儀礼のセミオティクス―メラネシア・フィジーにおける神話/詩的テクストの言語人類学的研究 [単行本]
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儀礼のセミオティクス―メラネシア・フィジーにおける神話/詩的テクストの言語人類学的研究 [単行本]

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出版社:三元社
販売開始日: 2017/03/08
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儀礼のセミオティクス―メラネシア・フィジーにおける神話/詩的テクストの言語人類学的研究 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    メラネシア・フィジーにおいて三十年ぶりに開催された最高首長の即位儀礼。そして、植民地期以来、土地と社会集団の所有関係を規定してきた古文書。この二つの「詩的テクスト」の記号論的繋がり―メタプラグマティクス―を、儀礼スピーチや神話的語りの緻密な記述、分析を通して審らかにする言語人類学的エスノグラフィー。
  • 目次


    0.1記号 002
    0.2リアリズム/リアル主義 005
    0.3ズレの所在 007
    0.4メタ言語 010
    0.5本書の構成 012
    0.5.1議論の概要 012/ 0.5.2調査の概要 017

    第Ⅰ部 言語、意識、テクスト
    第1章ボアズ人類学と言語  023
    1.1言語、未開、意識 025
    1.2言語相対性 027
    1.2.1副次的合理化 028/1.2.2音と意味 029/1.2.3語彙と意識030/1.2.4対照性と類似性:アナロジカルな増幅 032
    1.3レヴィ=ストロース構造人類学 034
    1.3.1無意識 034/1.3.2アナロジー、ブリコラージュ、トーテミズム 035
    1.4ヤコブソンからシルヴァスティンへ 037
    1.4.1転換子 038/1.4.2詩的機能 039/1.4.3メタ語用、較正、テクスト化 043/1.4.4儀礼:行為のポエトリー 047
    1.5記号の思想 049
    1.5.1記号、対象、解釈 050/1.5.2類像、指標、象徴 052/1.5.3潜在態、現実態、規則態 055/1.5.4名辞、命題、論法 056

    第2章儀礼のポエティクス  059
    2.1儀礼と人類学 060
    2.1.1儀礼化 060/2.1.2ことばの民族誌 061
    2.2儀礼スピーチと形式性 064
    2.2.1パラレリズム 064/2.2.2行為のダイアグラム(diagram) 067
    2.3テクスト化/コンテクスト化 069
    2.3.1媒介行為 069/2.3.2超言語学 070/2.3.3権威化 072
    2.4発話参加者と引用 074
    2.4.1ゴフマンのフレーム理論 074/2.4.2引用、模倣、憑依 076
    2.5意図性と発話行為論 079

    第3章構造、歴史、存在  083
    3.1サーリンズの構造 084
    3.1.1王権論 084/3.1.2ロノ神の死 086/3.1.3出来事の不在 088/3.1.4言霊とトーテミズム 089/3.1.5パース記号論の不在 094
    3.2トーマスの歴史的転回 095
    3.2.1サーリンズ以後 095/3.2.2文化の客体化と植民地期 098
    3.3ストラザーンと存在論 101
    3.3.1モノ、分人、出来事 102/3.3.2ナヴェン:ベイトソンのメラネシア 105/3.3.3存在論的転回:儀礼、パフォーマンス、アナロジー107
    3.4記号論的接合 110

    第Ⅱ部 文書と序列
    第4章フィジー植民地政策と文書  117
    4.1フィジー諸島小史 118
    4.2初期植民地政策 121
    4.3ダワサム地域 124
    4.3.1地理的概要 124/4.3.2集団構成 128
    4.4アーカイヴ記録国家 131

    第5章首長位の系譜  135
    5.1首長位と即位儀礼 136
    5.2歴史の記号「アンディ・リティア」 142
    5.2.1二つのレジーム 142/5.2.2固有名詞と時空間の個別化 149
    5.3二分された贈与、王位の「証左(na ivakadinadina)」 151
    5.3.1モノ化した社会指標性 152/5.3.2ビロ(bilo)とゲレ・ヴァカラトゥ(qele vakaRatu) 155
    5.4儀礼を巡る集団間の思惑と「文書」 158

    第6章文書の体制  167
    6.1作成方法 169
    6.2メタ文書化されたフィジー 172
    6.3『一般証言』あるいは象徴 177
    6.3.1集団の「起源化」 179/6.3.2「氏族>系族>家族」のオントロジー 188/6.3.3宣誓 190/6.3.4テクストの詩的終焉と権威化した知識の序列 194
    6.4『氏族登録台帳』あるいは指標 195
    6.4.1系族と土地所有/証言と台帳の対照ペア 196/6.4.2登記儀礼200/6.4.3文書への疑念 203

    第Ⅲ部 神話と形式

    第7章儀礼、神話、文書  209
    7.1裸のヴァヌア 210
    7.1.1儀礼開催の画策 210/7.1.2ペニ・ワンガの反応 215/7.1.3反対派の主張:マタニヴァヌアとサウトゥラガ 218
    7.2神話的邂逅 224
    7.2.1ナンボロ系族とナワライ系族の接触 224/7.2.2外来王「ナゾウ」 227/7.2.3「彼ら先達」としてのダワサム:言及指示的次元の整合性 238/7.2.4相互行為的次元の整合性と結束性 246/7.2.5古き正しき「道」 250
    7.3土地の民とよそ者 252
    7.3.1長老会議 252/7.3.2知らない・出来ない「よそ者」 255/7.3.3認識論・行為論・存在論 262/7.3.4出自の暴露 265
    7.4「土地」というオリゴ 271
    7.4.1ハイポタクシス(hypotaxis)とパラタクシス(parataxis) 271/7.4.2リアルの所在 276


