擬制の論理 自由の不安―近代日本政治思想論 [単行本]
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擬制の論理 自由の不安―近代日本政治思想論 [単行本]

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出版社:慶応義塾大学出版会
販売開始日: 2016/06/23
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擬制の論理 自由の不安―近代日本政治思想論 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    福澤諭吉から丸山眞男へ。思想家たちが擬制fictionの論理によって構成した、さまざまなる「自由な主体」。それらの理論的強度を精緻に検討し、近代日本における政治的言説の存立条件を明らかにする。
  • 目次

    凡例



    第一章 「東洋的専制」の運命から逃れられるか?
     一 問題の所在
     二 「水土」論 ―― 地形と「仁愛」
     三 良好な「水土」ゆえの危機
     四 「東洋的専制」概念の導入
     五 多元性の欠如という批判の導入
     六 「日本国の天職」と「亜細亜の日本」

    第二章 「義気」と「慣習」 ―― トクヴィルのモメント
     一 問題の所在
     二 「義気」とパブリック・スピリットの解釈 ―― 福澤諭吉
     三 自発的かつ扱いやすい「自治」 ―― 大森鍾一
     四 「封建」と「革命」への視線
     五 トクヴィルのモメント

    第三章 国家に「人格」は必要なのか?
    ―― 穂積八束の「法理」と「主体」
     一 問題の所在
     二 「法理」上の国家
     三 「統御の客体」から「共同団体」へ
     四 「国家」に生命はあるのか?
     五 「国家」は「社会」とどういう関係をもつのか?

    第四章 大正・昭和初期における「国家」と「団体」の理論構成
     一 問題の所在
     二 ギールケと「団体」概念の精密化
     三 法制史と「団体」理論 ―― 中田薫
     四 「自働自治」の「団体」 ―― 織田萬
     五 個人主義から「団体主義」へ ―― 鳩山秀夫
     六 「団体」と法源の多元性 ―― 末弘厳太郎
     七 「団体」から「生命体」へ
     八 「団体」なき「国体」論

    第五章 戦後日本政治学におけるホッブズ
     一 問題の所在
     二 意思の所産としての国家
     三 「ホッブス的実証主義」と自由
     四 als ob 理論の挫折?
     五 自発的結社への憧憬

    第六章 擬制の再発見 ―― 丸山眞男にとっての福澤諭吉
     一 問題の所在
     二 「イデオロギー」と「思惟範型」
     三 「フィクション」と「ヒューマニズム」
     四 「虚妄」に賭けることは可能か?

     補論一 『文明論之概略』を読む

    第七章 福澤諭吉と明治国家
     一 問題の所在
     二 「専制」と「リベルチ」
     三 「平均」と「争論」
     四 「約束」と「信」
     五 「気力」と「遺伝」
     六 「収攬」と「緩和力」 ―― 福澤とモンテスキュー
     七 「自治の習慣」 ―― 歴史による弁証

     補論二 「民心」と「公論」

    第八章 「天賦の通義」? ―― 明治初期「自由」論争
     一 問題の所在
     二 「天賦」の「自由」
     三 自発性と多様性の擁護
     四 「私事」と「霊魂心思」の自由
     五 「天賦」・「天良」
     六 「通義」と「権理」

    第九章 中江兆民における「約」と「法」
     一 問題の所在
     二 「約」による「邦」の基礎づけ
     三 「義之所当然」と「人義の自由」
     四 「衆意」と「一般意思」
     五 「モラル」と「自由」
     六 「一般意思」と「フィクション」
     七 「民約」と法

    あとがき

    人名索引
    引用・参照文献リスト
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    松田 宏一郎(マツダ コウイチロウ)
    立教大学法学部教授。法学博士(東京都立大学)。日本政治思想史専攻。1961年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学
  • 出版社からのコメント

    福澤諭吉、中江兆民から丸山眞男にいたる思想家の見解と対立を精査。彼らの理論的成果、方法的な失敗や視野狭窄をも明らかにする。
  • 内容紹介

    ▼福澤諭吉から丸山眞男へ

    思想家たちが擬制fictionの論理によって構成した、さまざまなる「自由な主体」。
    それらの理論的強度を精緻に検討し、近代日本における政治的言説の存立条件を明らかにする。

    「擬制fiction」という思考の技術は、近代日本の政治思想の担い手たちに、自由、平等、あるいは自治を権利として主張し守る主体を理論的に構成する新たな途を開いた。するとそこには、彼らが生きたそれぞれの時代相に密接に関わるさまざまな思想と、それらのせめぎ合いとが生まれた。侵害されてはならない権利主体は個人か集団か国家か。政治的共同性を可能にする集団的な価値や感情をどのように捉え、あるいは構想するか。そして、そもそも人々は自由になるべきなのか。こうした問いへの、福澤諭吉、中江兆民から丸山眞男にいたる思想家たちの見解とそれら相互の対立を精査。自由な主体の共存という課題に、不安におびえつつ、しかし果敢に応えようとした彼らの、豊かな理論的成果だけではなく方法的な失敗や視野狭窄をも明らかにする。日本における、擬制の論理の達成と隘路とをともに描き出す、待望の論文集。
  • 著者について

    松田 宏一郎 (マツダ コウイチロウ)
    松田 宏一郎
    立教大学法学部教授。法学博士(東京都立大学)。日本政治思想史専攻。
    1961年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業。東京都立大学大学院社会科学研究科博士課程単位取得退学。
    著書に、『江戸の知識から明治の政治へ』ぺりかん社、2008年、『陸羯南 ―― 自由に公論を代表す』ミネルヴァ書房、2008年、『후쿠자와유키치다시보기(福澤諭吉再見)』

擬制の論理 自由の不安―近代日本政治思想論 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:慶應義塾大学出版会
著者名:松田 宏一郎(著)
発行年月日:2016/06/30
ISBN-10:4766423534
ISBN-13:9784766423532
判型:B5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:348ページ ※322,26P
縦:22cm
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