贈与とふるまいの人類学: トンガ王国の〈経済〉実践 [単行本]
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贈与とふるまいの人類学: トンガ王国の〈経済〉実践 [単行本]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2016/04/11
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贈与とふるまいの人類学: トンガ王国の〈経済〉実践 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    伝統と近代が混交するなかで社会関係を動かす「ふるまい」はいかに実践されるか。贈与とは、単にモノを与えることではない。モノとその場の状況に即した「ふるまい」とが組みあわさってこそ、贈与が立ちあがる。トンガの人びとは日々さまざまに「ふるまい」ながら、互いにそれを注視し、関係を維持する。詳細なフィールドワークに基づいて、「モノ」と「ふるまい」の絡み合いが駆動する社会経済を描きだす。
  • 目次

    第1章 〈ふるまい〉としての〈贈与〉
     1 なぜ「ふるまい」と「贈与」なのか
     2 トンガの「ふるまい」
     3 卜ンガの「贈与」
       (1)贈与するモノのカテゴリー
       (2)贈与の機会と人びとの関係
     4 本書がもたらす視座
       (1)「ふるまい」とモノとの相乗としての「贈与」
       (2)贈与をめぐる研究の問題点
     5 「ふるまい」
       (1)儀礼と日常との連続性
       (2)「ふるまい」とパフォーマンスの関連性
     6 経済人類学としての本書の位置
       (1)首長制に基づく経済実践の再考
       (2)人類学における貨幣論
     7 トンガにおける先行研究

    第2章 トンガの生活世界
     1 トンガの社会と経済
       (1)階層社会と土地制度
       (2)生業と経済
       (3)キリスト教と経済
     2 村落生活と平民の日常
       (1)調査地概要
       (2)村の一日
     3 海外移民と季節労働
       (1)村落の人々にとっての海外移住
       (2)季節労働の経験と収入の用途
       (3)贈与の維持と活性化
     4 調査の概要と方法論的特色
       (1)調査の期間と概要
       (2)調査上の困難と方法の吟味

    第3章 モノを〈ふるまう〉--手放すことの意義
     1 贈与儀礼におけるモノとふるまい
       (1)贈与とふるまいに満ちた生活
       (2)葬儀と親族の役割
       (3)弔問における贈与とふるまい
     2 食物の贈与・分配
       (1)教会行事と饗宴
       (2)頻発する饗宴と食物分配
       (3)モノの積極的なやりとり

    第4章 貨幣を〈ふるまう〉--宗教贈与の盛大さ
     1 教会への献金行事ミシナレ misinale
       (1)多額の宗教献金
       (2)各教会の献金行事
       (3)自由ウエスレアン教会の組織と献金行事
     2 宗教贈与の制度と信者たちの貢献
       (1)献金行事ミシナレのシステム
       (2)ミシナレ当日の進行
       (3)集められた献金の用途
       (4)「一定の目標金額」の設定と共有
     3 キリスト教と貨幣経済の歴史的もつれあい
       (1)ウェスレー派メソジス卜の布教と卜ンガの国家形成
       (2)ヤシ油による教会への寄付
       (3)精巧に作り出された装置としての宗教的贈与

    第5章 踊りと共に〈ふるまう〉--貨幣と身体
     1 寄付集めの行事コニセティ koniseti
       (1)寄付行事における踊りの役割
       (2)寄付行事コニセティの進行
       (3)踊り手をめぐるふるまい(1) --共に踊る
       (4)踊り手をめぐるふるまい(2) --紙幣を貼る
     2 「身体に紙幣を貼る」寄付の手法
       (1)寄付金額と踊り,ファカパレの相関性
       (2)ふるまいにおける同調性
       (3)同調的なふるまい
     3 承認の道具としての貨幣
       (1)ファカパレの歴史的背景と変容
       (2)貨幣とアカウンタビリティ
       (3)貨幣のタンジビリティ

