院政鎌倉期説話の文章文体研究(研究叢書) [全集叢書]
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出版社:和泉書院
販売開始日: 2016/01/27
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院政鎌倉期説話の文章文体研究(研究叢書) [全集叢書] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    第一部では、助動詞「けり」の「枠づけ」機能について、各作品の差異なども含めて実態を調査。「けり」が文章構成において果す役割を明らかにし、鎌倉期における当時の口頭語を反映した語法や終局部の表現の多様化等、新たな傾向について言及する。第二部では、接続語や複合動詞などの語彙によって和漢混淆文の生成の問題を論じ、宣命書きが漢字片仮名交じり文に繋がる過渡期の姿も指摘。また文学的な観点として「語り手」の概念も踏まえ、従来の研究においてなおざりにされがちな点についても論究する。
  • 目次

    序章 本書の目的と方法 
     一 院政鎌倉期の言語の研究
     二 説話作品を取り上げる意図
     三 「けり」による「テクスト機能」と「視点」の研究 
     四 説話の語彙・意味の研究 
     五 宣命書きの変遷の研究 


    第一部 「けり」のテクスト機能をめぐる論

    第一章 今昔物語集の「けり」のテクスト機能
     ―冒頭段落における文体的変異について― 
     一 問題の所在
     二 「けり」の文章論的研究 
     三 「けり」の用いられる巻の傾向と変異
      三・一 「けり」使用の概観
      三・三 「人物・事物の存在提示」
      三・四 「名称説明」その他の解説的な表現
      三・五 「日常的行為」の解説
      三・六 「移動表現」による場面説明
     四 まとめ

    第二章 今昔物語集の「けり」のテクスト機能―終結機能を中心に― 
     一 問題の所在
     二 今昔物語集説話の話型と枠構造 
     三 枠構造のモデル 
     四 終局部・後日談の慣用表現 
     五 「けり」の終結機能 

    第三章 今昔物語集の「にけり」―テクスト機能の諸相― 
     一 問題の所在
     二 説話の文章構造と「にけり」 
     三 「にけり」の文末用法の特質 
     四 段落構成機能・場面連結機能 
     五 テクスト機能の背景と広がり 
     六 場面焦点化機能
     七 まとめ 

    第四章 宇治拾遺物語の「けり」のテクスト機能―今昔物語集・古事談との比較―
     一 はじめに 
     二 宇治拾遺物語における枠構造の検証 
     三 今昔物語集との比較 
     四 古事談との比較
     五 まとめ 

    第五章 古本説話集の「けり」のテクスト機能―「にけり」「係り結び」の終結機能― 
     一 まとめ
     二 話型の分類と枠構造  
     三 文章構造における「けり」の使用状況 
     四 係り結び・連体形終止文の作る枠構造
     五 「にけり」「てけり」の作る枠構造
     六 まとめ

    第六章 発心集の「けり」のテクスト機能―係り結びの使い分け― 
     一 はじめに 
     二 「けり」の分布 
     三 冒頭部の様相 
     四 展開部の様相 
     五 終局部における「ぞ」「なむ」の選択
     六 まとめ 

    第七章 沙石集の「けり」のテクスト機能―枠づけ表現の多様化― 
     一 問題の所在
     二 沙石集の文章構造の分析方法 
     三 冒頭第一文の表現 
     四 終局部の表現
     五 評語部・教説部の表現
     六 まとめ


    第二部 説話の文章・文体・表記に関する論 

    第八章 今昔物語集の接続語―「而ル間」「其ノ時ニ」を中心に― 
     一 目的と方法
     二 各巻や部毎の概観 
     三 接続語の使用順序の傾向 
     四 各部の接続語の使用傾向 
     五 接続語と表現される内容との相関 
     六 宇治拾遺物語の類話との比較 
     七 まとめ

    第九章 今昔物語集の複合動詞―和漢混淆文の特徴語として― 
     一 はじめに
     二 今昔物語集の複合動詞の分析方法 
     三 和文との一致度 
     四 訓点語を含む複合動詞 
     五 転倒による複合動詞
     六 まとめ 

