金融政策の「誤解」―"壮大な実験"の成果と限界 [単行本]
    • 金融政策の「誤解」―"壮大な実験"の成果と限界 [単行本]

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金融政策の「誤解」―"壮大な実験"の成果と限界 [単行本]

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出版社:慶応義塾大学出版会
販売開始日: 2016/07/19
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金融政策の「誤解」―"壮大な実験"の成果と限界 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    緩和一辺倒の政策手段からいかに脱却するか。日銀きっての論客といわれた筆者が、日銀を退職後、ついに沈黙を破って持論を開陳する注目の書!日銀は何ができて、何ができないのか。
  • 目次

    序 章 QQEの実験から見えてきたもの
      QQEは「短期決戦」だった / 長期戦の戦局は悪化していった / マ
      イナス金利導入:起死回生策も不発 / QQEが明らかにしたこと、
      隠していること / 柔軟で透明な政策運営を

    第1章 非伝統的金融政策:私論
     1 「普遍化」する非伝統的金融政策
      「全く次元のちがう金融緩和」の衝撃 / 非伝統的金融政策の分類 /
      非伝統的金融緩和の歴史:日銀、FRB、ECBのイノベーション / リ
      ーマン・ショックとFRB / 欧州中央銀行(ECB)の苦悩 / マイナ
      ス金利というイノベーション / 「非伝統的金融政策=量的緩和」で
      はない
     2 QQEの実験的性格
      QQEの効果を理論的に考える / マネタリーベースの増量 / 信用緩
      和 / 長期金利の押し下げ / 現実の金融市場はちがう? / 意味深
      長なバーナンキ発言
     3 非伝統的金融政策の倫理的側面
      嘘をつくことは許されるか / 国民負担の問題
     【コラム】 日銀の作戦:なぜQQEは「バズーカ」になったのか

    第2章 QQEの成果と誤算
     1 QQEがもたらした成果
      (1)大幅な円安と株高
       野党党首だったから許された円安誘導発言 / 反転上昇の兆しが
       あった株価
      (2)デフレ脱却の実現
       「デフレ脱却」未達感の理由 / デフレ脱却の条件はクリアできた
       か
     2 QQE(アベノミクス)の誤算
      (1)「2年で2%」の未達成
       「インフレ目標2%」は妥当な水準 / 三つの留意点
      (2)経済成長率の低迷
       「長期低迷の主因はデフレ」とは限らない / 最大のサプライズは
       輸出の伸び悩み / 公共投資と駆け込み需要による攪乱
      (3)人手不足時代の到来
       うれしい誤算 / 賃金上昇の実態 / 労働集約型産業で人手不足が
       深刻化
     3 QQEが明らかにした課題:潜在成長率の低下
      上がらない生産性 / エレクトロニクス産業の不振が生産性押し下げ
      要因か / 需給ギャップの推計をめぐって / 資本ストックの不稼働
      問題 / デフレ脱却は潜在成長率低下のおかげ?
     4 ハロウィン緩和の「誤射」
      不可解な緩和決定 / 「誤射」の結末:トリクル・ダウン戦略の破
      綻 / ハロウィン・バズーカはミッドウェー海戦だったのか
     【コラム】 人口動態、過剰貯蓄とデフレ:「長期停滞論」再考

    第3章 「リフレ派」の錯誤
     1 「リフレ派」的思考法:主観主義・楽観主義・決断主義
      「リフレ派」を定義する / 「リフレ派」の主張は整合的か / リフ
      レ派の困った議論①:後出しジャンケン / リフレ派の困った議論
      ②:精神論
     2 期待一本槍の政策論:主観主義の錯誤
      リフレ派の大本はマネタリズム / 自然利子率の概念 / テイラー・
      ルール / マネタリーベースを金融調節の軸に据えるのは的外れ /
      資産価格への影響を考える
     3 さまざまな「期待」:市場と企業・消費者の温度差
      円安・株高のはじまりは外国人投資家 / 金融市場と実物経済の非対
      称性
     4 成長余力の過大評価:楽観主義の錯誤
      「日本経済は強い」という主張の根拠はどこにある? / リフレ派の
      空想的楽観論
     5 「出口」なき大胆な金融緩和:決断主義の錯誤
      「出口」をいつまでも意識しないでよいのか / 日本に潜む「出口」
      までの困難 / ジリ貧かドカ貧か
     【コラム】 マクロ政策で潜在成長率の引き上げは可能か

