湿地の科学と暮らし―北のウェットランド大全 [単行本]
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湿地の科学と暮らし―北のウェットランド大全 [単行本]

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出版社:一般社団法人 北海道大学出版会
販売開始日: 2017/04/26
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湿地の科学と暮らし―北のウェットランド大全 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    序文………高橋英紀

    〔第1部 湿地の生態〕
    1章 泥炭形成と植物………矢部和夫
     湿地と湿原
     泥炭地と非泥炭地
     フェンとボッグ
     北欧のリッチフェンとプアフェン
     日本のフェンとボッグ
     高層湿原,低層湿原と中間湿原
     泥炭地湿原群落の地理的変異
     日本のリッチフェンとプアフェン
    コラム(1) 実は近くにいるエゾホトケドジョウ(Lefua nikkonis)………桑原禎知

    2章 泥炭地の物質循環………原口 昭
     泥炭地の植生と物質循環
     海洋性泥炭地の物質環境

    3章 湿地の炭素固定機能………平野高司
     泥炭地の炭素蓄積
     泥炭地の炭素収支
     炭素収支の測定
     炭素収支の変化

    4章 北方と熱帯の泥炭………島田沢彦
     熱帯泥炭地の形成
     熱帯泥炭地の炭素蓄積速度

    5章 湿原植物の窒素利用………中村隆俊
     フェンとボッグの環境
     湿原植物の窒素利用戦略
     窒素の吸収と同化のメカニズム
     湿原植物の窒素同化酵素活性と有機体窒素の利用

    6章 火山活動と湿地………ホーテス シュテファン・釜野靖子
     火山活動と生態系の動態
     地理学的・古生態学的研究
     テフラ降下が湿原植生に及ぼす
     影響に関する実験 / 実験的撹乱に対する応答
     
    コラム(2) 美々川におけるクサヨシの異常繁茂………片桐浩司

    〔第2部 湿地の生物〕
    7章 湿地のハンノキ林………藤村善安
     ハンノキの一年
     ハンノキの一生
     林相の異なるハンノキ林――異なる立地環境への適応結果としての形態の多様性
     林相の異なるハンノキ林――成長更新段階の相違による形態の多様性
     ハンノキ林の更新メカニズム解明が難しい理由
     ハンノキ林の拡大とその要因
     ハンノキ林への遷移とハンノキ林拡大の問題

    8章 類似品にご注意ください――水生植物とは?………山崎真実
     雨竜沼湿原のコウホネ属――ウリュウコウホネの正体
     水生植物の「たくましさ」
     人知れず消える水生植物
     まだまだ水生植物未開の地,北海道

    9章 マリモ,藻類に着目して………若菜 勇・中山恵介
     マリモは湿地の生物 / 阿寒湖における形態と生態の多様性
     マリモはなぜ丸くなるのか――マリモの育成・回転装置としての阿寒湖

    10章 底生動物と湿地環境………根岸淳二郎・三浦一輝
     イシガイ目二枚貝
     水生昆虫
     底生動物による陸域とのつながり
     湿地底生動物相を特徴づける環境要因
     生息環境に迫る危機

    11章 魚類・両生類・爬虫類………桑原禎知
     北海道における地理と自然分布
     湿地内の生息地の特徴と水域間のつながりの重要性

    12章 鳥類………玉田克巳
     鳥類の生息地としての湿地
     シマアオジの生息地としての湿原
     湖沼と田んぼという湿地を巧みに使い分ける石狩地方のアオサギ
     
    コラム(3) 湿地と外来種………桑原禎知

    13章 外来生物問題-湿地の新しい住人と人間の付き合い方を考える………大澤剛士
     外来生物とは
     何が問題なのか
     行われている対策
     利益と被害のバランス
     今後の展望

    コラム(4) 石狩平野で起こったトノサマガエルの反乱………高井孝太郎

    コラム(5) ハスカップ――湿原の利用の一例として………小玉愛子

    〔第3部 湿地の環境〕

    14章 泥炭地の水文と形成プロセス………山田浩之
     地球スケールの水の流れと泥炭地
     流域スケールの水の流れと泥炭地
     地域スケールの水の動きと泥炭地
     泥炭地表面の微小な動きとミクロスケールの水の流れ
     これからの泥炭地の水文学

    15章 大気・湿原生態系間の水とエネルギー………高木健太郎
     湿原になる条件
     湿原と大気との間の水とエネルギーのやりとり
     湿原のもつ環境緩和機能
     植物の活動が環境に与える影響

    16章 ミズゴケハンモックの形成と維持のプロセス………矢崎友嗣
     湿原の微地形
     ハンモックの形態
     ミズゴケ類が形成する水環境
     気候とハンモック形状との関係

    17章 湿原の霜害………山田雅仁
     サロベツ湿原での気象・水文観測
     ゼンテイカの霜害
     泥炭の熱的性質
     数値モデル実験による気温低下要因の検討

    18章 泥炭地湖沼の役割………木塚俊和
     湿原にできた大小の池沼――泥炭地湖沼
     泥炭地湖沼に棲む生物とその特殊な環境
     泥炭地湖沼と人々とのかかわり

    19章 湿地としての田んぼの機能………吉田 磨
     湿地と田んぼ
     田んぼによる地球温暖化
     ふゆみずたんぼ
     フィールド観測
     観測結果の一例
     持続可能な環境を目指して

    コラム(6) カナダのウェットランド――地球温暖化で変わっていく亜寒帯の湿地………林 正貴

    〔第4部 湿地の人と歴史〕
    20章 石狩平野の海牛類化石と湿原………古沢 仁
     北海道の地史からみた湿原
     石狩平野の海牛化石とその進化
     北海道における海牛化石分布の時代変遷と湿原の形成

