白暗淵(講談社文芸文庫) [文庫]

白暗淵(講談社文芸文庫) [文庫] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  爆風に曝された大空襲から高度成長を経て現代へ―個の記憶が、見も知らぬ他者たちをおのずと招き寄せ、白き“暗淵”より重層的な物語空間が立ちあがる。現代文学を最先端で牽引しつづける著者が、直面した作家的危機を越えて到達した、傑作。

• 目次

  朝の男
  地に伏す女
  繰越坂
  雨宿り
  白暗淵
  野晒し
  無音のおとずれ
  餓鬼の道
  撫子遊ぶ
  潮の変わり目
  糸遊
  鳥の声
  著者から読者へ
  解説　阿部公彦
  年譜

• 内容（「BOOK」データベースより）

  朝の男；地に伏す女；繰越坂；雨宿り；白暗淵；野晒し；無音のおとずれ；餓鬼の道；撫子遊ぶ；潮の変わり目；糸遊；鳥の声

• 出版社からのコメント

  文体、表現、思想等全ての面で現代文学を牽引し続ける作家が、自らの「転換点のひとつ」と位置づける、１２の連作短篇集。初文庫化。

• 内容紹介

  「七十の坂にかかる道すがらの作品群になる。あれもなかなか越すに苦しい坂だった」（著者から読者へ）。爆風に曝された大空襲から高度成長を経て現代へ――個の記憶が、見も知らぬ他者たちをおのずと招き寄せ、白き「暗淵」より重層的な物語空間が立ちあがる。現代文学を最先端で牽引しつづける著者が、直面した作家的危機を越えて到達した連作短篇集。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  古井 由吉(フルイ ヨシキチ)
  １９３７・１１・１９～。小説家。東京生まれ。東京大学大学院修士課程修了。大学教員となりブロッホ等を翻訳。文学同人誌「白描」に小説を発表。１９７０年、大学を退職。７１年、「杳子」で芥川賞受賞。黒井千次、高井有一、坂上弘等と“内向の世代”と称される。７７年、高井らと同人誌「文体」創刊（８０年、１２号で終刊）。８３年、『槿』で谷崎潤一郎賞を、８７年、「中山坂」で川端康成文学賞を、９０年、『仮往生伝試文』で読売文学賞を、９７年『白髪の唄』で毎日芸術賞を受賞

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