三角縁神獣鏡と3～4世紀の東松山―市制施行60周年記念事業シンポジウム(考古学リーダー〈26〉) [全集叢書]

三角縁神獣鏡と3～4世紀の東松山―市制施行60周年記念事業シンポジウム(考古学リーダー〈26〉) の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  埼玉県初、関東では約４０年ぶりの三角縁神獣鏡の発見を契機に行われた、シンポジウムの記録集。

• 目次

  はじめに
  刊行にあたって
  例言
  第I部　三角縁神獣鏡が映しだす古墳時代
  　記念講演
  　　古墳出土の鏡から歴史を考える　　　　　　　　　　　　　　菅谷文則
  　基調講演1
  　　三角縁神獣鏡にうつる東アジア世界と古墳時代　　　　上野祥史
  　基調講演2
  　　関東地方への前方後円(方)墳の波及を考える
  　　　―東松山市高坂8号墳を素材として―　　　　　　　　　 北條芳隆
  　基調講演3
  　　集落遺跡が語る東松山の3～4 世紀の社会　　　　　　　坂本和俊
  第II部　討論の記録
  　三角縁神獣鏡と3～4 世紀の東松山
  第III部　東松山市出土の三角縁神獣鏡の研究
  　東松山市で三角縁神獣鏡が発見されたことについて　　佐藤幸恵
  　三次元計測からみた高坂古墳出土の三角縁神獣鏡　　　水野敏典
  　三角縁陳氏作四神二獣鏡のX線による調査　　　　　　　　永嶋正春
  　高坂古墳群出土青銅鏡の鉛同位体分析結果　　　　　　　齋藤努
  　東松山市の三角縁神獣鏡　　　　　　　　　　　　　　　　　　　車崎正彦
  
  おわりに
  
  付録
  　付録1　 埼玉県弥生・古墳時代出土鏡集成
  　付録2 　埼玉県古墳時代前期墳墓集成
  　付録3 　埼玉県古墳時代前期の外来系土器出土集落遺跡集成

• 内容紹介

  　埼玉県初、関東では約40年振りの三角縁神獣鏡の発見を契機に行われた、シンポジウムの記録集である。
  　第Ⅰ部の菅谷文則先生の記念講演では、発表資料では読み取れない先生の見地が随所で語られ、あえてテープ起こし原稿を掲載させていただいた。また、上野祥史、北條芳隆、坂本和俊の各氏の基調講演では、中国鏡との関係から、また経済活動から、周辺集落遺跡からとそれぞれの視点から論していただいた。
  　第Ⅱ部の討論の記録では、三角縁神獣鏡の意義や、出土の背景についての持論が展開され、一時会場がザワツク場面もあったほどで、会場の熱気を伝えられたら幸いである。
  　第Ⅲ部では、発見の経緯、三次元計測による所見、成分分析、鉛同位体分析の報告と寄稿文(車崎先生)を掲載した。
  本書が三角縁神獣鏡の研究に、またヤマト王権の東国覇権を考えるうえで、新たな資料提供ができたとすれば、望外の喜びである。

三角縁神獣鏡と3～4世紀の東松山―市制施行60周年記念事業シンポジウム(考古学リーダー〈26〉) の商品スペック