    21章 北海道島の文化変遷と湿地の科学――アイヌ文化史の視点から………吉原秀喜
     和人は舟を食う?――チプ(舟)とチェプ(魚)
     チプ(舟)にかかわる文化の系譜をたどる
     チェプ(サケ)にかかわる文化の系譜をたどる
     文化変容の様相と担い手をさぐる
     ワイズユースの集積としての伝統文化

    22章 泥炭地の分布の変遷………高田雅之
     泥炭地の変貌
     泥炭地が変化した原因
     泥炭地と人とのかかわり
     泥炭の採掘

    23章 泥炭地と河川の治水………鈴木英一
     石狩川流域への入植と湿地
     治水と湿地の農地化
     近年の治水と湿地の再生

    コラム(7) ラムサール条約釧路会議を振り返って未来へ………小林聡史

    コラム(8) 人にも生物にも良い「食」を目指す,びっくりドンキーのお米の取り組み………橋部佳紀

    〔第5部 湿地の保全〕
    24章 生態系サービスと自然再生………中村太士
     湿地の生態系サービス
     氾濫原の自然再生
     おわりに

    25章 湿地保全の社会システム………牛山克巳
     湿地と人・社会
     湿地のワイズユース
     湿地の文化
     今後の課題と方向性

    26章 湿地景観の重要性………松島 肇
     景観とは
     湿地の現状と景観
     湿地景観の印象評価について
     湿地景観の保全に向けて

    27章 海洋基礎生産にとっての湿地――アムール川と親潮・オホーツク海の事例………白岩孝行
     海洋生態系に与える陸域の影響
     「巨大」魚附林としてのアムール川流域
     鉄を生み出すアムール川流域の湿地
     顕在化する人為的影響

    28章 釧路湿原の土砂堆積と流域の変化………水垣 滋
     釧路湿原の変化
     堆積履歴を調べる
     久著呂川の湿原流入部での堆積履歴
     流域の土砂堆積履歴

    29章 流域環境モデルを用いた流域の河川水温推定と気候変動による影響評価………亀山 哲
     流域生態系に与える河川水温の影響
     地球温暖化と釧路川流域の水温変化
     流域環境モデルの概要
     使用データと気候変動シナリオ
     釧路川水温の時空間変動
     釧路湿原の保全と河川水温モニタリングの重要性

    30章 「持続可能な発展のための教育」と保全活動………鈴木敏正
     「持続可能な発展のための教育(ESD)」とは?
     ESDと湿地保全・湿地学習
     湿地のある地域づくりへ

    コラム(9) ウェットランドにおける環境学習………鈴木 玲

    コラム(10) 酪農からの副産物を考える――「厩肥?」「ふん尿?」それとも「エネルギー?」………亀山 哲

    私とウェットランドセミナー――20年のセミナーの変容………矢部和夫

    用語解説
    索引
  • 出版社からのコメント

    湿地の島,北海道。最新の知見を元に,過去からの変遷を解説し,未来へ関わり方を提言。いま注目を集める「湿地」を知るための入門書
  • 内容紹介

    いま注目を集める「湿地」知るための入門書。

    湿地の島、北海道。
    アイヌは湿地の恵みを受け、固有の思想をもとに湿地を利用していた。その後、開発の対象となり多くは姿を消した……。しかし依然として湿地の宝庫である。
    本書では過去から現在にわたる湿地の変遷を解説し、湿地との関わり方について未来に向けた提言を行う。

    図書館選書
    北海道は湿地の島だった。アイヌは湿地の恵みを受け,固有の思想をもとに利用していた。開発により多くは姿を消した。しかし依然として湿地の宝庫である。過去~現在の変遷を解説し,未来に向けた関わり方を提言する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    矢部 和夫(ヤベ カズオ)
    1988年北海道大学大学院環境科学研究科博士課程修了。現在、札幌市立大学デザイン学部教授、学術博士(北海道大学)。専門は植物生態学、湿原再生、ビオトープ管理

    山田 浩之(ヤマダ ヒロユキ)
    2002年北海道大学大学院農学研究科博士課程修了。現在、北海道大学大学院農学研究院講師。博士(農学)(北海道大学)。専門は生態水文学、泥炭地水文学、生態系モニタリング、湿地再生

    牛山 克巳(ウシヤマ カツミ)
    2003年東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了。現在、宮島沼水鳥・湿地センター専門員。博士(農学)(東京大学)。専門は生態学、鳥類(特に水鳥)、湿地CEPA
  • 著者について

    矢部 和夫 (ヤベ カズオ)
    1988年 北海道大学大学院環境科学研究科博士課程修了
    現在:札幌市立大学デザイン学部教授 学術博士(北海道大学)
    専門:植物生態学,湿原再生,ビオトープ管理

    山田 浩之 (ヤマダ ヒロユキ)
    2002年 北海道大学大学院農学研究科博士課程修了
    現在:北海道大学大学院農学研究院講師 博士(農学)(北海道大学)
    専門:生態水文学,泥炭地水文学,生態系モニタリング,湿地再生

    牛山 克巳 (ウシヤ マカツミ)
    2003年 東京大学大学院農学生命科学研究科博士課程修了
    現在:宮島沼水鳥・湿地センター専門員 博士(農学)(東京大学)
    専門:生態学,鳥類(特に水鳥),湿地CEPA

湿地の科学と暮らし―北のウェットランド大全 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:北海道大学出版会 ※出版地:札幌
著者名:矢部 和夫(監修)/山田 浩之(監修)/牛山 克巳(監修)/ウェットランドセミナー100回記念出版編集委員会(編)
発行年月日:2017/04/25
ISBN-10:4832982281
ISBN-13:9784832982284
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:生物学
言語:日本語
ページ数:364ページ
縦:21cm
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