    第4章 デフレ・マインドとの闘い
     1 「デフレ・マインド」とは何か
      企業や家計の消極的な行動様式 / 賃上げに及び腰の労働組合 /
      「学習された悲観主義」という日本病 / 三度の金融危機が慎重化を
      促進
     2 「日本的雇用」とデフレ・マインド
      いまだ「世紀末の悪夢」から抜け出せず / メンバーシップ型雇用の
      呪縛 / イノベーションの波に乗り遅れる日本企業
     3 物価の「アンカー」
      「錨」(アンカー)としての社会の基底に根づくもの / 安倍政権の
      逆所得政策
     4 マネタリーベースの誤解
      マネタリーベースの意味が大きく変わった / 通貨発行益を考える /
      ヘリコプター・マネー?
     5 QQEの行き詰まり
      市場も怪しい雲行きに気づき始めた / 国債大量買入れの限界
     6 短期決戦から持久戦へ:マイナス金利の導入
      金利政策への回帰 / 政策の枠組み変更の意義
     7 マイナス金利政策の功罪
      マイナス金利政策の効果と副作用 / マイナス幅拡大の制約 / マイ
      ナス金利付きQQEの問題点
     【コラム】 キャリー・トレードとしての量的緩和

    第5章 「出口」をどう探るか
     1 「出口」の必須条件:財政の維持可能性への市場の信認
      出口で何が起こるのか / 長期金利上昇と金融システムの安定性 /
      欧州債務危機の教訓 / 「出口」の成否を決めるもの
     2 「成長頼み」の財政再建計画
      あまりに遠い財政健全化 / 債務残高・名目GDP比率について / 税
      収弾性値をめぐる議論
     3 経済成長優先の幻想
      潜在成長率の低下がネックとなる / 消費増税の影響評価
     4 財政健全化の柱は社会保障改革
      消費税率アップだけでは財政健全化は達成できない / 社会保障改革
      の本丸は医療・介護分野 / 成長戦略の役割
     5 QQEは市場を殺す政策
      国債を国内貯蓄だけで吸収できなくなる日が近づいている / 市場か
      らの警告が聞こえない / マイナス金利政策への純化を
     6 市場とのコミュニケーションの再建を
      日銀の発信情報はもう信じられない / ピーターパンの誤解:「王様
      は裸だ!」
     【コラム】 金融抑圧は可能なのか

    あとがき
    参考文献
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    早川 英男(ハヤカワ ヒデオ)
    1954年生まれ。77年東京大学経済学部卒業、日本銀行入行。83‐85年プリンストン大学大学院留学(MA取得)。2001年日本銀行調査統計局長。07年同行名古屋支店長。09年日本銀行理事を経て、2013年富士通総研経済研究所入所。現在、同研究所エグゼクティブ・フェロー
  • 出版社からのコメント

    政策運営に暗雲が漂い始めているなか、日銀きっての論客と言われた筆者が日銀を退職後、ついに沈黙を破って持論を開陳する注目の書!
  • 内容紹介

    ▼緩和一辺倒の政策手段から、いかに脱却するか

    黒田東彦日銀総裁が遂行する「異次元緩和」政策は、目標に掲げたインフレ率2%の達成・維持と経済停滞からの脱却に至らないまま、「マイナス金利」という奥の手を導入した。この先の政策運営に暗雲が漂い始めているなか、日銀きっての論客と言われた筆者が、日銀を退職後、ついに沈黙を破って持論を開陳する注目の書!

    日銀は何ができて、何ができないのか ――
  • 著者について

    早川 英男 (ハヤカワ ヒデオ)
    早川 英男
    1954年生まれ
    77年 東京大学経済学部卒業、日本銀行入行
    83-85年 プリンストン大学大学院留学(MA取得)
    2001年 日本銀行調査統計局長
    07年 同行名古屋支店長
    09年 日本銀行理事 を経て 
    2013年 富士通総研経済研究所入所
    現在 同研究所エグゼクティブ・フェロー

金融政策の「誤解」―"壮大な実験"の成果と限界 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:慶應義塾大学出版会
著者名:早川 英男(著)
発行年月日:2016/07/25
ISBN-10:4766423569
ISBN-13:9784766423563
判型:B6
対象:専門
発行形態:単行本
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:288ページ
縦:20cm
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