引揚げ文学論序説―新たなポストコロニアルへ [単行本]
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引揚げ文学論序説―新たなポストコロニアルへ [単行本]

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出版社:人文書院
販売開始日: 2016/12/07
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引揚げ文学論序説―新たなポストコロニアルへ [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    1945年8月、帝国日本の解体とともに満洲、朝鮮、中国から数百万の人々が帰国する。その中には後に作家となり、苛酷な引揚げ体験を苦しみながら表現したものたちがいた。本書ではそれらを「引揚げ文学」と名付ける。おきざりにされた植民地の体験と記憶。戦後史を揺さぶる画期的論考。
  • 目次

    「引揚げ文学」を考える――序にかえて
      1 引揚げの忘却
      2 「引揚げ文学」とは何か
      3 「日本近代文学」の組み替えは可能か

    第Ⅰ部 総論

    おきざりにされた植民地・帝国後体験
      1 忘れられた「引揚げ文学」
      2 少年・少女たちの引揚げ文学
      3 定住者の権力と転倒された差別
      4 記憶の抑圧と封印
      5 子どもの可能性――植民地・ジェンダー・階級
      6 当事者=非定住者感覚から

    第Ⅱ部 各論

    定住者と、落ちていく者と――『明暗』における小林登場の意味
      1 明・暗の時代
      2 津田と小林――不安を抱きしめて
      3 小林と朝鮮
      4 定住の条件
      5 恐怖・排除・不安

    引揚げ・貧困・ジェンダー――湯浅克衛『移民』に即して
      1 棄民・移民・開拓民
      2 錯綜する加害と被害
      3 貧困とジェンダー――引揚者の戦後
      4 当事者に寄り添う

    「交通」の可能性について――小林勝と朝鮮
      1 痛みと恥――「交通」の回路
      2 支配と恐怖――「交通」の隘路
      3 暴力と「交通」

    内破する植民主義――後藤明生『夢かたり』論1
      1 「夢」としての植民地
      2 人種化の空間
      3 境界を越えるもの
      4 混交する植民地・混交する言葉
      5 植民者のトラウマ――内破する帝国主義

    植民地的身体の戦後の日々――後藤明生『夢かたり』論2
      1 「夢かたり」「鼻」――「半人前」の植民地風景
      2 「虹」――植民地的身体の二つの精神風景
      3 「南山」――命と死の空間
      4 「煙」――不安とやすらぎと
      5 感覚を描くことの意味

    戦後思想と植民地支配――まとめにかえて
      1 戦争の記憶、支配の忘却
      2 棄民から「記憶」の棄民へ
      3 忘却への警告
      4 当事者の忘却と定住者中心主義


    あとがき

    初出一覧

    人名索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    朴 裕河(パク ユハ)
    1957年、ソウル生まれ。韓国・世宗大学校国際学部教授。慶應義塾大学文学部国文科卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了(日本文学専攻)。主な著作に、『反日ナショナリズムを超えて』(河出書房新社、2005年、日韓文化交流基金賞受賞)、『和解のために―教科書・慰安婦・靖国・独島』(佐藤久訳、平凡社、2006年、大佛次郎論壇賞受賞)など。夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人などの作品を翻訳し、韓国に紹介している
  • 出版社からのコメント

    『和解のために』『帝国の慰安婦』の著者による、戦後史を揺さぶる画期的論考。
  • 内容紹介

    1945年8月、帝国日本の解体とともに満洲、朝鮮、中国から数百万の人々が帰国する。その中には後に作家となり、苛酷な引揚げ体験を苦しみながら表現したものたちがいた。本書では試みにそれらを「引揚げ文学」と名付ける。戦後史が欠落させた外地の記憶と植民者の複雑な経験は、戦後史そのものの再検討を要求するだろう。『和解のために』『帝国の慰安婦』の著者による、画期的戦後文学論。

    【占領地・植民地で幼少期を過ごした作家たち】

    埴谷雄高、湯浅克衛、森敦、五味川純平、古山高麗雄、清岡卓行、村松武司、安部公房、小林勝、森崎和江、日野啓三、澤地久枝、梶山季之、林青梧、富島健夫、後藤明生、五木寛之、生島治郎、池田満寿夫、宇能鴻一郎、三木卓、大藪春彦、天沢退二郎、別役実、なかにし礼、尾崎秀樹、山崎正和、本田靖春、橋田壽賀子など
  • 著者について

    朴 裕河 (パク ユハ)
    朴 裕河(ぱく・ゆは) 1957年、ソウル生まれ。韓国・世宗大学校国際学部教授。慶應義塾大学文学部国文科卒業、早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了(日本文学専攻)。主な著作に、『反日ナショナリズムを超えて』(河出書房新社、2005年、日韓文化交流基金賞受賞)、『和解のために 教科書・慰安婦・靖国・独島』(佐藤久訳、平凡社、2006年、大佛次郎論壇賞受賞)、『ナショナル・アイデンティティとジェンダー 漱石・文学・近代』(クレイン、2007年)、『帝国の慰安婦 植民地支配と記憶の闘い』(朝日新聞出版、2014年)など。夏目漱石、大江健三郎、柄谷行人などの作品を翻訳し、韓国に紹介している。

引揚げ文学論序説―新たなポストコロニアルへ [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:人文書院 ※出版地:京都
著者名:朴 裕河(著)
発行年月日:2016/11/30
ISBN-10:4409160990
ISBN-13:9784409160992
判型:A5
対象:教養
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:208ページ
縦:20cm
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