ピエロ・デッラ・フランチェスカ―モンテフェルトロ祭壇画(名画の秘密) [単行本]

ピエロ・デッラ・フランチェスカ―モンテフェルトロ祭壇画(名画の秘密) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  現在、ミラノのブレラ美術館にある“モンテフェルトロ祭壇画”は、ピエロ・デッラ・フランチェスカの芸術の総合体ともいえる、画家円熟期の最もよく知られた作品のひとつだ。この作品は、ウルビーノ公国の宮廷という洗練された環境の中、おそらくサン・ベルナルディーノ聖堂のフェデリーコ・ダ・モンテフェルトロ公爵の墓の上に据えるために制作された。１８１１年、ナポレオン軍によりミラノに運ばれたが、それ以来、この祭壇画は観る人々を魅了し、好奇心をかきたててきた。大理石による非の打ちどころのない建築物は何を意味するのか？描かれた人物たちは誰なのか？とりわけ、聖母の頭上の貝殻装飾から吊り下がっている卵が伝えようとしているのは？読者は、これらの答えを探しながら、ピエロ作品の謎を解く、わくわくするような旅に出ることになるだろう。

• 目次

  ■舞台となっている建物
  ■卵
  ■眠る神の子
  ■豪華なカーペット
  ■負傷した横顔
  ■公爵の奇妙な両手
  ■甲冑
  ■ウルビーノの書物
  ■大天使たち
  ■宝石　ほか

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  カルミナーティ,マルコ(カルミナーティ,マルコ／Carminati,Marco)
  １９６１年、ミラノ生まれ。美術ジャーナリスト。ミラノ・カトリック大学で中世・近代美術史を学び、現在、ミラノに本拠をおく日刊紙『イル・ソーレ・ヴェンティクアットロ・オーレ（Ｉｌ　Ｓｏｌｅ　２４　Ｏｒｅ）』の美術欄の責任者として活発な執筆活動を展開している
  
  石鍋 真澄(イシナベ マスミ)
  １９４９年生まれ。成城大学文芸学部教授。東北大学大学院文学研究科在学中にフィレンツェ大学に留学。帰国後、成城短期大学講師を経て、現職。専門はイタリア美術史
  
  石鍋 真理子(イシナベ マリコ)
  １９５２年生まれ。東北大学文学部卒業。イタリア留学を経て、イタリア美術関係の書籍、展覧会カタログ、美術館のオフィシャルガイドなどの翻訳を手がけ、画廊経営に従事する

• 出版社からのコメント

  好評「名画のひみつ」シリーズ完結（２巻同時刊行）。静的な構図、シンプルな形態や色によって表された傑作を検証。

• 内容紹介

  20 世紀になって改めてその価値が見直された、画家ピエロ・デッラ・フランチェスカ。算術と幾何学の著作も残している彼は、絵画を自らの研究と抽象的な思考の結果ととらえていた。静的な構図、シンプルな形態や色によってあらわされた傑作《モンテフェルトロ祭壇画》とともに、ピエロの知的思考の粋を検証する。

• 著者について

  千足伸行 (センゾクノブユキ)
  【千足伸行】広島県立美術館館長、成城大学名誉教授
  
  マルコ・カルミナーティ (マルコカルミナーティ)
  【マルコ・カルミナーティ】美術ジャーナリスト
  
  石鍋真澄 (イシナベマスミ)
  【石鍋真澄】成城大学文芸学部教授
  
  石鍋真理子 (イシナベマリコ)
  【石鍋真理子】翻訳家

ピエロ・デッラ・フランチェスカ―モンテフェルトロ祭壇画(名画の秘密) の商品スペック