異端思想の500年―グローバル思考への挑戦(学術選書) [全集叢書]
    • 異端思想の500年―グローバル思考への挑戦(学術選書) [全集叢書]

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異端思想の500年―グローバル思考への挑戦(学術選書) [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2016/01/21
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異端思想の500年―グローバル思考への挑戦(学術選書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    マキアヴェッリ、スピノザ、ディドロなど、西欧近代には、「永遠の人間観」にもとづいて既存の正統思想を批判し、時代を超える思考のグローバル化を試みたために、「異端」として排除されてきた思想家は少なくない。本書は西欧近代が誕生して以来500年のあいだに現れたオッカムからランゲに至る哲学、政治、経済、社会思想を環境に対する人間精神の果敢な挑戦としてとりあげ、現代に生きるわれわれに発想の転換を迫る。
  • 目次

    はじめに

    第1章 永遠の相の下に
        ギリシア人は神話を信じたか?
        比較と差別
        強力なのは身体
        人間の頭のなか
        想像力は欲望である
        コペルニクス的転回
        想像力の作用主
        自由と主体の結びつき
        存在と本質
        人間の本質
        必要は発明の母
        進歩と自由

    第2章 宗教的思考からの人間精神の解放
     1 オッカムの生涯と神学論争
        薔薇は一般名詞
        時代が待っていた人物
        オッカムの剃刀
        理性と信仰の分離
        異端嫌疑
        代置理論
        代置の危険な罠
        唯名論的聖餐論
        司式者と奇蹟の多発
        正統教義における聖餐論
        オッカムの聖餐解釈
        清貧論争
        ドルチノ派異端
        千年王国の実現
        オッカムの破門
        宗教改革の先駆者
        晩年のオッカム
     2 オッカムの教会制度改革構想
        信仰に至る理性の道
        信仰に至る聖書の道
        信仰に至る最後の道
        ローマ法王も無謬ではない
        法王権力の限定
        信仰におけるマルチチュード
     3 パドヴァのマルシリウスと帝権主義
        ウィリアムの回想
        時代が待っていたもうひとりの人物
        ルートヴィヒの宮廷顧問になるまで
        驚嘆すべき著作
        マルシリウスの演出
        マルシリウスとルートヴィヒ
     4 『平和の擁護者』について
        統治体の動力因
        人間の法
        聖書による教会論
        マルシリウス政治思想の特徴

    第3章 異端の国家観の系譜-マキアヴェッリからスピノザへ
     1 政治学の宗教からの自立
        統治者たちが愛読した『君主論』
        密かなる政治的計画
        宗教改革の先駆者
        模範としてのローマ国家
     2 マルチチュード概念と国家契約説の否定
        少数者による多数者の支配
        マキアヴェッリの国家統治論
     3 『神学=政治論』におけるスピノザの国家観
        自然権としての思考の自由
        マルチチュードの力を実現する
        「舌」の自由の確立
        信仰の自由と真の宗教
        永遠の人間本性と自由
     4 『国家論』に見るオランダ政治
        『国家論』執筆の動機
        戦乱のなかの謎の行動
     5 オランダ共和制の瓦解とマルチチュード論
        貴族国家オランダ
        オランダ共和制崩壊の原因

    第4章 植民地グローバリゼーション時代の世界史
     1 『両インド史』とレーナル
        啓蒙末期のベストセラー
        天才的編集者レーナル
        『両インド史』第三版の刊行と出版弾圧
        レーナルの亡命と帰還
     2 『両インド史』とディドロの寄与
        広大な地域に及ぶ世界史的叙述
        『百科全書』的テーマ
        ディドロの叙述の魅力
        ディドロの自然主義的人類学
     3 ディドロは『両インド史』をどう書いたか
        歴史と主体
        社会変革への呼びかけ
     4 ディドロの反植民地主義と奴隷解放論
        植民に関するディドロの原理
        ヨーロッパ・グローバリゼーションの罪悪
        植民地主義の告発
        奴隷貿易廃止論
     5 新しいスパルタクスをめぐるランゲとディドロ
        白いスパルタクス
        アンシアン・レジームの病根
        革命的宣言

    第5章 蘇るランゲ
     1 忘れられた天才的社会理論家
        反啓蒙のジャーナリスト
        ランゲとマルクス
        自由と社会は両立しない
        社会が先か、奴隷制が先か
        狩猟社会の食料危機
        生きることはパンを食べること
        社会の発展と自由の主張
        モンテスキュー批判
        奴隷制廃止の原因
        東洋的専制の擁護
     2 ランゲの社会観
        真に自由な状態とはなにか
        自由の喪失と社会状態=奴隷状態
        社会の根本原理
        苛酷な競争社会
     3 近代の奴隷制
        法律の制定
        奴隷はなにを持っているか
        近代の奴隷制の特徴
        マルチチュードの叛乱権

    第6章 思考する「力」に関する考察
        一元論を語る勇気
        カント二元論の謎とき
        欲望一元論への恐れ
        真理と「舌」
        真理は力である
        勇気は相対的なもの
        勇気の中身
        常識を打破する勇気
        真理に口なし
        恐怖はどこから?
        理性と自由の実現

    おわりに

    索引(事項・人名)
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    大津 真作(オオツ シンサク)
    1945年大阪府に生まれる。甲南大学名誉教授。専門はヨーロッパ社会思想史
  • 内容紹介

    マキアヴェッリ、スピノザ、ディドロなど、西欧近代には「永遠の人間観」にもとづいて既存の正統思想を批判し、時代を超える思考のグローバル化を試みたために、「異端」として排除されてきた思想家は少なくない。本書は西欧近代が誕生して以来500年のあいだに現れたオッカムからランゲに至る哲学、政治、経済、社会思想を環境に対する人間精神の果敢な挑戦としてとりあげ、現代に生きる発想の転換を迫る。
  • 著者について

    大津 真作 (オオツ シンサク)
    1945年大阪府に生まれる。
    甲南大学名誉教授。
    専門はヨーロッパ社会思想史。

    主な著訳書『啓蒙主義の辺境への旅』(世界思想社、1986)、『市民社会思想史I』(高文堂出版社、1996)、『市民社会思想史II』(高文堂出版社、1997)、『理性と愛』(高文堂出版社、2004)、『倫理の大転換』(行路社、2012)、『思考の自由とはなにか』(晃洋書房、2012)など。
    ヴェーヌ『歴史をどう書くか』(法政大学出版局、1982)、ヴェーヌ『ギリシア人は神話を信じたか』(法政大学出版局、1985)、ジャルダン『トクヴィル伝』(晶文社、1994)、フュレ『フランス革命を考える』(岩波書店、1989)、レーナル『両インド史 東インド篇』上巻(法政大学出版局、2009)、レーナル『両インド史 東インド篇』下巻(法政大学出版局、2011)、ランゲ『市民法理論』(近代社会思想コレクション、京都大学学術出版会、2013)、レーナル『両インド史 西インド篇』上巻(法政大学出版局、2015)など。

異端思想の500年―グローバル思考への挑戦(学術選書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:大津 真作(著)
発行年月日:2016/01/20
ISBN-10:4876988730
ISBN-13:9784876988730
判型:B6
対象:教養
発行形態:全集叢書
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:357ページ
縦:19cm
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