す波
  第二章　清原元輔享年考
  第三章　歌枕「有馬」「猪名」をめぐって
  第四章　歌語「もしほ」考
  
  あとがき（付・初出一覧）
  人名索引　
  和歌索引　

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  徳原 茂実(トクハラ シゲミ)
  昭和２６年大阪市生まれ。昭和５７年神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了。学術博士。現在、武庫川女子大学文学部教授

• 出版社からのコメント

  百人一首の成立・構成・解釈から天変地異との関わりまで、多くの新見を提示する二十一本の論考を収録。和歌研究に一石を投じる。

• 内容紹介

  平安時代の和歌文学研究に長年たずさわってきた筆者の業績の中から、『百人一首』にかかわりのある二十一の論考を選び、三部に分かち収録した。
  第一部では、すでにアイデアが出尽くしたかの観がある成立論に新たな視点を提示するとともに、『百人一首』の構成に秘められた藤原定家の編纂意図を探った。
  第二部では、所収和歌にかかわる諸問題を取り上げ、解釈、詠作事情、享受史などに関する新見を多く盛り込んだ。
  第三部では、歌枕に秘められた天変地異の記憶を探る「末の松山を越す波」や、辞書の語義説明に書き変えを促す「歌語「もしほ」考」などの関連論文を収めた。

• 著者について

  徳原茂実 (トクハラシゲミ)
  昭和二六年　大阪市生まれ昭和五七年　神戸大学大学院文化学研究科博士課程修了　学術博士現在　武庫川女子大学文学部教授著書　『躬恒集注釈』（共著　貴重本刊行会）　『古今和歌集の遠景』（和泉書院）　『紫式部集の新解釈』（和泉書院）　『三十六歌仙集（二）』（共著　明治書院）

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