"犠牲者"のポリティクス―済州4・3/沖縄/台湾2・28 歴史清算をめぐる苦悩(プリミエ・コレクション) [全集叢書]
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"犠牲者"のポリティクス―済州4・3/沖縄/台湾2・28 歴史清算をめぐる苦悩(プリミエ・コレクション) [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2017/04/12
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"犠牲者"のポリティクス―済州4・3/沖縄/台湾2・28 歴史清算をめぐる苦悩(プリミエ・コレクション) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    済州島4・3事件―3万人もの島民が軍や右翼に虐殺され、反共体制下の韓国で語ることもタブーとされた事件に、ようやく国家が謝罪し、真相究明と補償がなされた。しかしそこで生じたのは、誰を慰霊するかを巡る新しい差別であった。沖縄戦や台湾での事件にも触れながら、国家による大量死の「犠牲者」が国家によって認定されるポリティクスに迫る。
  • 目次

    はじめに「犠牲者」の創出と研究者の責務

    序章「移行期正義」と「大量死」の意味づけ
     1 「移行期正義」論を越えて
     2 「死者の犠牲者化」をめぐる議論
     3 本書の対象と方法
       3.1 過去克服のダイナミズム
       3.2 済州・沖縄・台湾における紛争以後
         3.2.1 国家暴力と民間人の「大量死」
         3.2.2 「犠牲」と「非犠牲」の境界線上で
         3.2.3 調査の概要
       3.3 本書の構成

    第1部 済州4・3事件

    第1章 死者から「犠牲者」へ
     1 民主主義体制への移行と「過去清算」
     2 済州4・3事件とその後
     3 「過去清算」の法制化に向けて
       3.1 済州4・3委員会の構成と機能
       3.2 「正しい犠牲者」をめぐる葛藤と合意
     4 誰が「犠牲者」なのか―「犠牲者」の審議・決定プロセス
     5 「死者の犠牲者化」がもたらすもの
       5.1 「犠牲者」の選別と再構成
       5.2 「犠牲者」でもなく加害者でもなく
       5.3 「真相究明」と「名誉回復」との不一致
       5.4 錯綜する関係性
     6 「過去清算」が生み出す「未清算の過去」

    第2章 記念施設をめぐる記憶のポリティクス
     1 「過去清算」の空間化
     2 記念施設「済州4・3平和公園」
       2.1 位牌奉安所,刻銘碑,行方不明者の標石
       2.2 済州4・3平和記念館,遺骸奉安館
     3 慰霊・追悼の領域から
       3.1 抹消される死者の記憶
       3.2 除外される「武装隊」
       3.3 モニュメントの間の不一致
       3.4 名前と遺骸とのダブルスタンダード
       3.5 「過去清算」が宣伝される場
     4 再現・表象の領域から
       4.1 展示と刻銘のずれ
       4.2 展示をめぐって競合する記憶
     5 記憶闘争の場

    第3章 公的領域における「大量死」の意味づけ
     1 媒介としての申立て
     2 書き直される済州4・3事件以後
     3 虐殺の事実を「申告」する
       3.1 事件以後の「申告書」
       3.2 「良民虐殺真相糾明申告書」と「犠牲者申告書」
     4 再構成される死者の体験
       4.1 「虐殺者」を記す
       4.2 怒りの記憶
     5 捻じ曲げられる記述
       5.1 反共社会を生き抜く工夫
         5.1.1 受難史を浮き彫りする
         5.1.2 「レッド」と距離を置く
       5.2 空白として残された抗争の史実
     6 戦略としての二律背反性
     7 行間を読み解く

    第4章 家系記録から読み直す虐殺以後
     1 国家権力に抗する民衆の経験知
     2 家族・親族集団の記録資料
     3 民間人の死の多重性と死後処理の複雑さ
       3.1 「不当で悲痛な死」
       3.2 異常で不穏な死
     4 家系記録に書かれた虐殺の記憶
       4.1 除籍謄本,族譜,墓碑
       4.2 B家の事例
       4.3 D家の事例
     5 ローカルな場における死の意味づけ
       5.1 虚偽の作法
       5.2 事実を銘記する
     6 経験知の生成と実践

    第2部 沖縄戦と台湾2・28事件

    第5章 沖縄戦の「戦後処理」と「戦死者の戦没者化」
     1 戦場体験を記述することの困難さ
     2 「一般住民」に対する援護法の拡大適用
     3 「運命共同体的な関係」への転換
     4 強いられる戦場体験の書き換え
     5 戦死の意味づけをめぐる工夫
       5.1 戦死者から「戦没者」へ
       5.2 翻弄される戦死の意味づけ
       5.3 国民国家イデオロギーと対峙する場の構築
     6 「戦没者化」をめぐるせめぎあい

    第6章 台湾2・28事件を書き残す営み
     1 行方不明以後の家系記録
     2 台湾2・28事件と「過去清算」
     3 国境をまたいだ南西諸島出身者の移動
       3.1 沖縄と台湾をつなぐ生活圏
       3.2 台湾2・28事件に遭遇する
         3.2.1 Yの事例
         3.2.2 MとZの事例
     4 負の連鎖を乗り越えて
     5 家系記録に書き残された台湾2・28事件
       5.1 除籍謄本,位牌,厨子甕
       5.2 「2・28」という記号
         5.2.1 「非琉球人」の死後処理
         5.2.2 「台湾暴動事件」から「2月28日」へ
     6 継承される行方不明の記憶

    終章 過去克服への取り組みとローカル・リアリティ
     1 再編される死者間の構図
     2 せめぎあう国家のナラティブと民衆の経験知

    あとがき
    初出一覧
    引用文献
    索引
    欧文要旨
    ハングル要旨
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    高 誠晩(コ ソンマン)
    立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。1979年済州島生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学、博士(文学)。済州4・3研究所、大阪市立大学人権問題研究センター、立命館大学生存学研究センター等を経て、現職。専攻は歴史社会学、文化人類学、東アジア研究
  • 内容紹介

    済州島4・3事件―3万人もの島民が軍や右翼に虐殺され,反共体制下の韓国で語ることもタブーとされた事件に,ようやく国家が謝罪し,真相究明と補償がなされた。しかしそこで生じたのは,誰を慰霊するかを巡る新しい差別であった。沖縄戦や台湾での事件にも触れながら,国家による大量死の「犠牲者」が国家によって認定されるポリティクスに迫る。
  • 著者について

    高 誠晩 (コ ソンマン)
    立命館大学衣笠総合研究機構専門研究員。
    1979年済州島生まれ。京都大学大学院文学研究科博士後期課程研究指導認定退学,博士(文学)。済州4・3研究所,大阪市立大学人権問題研究センター,立命館大学生存学研究センター等を経て,現職。専攻は歴史社会学,文化人類学,東アジア研究。

"犠牲者"のポリティクス―済州4・3/沖縄/台湾2・28 歴史清算をめぐる苦悩(プリミエ・コレクション) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:高 誠晩(著)
発行年月日:2017/03/31
ISBN-10:4814000766
ISBN-13:9784814000760
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:社会
言語:日本語
ページ数:258ページ
縦:22cm
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