    第十章 今昔物語集の「カナシブ」「アハレブ」―仏教的感動をあらわす一用法―
     一 問題の所在
     二 辞書・古辞書に見られる「悲」「哀」と「カナシブ」「アハレブ」
     三 「カナシブ」「アハレブ」の先行研究について 
     四 中国・日本の漢文の用法 
     五 物語・日記・随筆・説話の用法 
     六 今昔物語集の用法 
     七 出典漢文からの影響と意訳
     八 まとめ 

    第十一章 物語テキストの視点と文末表現
     一 表現者と語り手 
     二 語り手の立場の表現
     三 物語テキストの視点の解析
      三・一 文末表現の概観
      三・二 文末表現の用法
     四 物語テキストの問題点
      
    第十二章 今昔物語集の視点と文末形式―巻一六を例として― 
     一 はじめに
     二 文末形式の概要 
     三 巻一六における文末形式の様相
     四 まとめ 

    第十三章 宇治拾遺物語の文章構造―話末評語を手がかりに― 
     一 はじめに
     二 説話の話末文の文末形式 
     三 話末評語の内容と文末形式 
     四 冒頭句と話末評語との対応の検証 
     五 宇治拾遺物語説話の文章構造について

    第十四章 宇治拾遺物語の語彙と文体―古事談との比較を通して― 
     一 はじめに
     二 古事談から宇治拾遺物語への翻案
     三 まとめ
     
    第十五章 打聞集の表記と単語意識―宣命書きの例外表記を中心に― 
     一 片仮名宣命書きと打聞集の表記 
     二 「振り仮名」「捨て仮名」「送り仮名」の機能 
     三 付属語の大書例について
      三・一 Iのグループの助動詞の大書について
      三・二 IIのグループの助動詞の大書について
      三・三 助詞の大書について
     四 自立語の小書例について 
      四・一 動詞・補助動詞の小書について
      四・二 形容詞の小書について
      四・三 名詞・形式名詞の小書について
     五 打聞集の表記の特徴 

    第十六章 法華百座聞書抄の宣命書きについて
     一 法華百座聞書抄の表記の問題 
     二 捨て仮名の機能 
     三 送り仮名の諸相
     四 付属語の大書・小書 
      四・一 助詞の大書・小書
      四・二 助動詞の大書・小書
     五 自立語の小書 
     六 まとめ
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    藤井 俊博(フジイ トシヒロ)
    京都橘女子大学専任講師、助教授を経て、同志社大学教授、博士(文学)。専攻、日本語学。2004年、第三十二回金田一京助博士記念賞を受賞
  • 出版社からのコメント

    説話中の助動詞「けり」や係り結びを文章史的な観点から追及した初の書。文章構造・語彙・宣命書きも分析、和漢混淆文の特徴を解明。
  • 内容紹介

    阪倉篤義が注目した助動詞「けり」の「枠づけ」の機能は、物語や説話の文章において多様な様相を見せている。
    本書は、助動詞「けり」や、それを用いた係り結びの機能について、院政鎌倉期の代表的な説話作品における実態を詳細に調査検討し、文章史的な観点から追究した初めての書である。
    また、説話の文章構造・語彙的特徴・宣命書きの実態等を明らかにし、鎌倉時代に本格化する和漢混淆文の特徴についても解明しようとする。
    文法研究の知見を文章研究に展開させる、新しい試みである。
  • 著者について

    藤井俊博 (フジイトシヒロ)
    京都橘女子大学専任講師、助教授を経て、現在、同志社大学大学院教授、博士(文学)。専攻、日本語学。第32回金田一京助博士記念賞を受賞(2004年)。(主な著書)『今昔物語集の表現形成』(和泉書院)『大日本国法華経験記校本・索引と研究』(和泉書院)『本朝文粋漢字索引』(おうふう)『日本霊異記漢字総索引』(笠間書院)。

院政鎌倉期説話の文章文体研究(研究叢書) [全集叢書] の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:藤井 俊博(著)
発行年月日:2016/01/25
ISBN-10:4757607768
ISBN-13:9784757607767
判型:B5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本語
言語:日本語
ページ数:372ページ
縦:22cm
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