霊と現身(うつしみ)―日本映画における対立の美学 [単行本]
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霊と現身(うつしみ)―日本映画における対立の美学 [単行本]

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出版社:森話社
販売開始日: 2016/10/18
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霊と現身(うつしみ)―日本映画における対立の美学 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    銀幕にうつる日本の「無意識」とはなにか?日本映画のなかには、能や歌舞伎といった伝統芸能をモチーフとし、またその影響を受けた作品が多く存在する。「対極とその調和」を軸に、黒澤明、溝口健二などの古典から、新藤兼人、今村昌平、伊丹十三、北野武まで、日本映画における美意識の源流を読み解く、イスラエル人演出家・芸能研究者渾身の日本文化論。
  • 目次

    はじめに………………9
    序論 芸術の境界を越える美学───蓄積された伝統概念………………14
    1 基本概念としての対極の調和………………14
    2 受容を促進する混合主義的宗教観………………28
    3 統合された概念と個人の創造力………………34

    [Ⅰ]──────内容・構造・美学
    第一章 実存的儀式───黒澤明『夢』の構造と美学………………38
    1 映画の構造とその意味………………39
    2 超人の結婚式と人間の葬式………………46
    3 清める者と汚す者としての神………………51
    4 幽霊───現実と虚構の化身………………54
    5 悪鬼と人間的な鬼の対峙………………61
      まとめ───古典の復興………………65

    第二章 楓の方をめぐる狐と蛇の結晶化───黒澤明『乱』における聴覚と視覚による性格描写………………70
    1 聴覚の局面───狐の女性への変化………………72
    2 視覚の局面───女性の蛇への変化………………78
      まとめ───聴覚と視覚の分離……………85

    第三章 死と血の可視/不可視───黒澤明『蜘蛛巣城』と『乱』における正義観………………87
    1 『蜘蛛巣城』───対になった殺人者とその犠牲者の死の場面………………90
    2 『乱』───血の可視/不可視による道徳の芸術的な表現………………100
      まとめ───死と血の詩的描写………………114

    第四章 征服される鬼───新藤兼人『藪の中の黒猫』の累積性と『鬼婆』の統合性………………119
    1 『藪の中の黒猫』───複数の伝承物語………………120
    2 人と猫と野獣───文脈的特徴付け………………126
    3 伝統的空間と動き………………128
    4 『鬼婆』───二つの異なる伝承の独創的な統合………………135
    5 鬼の人食いと組み合わされた女の鬼的嫉妬………………137
    6 象徴的な自然………………143
      まとめ───鬼と人間の二面性………………149

    第五章 エロティシズムの概念───伊丹十三『お葬式』と『タンポポ』における象徴性……………153
    1 構造的内容におけるエロティシズム………………154
    2 衣服の象徴と身体の露出/非露出………………160
    3 フェティッシュとしての身体部位………………171
    4 エロティックな象徴としての物体………………181
      まとめ───衣装と物体の象徴………………195

    [Ⅱ]──────要因と象徴としての自然
    第六章 一つの自然要素の展開……………201
    1 人間関係を反映する小石───滝田洋二郎『おくりびと』………………202
    2 象徴としての植物───成瀬巳喜男『山の音』と『夫婦』………………208

    第七章 自然要素の正反対への移行……………213
    1 水から火への必然的移行の後の熱狂───黒澤明『隠し砦の三悪人』………………213
    2 水から火への対照的な移行とその後の激情───柳町光男『火まつり』………………219

    第八章 多様な自然要素による一つのテーマの展開……………227
    1 エロティックな場面における自然要素の織り合わせ───『雨月物語』『羅生門』『砂の女』『楢山節考』………………227
    2 死の場面への自然要素の織り込み───『楢山節考』『HANA-BI』………………245

    第九章 一つのシークエンスにおける多様な自然要素の織り合わせ……………256
    1 物語の始まりで織り合わされた多様な自然要素───黒澤明『乱』………………258
    2 物語のクライマックスと結末に織り込まれる自然───黒澤明『八月の狂詩曲』………………263
      おわりに───要因と象徴………………268
    あとがき………………271
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    セルペル,ツヴィカ(セルペル,ツヴィカ/Serper,Zvika)
    1952年、イスラエル生まれ。テルアビブ大学芸術学部学部長、芸術学部演劇学科および、人文学部東アジア学科教授。博士(演劇学)。専門は日本演劇と日本映画、および異文化間における演劇。演出家、役者でもある。1980‐85年、および1993‐94年、日本文部省(当時)・法政大学交流基金・日本国際交流基金の奨学生として法政大学能楽研究所で研究する傍ら、能、狂言、歌舞伎の稽古を積み、舞台に立つ。日本の伝統演劇手法による西洋演劇の可能性の追求を研究テーマとし、演出したギリシャ悲劇『アガメムノン』(1993)でアムステルダム国際演技学校大賞受賞
  • 出版社からのコメント

    銀幕にうつる日本の「無意識」とはなにか?
    「対極とその調和」を軸に日本映画にみられる美意識の源流を読み解く日本文化論。
  • 内容紹介

    日本映画のなかには、能や歌舞伎といった伝統芸能をモチーフとし、またその影響を受けた作品が多く存在する。
    「対極とその調和」を軸に、黒澤明、溝口健二などの古典から、新藤兼人、今村昌平、伊丹十三、北野武まで、日本映画にみられる美意識の源流を読み解く、イスラエル人演出家・芸能研究者渾身の日本映画・文化論。
  • 著者について

    ツヴィカ・セルペル (ツヴィカ セルペル)
    ツヴィカ・セルペル(Zvika SERPER)
    1952年、イスラエル生まれ。
    テルアビブ大学芸術学部学部長、芸術学部演劇学科および、人文学部東アジア学科教授。博士 (演劇学)。
    専門は日本演劇と日本映画、および異文化間における演劇、また演出家、役者でもある。
    1980-85年、および1993-94年、日本文部省(当時)・法政大学交流基金・日本国際交流基金の奨学生として法政大学能楽研究所で研究する傍ら、能、狂言、歌舞伎の稽古を積み、舞台に立つ。また、日本の伝統演劇手法による西洋演劇の可能性の追求を研究テーマとし、演出したギリシャ悲劇『アガメムノン』(1993、アムステルダム国際演技学校大賞受賞)とシェイクスピアの『マクベス』(1996)、ユダヤ劇『ディブック あるいは二つの世界の間で』(2002)には様々な日本の伝統演劇の美学と手法が取り込まれ、この作品の記録映画は、アメリカ、ヨーロッパ各地で上映された。現在は、度々来日し、早稲田大学演劇博物館と同大学大学院文学研究科、東京大学大学院人文社会系研究科で研究を続ける。

霊と現身(うつしみ)―日本映画における対立の美学 の商品スペック

商品仕様
出版社名:森話社
著者名:ツヴィカ セルペル(著)
発行年月日:2016/10/18
ISBN-10:4864051003
ISBN-13:9784864051002
判型:A5
対象:教養
発行形態:単行本
内容:演劇・映画
言語:日本語
ページ数:275ページ
縦:22cm
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