世界収集家 [単行本]

世界収集家 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  やがて入り江が見えた。両手が水をすくうように、膨らんだ帆が空気をすくった。すでに鼻がかいでいたものが、目に見えてきた。最初はチョウジ油をすりこんだ望遠鏡を通して―大英帝国の軍人、リチャード・フランシス・バートン。インドでは様々な言語と文化に浸り、アラビアではメッカ巡礼をなしとげ、アフリカではナイルの源泉を追い求める。『千夜一夜物語』の翻訳者としても知られる桁外れの人物の生涯を、世界的に評価されるブルガリア系ドイツ人作家が、事実と虚構を織り交ぜて詩情ゆたかに描き上げた傑作長篇小説。ライプツィヒ・ブックフェア賞受賞作。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  トロヤノフ,イリヤ(トロヤノフ,イリヤ／Trojanow,Ilija)
  １９６５年ブリガリア、ソフィア生まれのブルガリア系ドイツ人作家。１９７１年に政治亡命を果たした両親とともにドイツに移住。父の仕事の都合で少年時代をケニアで過ごす。ミュンヘン大学を卒業後、１９８９年にアフリカ文学専門の出版社を興す。１９９６年に初の長篇小説を発表。２００６年に発表した『世界収集家』は、ライプツィヒ・ブックフェア賞を受賞するなど高い評価を受けた。ベルリン文学賞はじめ数々の文学賞を受賞した世界的作家である
  
  浅井 晶子(アサイ ショウコ)
  ドイツ文学翻訳家、京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程認定退学

• 出版社からのコメント

  インド、アラビア、東アフリカ……大英帝国の冒険家リチャード・バートンの旅路は続く。ブルガリア系ドイツ人作家による傑作長篇邦訳

• 内容紹介

  インド、アラビア、東アフリカ……大英帝国の作家・冒険家リチャード・バートンの旅路は続く。重層的な語りから生まれる、めくるめく世界の姿。ブルガリア系ドイツ人作家による越境文学の傑作！

世界収集家 [単行本] の商品スペック