日本霊異記の罪業と救済の形象 [単行本]
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日本霊異記の罪業と救済の形象 [単行本]

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出版社:笠間書院
販売開始日: 2017/03/11
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日本霊異記の罪業と救済の形象 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    恋や愛という他者への欲望から生まれる罪業と葛藤、そして聖人の救済が描かれる『霊異記』。奈良末期から平安朝前期において、漢訳仏典の語や教理の深淵に人間の心の様相を求め、存在の在り方を探った仏教説話集である。これまでは仏教学、思想史学、歴史学、国語学方面からのアプローチがほとんどであったが、「文学」の対象に据えたとき、物語の持つあらたな構造が浮かび上がる。作品論的読解により、中国説話集の未熟な模倣作とされた評価を覆す。
  • 目次

    凡例

    序章 『日本霊異記』における罪業観と救済の構造
    一 本書の目的と方法
    二 『霊異記』における罪業観と救済の構造
    三 本書各論の概要

    第一部 罪業の形象

    第一章 狐妻説話における主題―愛欲の表現と異類婚姻譚―
    はじめに
    一 『霊異記』に見る狐妻説話とその主題
    二 狐の変化と「姝しき女」への眼差し
    三 異類婚における愛欲
    おわりに

    第二章 狐妻説話における恋歌―「窈窕裳襴引逝也」との関係を通して―
    はじめに
    一 狐妻説話の変容と歌の意義
    二 当該歌の先行研究
    三 「窈窕」の表現性
    四 散文部「裳襴引逝也」の表現性
    五 『万葉集』における類歌
    六 「ほのか」と「はろか」
    おわりに

    第三章 「愛心深入」における女の因業
    はじめに
    一 「愛心深入」における文脈の問題点
    二 『霊異記』の夢見
    三 神識にみる人間の心的作用
    四 女の「愛心深入」
    おわりに

    第四章 婬泆なる慈母―子の孝養における救済―
    はじめに
    一 問題の所在
    二 「天骨婬泆」の意味
    三 婬泆の母・悪逆の子
    四 孝の思想と『父母恩重経』
    五 仏の導きと子の孝
    おわりに

    第五章 盲目説話の感応と形象―古代東アジア圏における信仰と奇瑞―
    はじめに
    一 盲目の母
    二 盲目治癒説話における願
    三 「郷歌」にみる母子の盲目譚
    四 『雑宝蔵経』に見える盲目説話
    五 『霊異記』の宿業の病と感応
    おわりに

    第六章 宿業の病と無縁の大悲
    はじめに
    一 『霊異記』の病と宿業
    二 無縁の大悲と無相の妙智
    三 『霊異記』説話と無縁の大悲
    おわりに

    第二部 〈聖人伝〉の形象

    第一章 聖徳太子の片岡説話―「出遊」に見える〈聖人伝〉の系譜―
    はじめに
    一 聖徳太子片岡説話伝承の位相
    二 釈迦の出家における遊観・出遊
    三 聖徳太子伝承と『梁高僧伝』
    おわりに

    第二章 『霊異記』が語る行基伝―聖人の眼をめぐって―
    はじめに
    一 『霊異記』の行基説話と分類
    二 聖人が備える天眼とその機能
    三 天眼の菩薩・通眼の聖人
    おわりに

    第三章 行基詠歌伝承と烏の形象
    はじめに
    一 行基の詠歌
    二 烏の形象と歌の伝承
    三 婆羅門僧正と行基との贈答歌
    四 行基の嘆きと歌の意義
    おわりに

    第四章 「外道」なる尼―女人菩薩説話の形成―
    はじめに
    一 肉団からの異常出生
    二 尼と神人
    三 外道なる尼
    おわりに

    終章 編者景戒の夢見と『日本霊異記』説話との関係性
    一 『霊異記』下巻第三十八縁―二つの夢見と夢解―
    二 延暦六年の夢
    三  延暦七年の夢
    四 本書各論の結論

    初出論文一覧
    あとがき
    索引(書名・事項)
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    大塚 千紗子(オオツカ チサコ)
    1986年東京都に生まれる。2009年和洋女子大学人文学部日本文学科卒業。2016年國學院大學大学院文学研究科文学専攻博士課程後期修了。学位取得博士(文学・國學院大學)。現在、國學院大學兼任講師
  • 内容紹介

    人はどのように苦しみ救いを得ているのか

    恋や愛という他者への欲望から生まれる罪業と葛藤、
    そして聖人の救済が描かれる『霊異記』。
    奈良末期から平安朝前期において、漢訳仏典の語や教理の深淵に
    人間の心の様相を求め、存在の在り方を探った仏教説話集である。
    これまでは仏教学、思想史学、歴史学、国語学方面からのアプローチが
    ほとんどであったが、「文学」の対象に据えたとき、
    物語の持つあらたな構造が浮かび上がる。
    作品論的読解により、中国説話集の未熟な模倣作とされた評価を覆す。
  • 著者について

    大塚 千紗子 (オオツカ チサコ)
    一九八六年、東京都に生まれる。二〇〇九年、和洋女子大学人文学部日本文学科卒業。二〇一六年、國學院大學大学院文学研究科文学専攻博士課程後期修了。学位取得、博士(文学・國學院大學)。現在、國學院大學兼任講師。著書に『古事記歌謡注釈 歌謡の理論から読み解く古代歌謡の全貌』(共著、 辰巳正明監修、新典社、二〇一四年)など。

日本霊異記の罪業と救済の形象 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:大塚 千紗子(著)
発行年月日:2017/02/28
ISBN-10:4305708353
ISBN-13:9784305708359
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学小説
言語:日本語
ページ数:267ページ ※259,8P
縦:22cm
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