    第6章 道化として〈ふるまう〉--笑いの創出
     1 献金行事における道化的ふるまい
       (1)献金行事前の道化的ふるまい
       (2)献金行事当日の道化的ふるまい
     2 寄付行事における道化的ふるまい
       (1)「適切さ」を侵犯するふるまい
       (2)「社会的弱者」を包摂するふるまい
     3 道化による協働と達成
       (1)トンガにおける道化の位置づけ
       (2)人びとによる「達成感」の共有

    第7章 所有という〈ふるまい〉の困難さ
     1 速やかにモノを手放す日々
       (1)現金の即時的な消費と分配
       (2)食物の即時的な消費
       (3)個人所有や蓄財に対する批判的概念
     2 村内の貯蓄組合と消費の抑制
       (1)現金積み立ての組織
       (2)貯蓄組合の仕組みと人びとの実践
       (3)積み立てられた現金の用途
       (4)「貯蓄組合」と「奨学金のカラプ」との比較
     3 掛け売りと「恥」:商店経営者の葛藤
       (1) 村の商店と掛け売り
       (2)対照的な2つの商店とその経営
       (3)経営者の葛藤と「トンガ的」な価値観

    第8章 〈ふるまい〉とそれを覆う認知環境
     1 贈与,ふるまい,認知
       (1)〈まなざし〉の交錯する生活
       (2)相互的認知環境と分配の発生
     2 贈与や分配を回避する手段
       (1)秘匿というふるまい
       (2)所有の秘匿と恥の概念
     3 つつましく所持するふるまい
       (1)ブタの儀礼的重要性と組放的飼育
       (2)聞かれた所有のありかた
       (3)対他的なふるまいとしての家畜飼養

    第9章 〈ふるまい〉に満ちた社会
     1 ローカルな概念と認識世界
       (1)「ふるまい」 anga の束と経済実践
       (2)「ゆるやかに保持し,積極的に手放す」nima homo
       (3)「あいだを育む」tauhi vā
     2 「あいだ」へと投げかけつづける実践
       (1)二項間贈与モデルの再考
       (2)「あいだ」の維持と鉱張する世界

    おわりに
    参照文献
    索 引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    比嘉 夏子(ヒガ ナツコ)
    1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程満期退学。博士(人間・環境学)。専門は人類学で、ポリネシアにおける経済実践、身体的相互行為などを研究テーマとする。現在、日本学術振興会特別研究員(PD)/国立民族学博物館外来研究員
  • 内容紹介

    贈与とは,単にモノを与えることではない。モノとその場の状況に即した「ふるまい」とが組みあわさってこそ,贈与が立ちあがる。トンガの人びとは日々さまざまに「ふるまい」ながら,互いにそれを注視し,関係を維持する。詳細なフィールドワークに基づいて,「モノ」と「ふるまい」の絡み合いが駆動する社会経済を描きだす。
  • 著者について

    比嘉 夏子 (ヒガ ナツコ)
    比嘉夏子(ひが なつこ)
    1979年生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程満期退学。博士(人間・環境学)。専門は人類学で.ポリネシアにおける経済実践,身体的相互行為などを研究テーマとする。現在,日本学術振興会特別研究員(PD) /国立民族学博物館外来研究員。
    主要著作には,「対他的な〈ふるまい〉としての粗放的飼育-トンガのブタをめぐる儀礼的相互行為-」(2015年,木村大治(編) 『動物と出会うII (相互行為と社会の生成)』ナカニシヤ出版),Economic, Religious and Social Practice of Giving: A Microanalysis of Donating Event in the Kingdom of Tonga (2011年, Research Economic Anthropology. 31: 243-265) などがある。

贈与とふるまいの人類学: トンガ王国の〈経済〉実践 の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:比嘉 夏子(著)
発行年月日:2016/03/31
ISBN-10:4814000243
ISBN-13:9784814000241
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:239ページ
縦:22cm
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