英国チャリティ―その変容と日本への示唆 [単行本]

英国チャリティ―その変容と日本への示唆 [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  日本の２００８年公益法人制度の抜本的改革のモデルとなった２００６年英国チャリティ改革後の変容に焦点をあて、新制度は円滑に運営されているのか、チャリティをめぐる環境変化や政権交代による影響はあったのか、日本にどのような示唆を与え得るのか、などを多角的な視点でアプローチした初の本格的研究書。

• 目次

  第１章　英国における市民社会政策の変化（中島智人）
  　　　Ⅰ　はじめに
  　　　Ⅱ　1990年代のボランタリーセクター
  　　　Ⅲ　労働党政権時代の市民社会政策
  　　　Ⅳ　社会的企業政策
  　　　Ⅴ　保守党・自由民主党連立政権における市民社会政策
  　　　Ⅵ　コンパクトの制定と変容
  　　　Ⅶ　緊縮財政とボランタリーセクター
  　　　Ⅷ　まとめ
  第２章　2006年チャリティリフォームとその後
  　　　Ⅰ　チャリティと非営利団体制度の改革法制（石村耕治）
  　　　Ⅱ　新制度の実施とその実態（溜箭将之）
  　　　Ⅲ　統計からみたチャリティの動向（白石喜春）
  第３章　チャリティコミッションと市民社会の動き
  　　　Ⅰ　チャリティコミッション改革（岡本仁宏）
  　　　Ⅱ　英国の中間支援組織（中島智人）
  第４章　社会的企業とチャリティ
  　　　Ⅰ　社会的企業とチャリティ（中島智人）
  　　　Ⅱ　社会的投資政策の展開（小林立明）
  第５章　チャリティの政治活動の規制（岡本仁宏）
  　　　Ⅰ　規制の概要
  　　　Ⅱ　チャリティの政治活動をめぐって
  　　　Ⅲ　NPOの公金受入れとアドボカシー
  　　　Ⅳ　むすび
  第６章　スコットランドにおけるチャリティの現状（溜箭将之）
  　　　Ⅰ　はじめに
  　　　Ⅱ　スコットランドにおけるチャリティの歴史的背景
  　　　Ⅲ　2005年法の概要
  　　　Ⅳ　スコットランド・チャリティ規制局
  　　　Ⅴ　スコットランド・チャリティ登録簿
  　　　Ⅵ　新しいチャリティ・テスト
  　　　Ⅶ　規制局の判断に対する不服審査
  　　　Ⅷ　スコットランド公益法人（SCIO）
  　　　Ⅸ　クロスボーダー問題
  　　　Ⅹ　今後のゆくえ
  第７章　日本の市民社会組織への示唆（濱口博史）
  　　　Ⅰ　市民社会政策の変容と市民セクター・中間支援組織の果たしている役割
  　　　Ⅱ　市民社会政策の変容と市民セクター・中間支援組織の変容
  　　　Ⅲ　チャリティ制度の変容
  　　　Ⅳ　チャリティの政治活動をめぐって
  　　　Ⅴ　社会的経済の生成と育成―社会的企業の育成
  　　　Ⅵ　社会的投資
  【事項索引】

• 出版社からのコメント

  日本の公益法人制度のモデルである英国チャリティの制度や運用面の現状を幅広い視点から総合的に捉え、日本の今後に示唆を与える。

• 内容紹介

  ●より良き新公益法人制度の定着をめざす！
  
  2008年12月、わが国では、民法に規定された公益法人制度の抜本的な改革が施行されました。そのモデルとなった2006年英国チャリティ改革後の変容に焦点をあてた調査研究をふまえ、新制度をより市民社会にとって望ましいものとして普及定着させるためのグランドデザインを描き出します。
  英国では、新制度は期待されたとおりに円滑に運営されているのか、チャリティをめぐる環境変化や政権交代による影響はあったのか、日本の今後にどのような示唆を与え得るのかなどを、研究者および実務家が協働して多角的な視点でアプローチした初の本格的研究書。

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