    第8章1930年との指標的類像性  279
    8.1賛成派の主張 281
    8.1.1三幅対フレーム 281/8.1.2土地の結束性 288
    8.2反対派の反論 291
    8.2.1親族名詞・呼称 291/8.2.2偽文書の引用 295/8.2.3フレーム修復儀礼 298
    8.3最終審議前半と相互行為的転換 301
    8.3.1ロコ・トゥイの質問 301/8.3.2出自の暴露 306

    第9章知識とダイクシス  313
    9.1ダイクシスと語彙ペア 314
    9.1.1ダイクシス 314/9.1.2cake (delana) / ra 315/9.1.3liu / muri 316/9.1.4donu / cala 317
    9.2魔法のフォーミュラ 319
    9.2.1マナ、それは真実である 319/9.2.2二者間の「類象性」 323
    9.3最終審議後半と構造的転換 328
    9.3.1mai / yani(アンディ・リティアの到来) 328/9.3.2政府の「印鑑」 335
    9.4神話の不在/不在の存在 339
    9.4.1土地(ヴァヌア)という「文書」 339/9.4.2心の中の本 345/9.4.3引用の連鎖と非決定性 348

    第Ⅳ部 儀礼、映像、憑依

    第10章儀礼ことばの民族誌  353
    10.1首長を「連れてくる」(kauta mai na Ratu) 355
    10.1.1儀礼開催 355/10.1.2定型の中の意図と侮蔑 358/10.1.3「道」(sala) 362/10.1.4最初の時への回帰 364
    10.2即位という「語彙化」 366
    10.2.1ブレの内外の分節 367/10.2.2空間の詩的多層化 373/10.2.3象徴記号化 375
    10.3ヤンゴナを「飲ませる」(veivagunuvi) 376
    10.3.1凝固した八つの氏族 376/10.3.2「ビロ」の譲渡(soli na bilo)379/10.3.3儀礼の秩序 389
    10.4首長を土地に「住まわせる」(veivakatikori) 390
    10.4.1回顧的較正 391/10.4.2首長のことば「風は正しく吹いている」 397/10.4.3キリスト教による神聖化(lotu ni veivakatikori) 401
    10.5儀礼の構造 403

    第11章映像の体制  407
    11.1DVDによるアーカイヴ化 408
    11.1.1土地の決定 408/11.1.2割譲以前 414/11.1.3著作権 418
    11.2「相克」のテクスト化 420
    11.2.1伝令の道(sala ni tukutuku) 421/11.2.2地の文の語り手 422/11.2.3言文一致体 427
    11.3「ヴァヌア」というメタ・ディスコース 429
    11.3.1All vests with the vanua 429/11.3.2バイニマラマと民主化の語り 431/11.3.3「今ここ」の複製 434

    第12章記号論的総括  439
    12.1文化記述と記号論 440
    12.2文書から映像へのメディア的変容 443
    12.2.1従属モデルから並列モデルへ 443/12.2.2ビロの譲渡とズレの修正 444/12.2.3亡霊の憑依 446
    12.3ポストコロニアルの登記儀礼 447

    結/コーダ  449

    添付資料  453
    添付資料1(調査許可書関連) 454
    添付資料2(新聞) 458
    資料(地図・史料・統計) 460

    参考文献 461

    あとがき 479

    索引 486
  • 出版社からのコメント

    メラネシア・フィジーにおいて30年ぶりに開催された最高首長の即位儀礼を、言語人類学の視座から審らかにしたエスノグラフィー。
  • 内容紹介

    メラネシア・フィジーにおいて三十年ぶりに開催された最高首長の即位儀礼。そして、植民地期以来、土地(ヴァヌア)と社会集団の所有関係を規定してきた古文書。この二つの「詩的テクスト」の記号論的繋がり――メタプラグマティクス――を、儀礼スピーチや神話的語りの緻密な記述・分析を通して審らかにする言語人類学的エスノグラフィー。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    浅井 優一(アサイ ユウイチ)
    順天堂大学国際教養学部助教。2004年ニューヨーク州立大学バッファロー校人文科学部卒業。2012年日本学術振興会特別研究員DC2(2013年からPD)。2013年立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科博士課程修了。2015年より現職。専門領域は文化人類学、言語人類学、社会言語学、オセアニア地域研究
  • 著者について

    浅井優一 (アサイユウイチ)
    東京農工大学工学研究院 講師。2013年立教大学大学院異文化コミュニケーション研究科 博士課程修了。順天堂大学助教を経て、2017年より現職。[専門領域]文化人類学 言語人類学 社会言語学 オセアニア地域研究。「Mana(交感)、儀礼、魔法のフォーミュラ:現代エコクリティシズムの所在/彼岸」『<交感>自然・環境に呼応する心』野田研一(編)ミネルヴァ書房 2017 年。Environmentalism and its ritualized fakeness: A semiotic analysis of onomatopoeic discourse on nature. RASK: International Journal of Language and Communication 42 (2015). 「首長再生と悪魔排除:フィジーにおける神話化過程としての首長制」『アジア・アフリカ言語文化研究』 85号、2013年。「行為の詩、あるいは、儀礼としての自然インタープリテーション:環境ディスコースの言語人類学的考察」『社会言語科学』 11巻2号、2009年。(2017年12月現在)

儀礼のセミオティクス―メラネシア・フィジーにおける神話/詩的テクストの言語人類学的研究 の商品スペック

商品仕様
出版社名:三元社
著者名:浅井 優一(著)
発行年月日:2017/02/28
ISBN-10:4883034232
ISBN-13:9784883034239
判型:B5
発売社名:三元社
対象:教養
発行形態:単行本
内容:民族・風習
言語:日本語
ページ数:496ページ
縦:22cm
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