市民参加型調査が文化を変える―野尻湖発掘の文化資源学的考察 [単行本]
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市民参加型調査が文化を変える―野尻湖発掘の文化資源学的考察 [単行本]

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出版社:美学出版
販売開始日: 2017/05/31
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市民参加型調査が文化を変える―野尻湖発掘の文化資源学的考察 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    市民参加型発掘調査は何をもたらしたのか?市民の探究の場としてのフィールドワークと、人々の学びが社会を創造する。半世紀も続く野尻湖発掘における戦後の市民参加型調査の事例を詳細に復元し分析。人々の学びと、地域に根ざした共同的な“知”の形成がもたらす、文化・科学・地域社会の新しい局面を切り拓く可能性を、文化資源学的アプローチから考察する。
  • 目次

    【目次】
      序章
    第1節 埋蔵文化財行政の立ち位置
    第2節 新たな社会を切り拓くための社会教育
    第3節 文化財保護行政と社会教育行政の望ましい関係構築に向けて
    第4節 行政発掘の現状と市民参加の問題点
    第5節 分析の対象と視座

    第Ⅰ部 市民参加型発掘調査の系譜
    第1章 発掘調査史
    第1節 発掘調査の持つ政治性
    第2節 月の輪古墳をモデルとする発掘調査の教育的意義
    第3節 文化財保護行政への市民の直接関与が困難な歴史的背景
    第4節 記録保存のための発掘調査の増大
    第5節 記録保存型発掘調査に対する社会教育的性格の付与
    第6節 市民参加型発掘調査を問い直す必要性
    第2章 野尻湖発掘前夜--戦後研究者集団の問題意識と地域社会
    第1節 調査地の被害から〈知〉の共有化へ
    第2節 地質学研究者コミュニティの大衆観
    第3節 地団研における地域社会と研究者の関わり方の実践
    第4節 大衆観のズレと地団研の民科脱退
    第5節 理想と実践のひずみ
    第6節 地団研外部からみた僻地方針
    第7節 「僻地方針」という思想はどのように発掘調査に適用されたのか
    第8節 戦後研究者の問題意識は具現化されたのか
    第3章 地域研究史における野尻湖発掘の位置
    第1節 信濃博物学会と戦後地域研究
    第2節 信濃博物学会と野尻湖発掘
    第3節 信濃教育会による研究者招聘の意味
    第4節 戦後地域研究の特徴
    第5節 信州ローム研究会の活動
    第6節 新潟県新井高校による野尻湖総合研究
    第7節 フィールドワークの社会教育的側面の源泉

    第Ⅱ部 発掘調査における市民参加の転換
    第4章 野尻湖発掘における集団的学び、〈知〉の創出の萌芽
    第1節 野尻湖発掘の成立
    第2節 第一次発掘から第四次発掘参加者の実像
    第3節 初期の野尻湖発掘参加者における〈知〉の「形成」・「伝達」・「還元」の位相
    第5章 調査体制、調査手法、調査対象・領域の連環と集団的学び
    第1節 長期休止期間における第五次発掘への胎動
    第2節 野尻湖発掘の再開--第五次発掘
    第3節 発見至上主義からの脱却
    第4節 第六次発掘と調査体制、調査手法の変化
    第5節 第六次発掘前後における参加者の学びのかたち
    第6節 僻地方針から地元主義・大衆発掘へ
    第6章 ローカルな〈知〉、再編成される〈知〉
    第1節 第七次発掘と野尻湖友の会
    第2節 調査手法の転換とローカルな〈知〉の組み込み--野尻湖昆虫グループ
    第3節 友の会の展開と調査手法の浸透--第八次・九次発掘
    第4節 地団研と野尻湖発掘
    第5節 地域イメージの変化
    第6節 組織再編と新たな〈知〉の創造--第一一次発掘「足跡古環境班」
    第7章 市民参加型発掘調査のジレンマ
    第1節 開発行為と野尻湖発掘--第六・七回陸上発掘
    第2節 市民参加型発掘の陥穽--第一三次発掘
    第3節 調査手法の精緻化と参加者の減少
    第4節 野尻湖発掘の鳥瞰図
    第5節 小括--一九九〇年代以降の〈知〉をめぐる野尻湖発掘の変化
    第8章 野尻湖発掘から博物館活動へ
    第1節 遺跡地に博物館を建設する思想の源泉
    第2節 野尻湖発掘の開始と博物館建設の思想
    第3節 野尻湖発掘の再開と博物館建設への機運の高まり
    第4節 調査団と地元住民の関わりの変化
    第5節 ステークホルダー間の意識のズレ--コンペ事件と野尻湖展
    第6節 野尻湖発掘関係者の博物館論
    第7節 博物館建設における自治体の役割
    第8節 野尻湖発掘参加者からの博物館建設に向けた取り組み
    第9節 遺跡地住民の博物館建設への関わり
    第10節 小結--市民参加型発掘から地域文化の醸成へ
    終章
    第1節 発掘調査に係る三つの課題
    第2節 発掘調査が生み出す地域文化の可能性
    第3節 野尻湖発掘を継続させたもの
    結びにかえて
    あとがき
      索引
  • 出版社からのコメント

    市民参型加調査は何をもたらしたのか? 人々の学びが社会を創造する過程を、半世紀も続く野尻湖発掘の事例を中心に詳細に復元する。
  • 内容紹介

    市民参型加調査は何をもたらしたのか? 市民の探求の場としてのフィールドワークと、人々の学びが社会を創造する過程を、半世紀も続く野尻湖発掘における戦後の市民参加型調査の事例を中心に詳細に復元し分析。地域に根ざした共同的な〈知〉の形成がもたらす、文化・科学・地域社会の新しい局面を切り拓く可能性を、文化資源学的アプローチから考察する。近年注目のパブリック・アーケオロジー、学びをもたらす社会教育、市民のための埋蔵文化財行政などの研究課題への問題提起の書。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    土屋 正臣(ツチヤ マサオミ)
    1974年群馬県生まれ。1998年國學院大學文学部史学科考古学専攻卒業。2008年高崎経済大学大学院地域政策学科修士課程修了。2012年東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学(文化経営)専攻修士課程修了。2016年東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学(文化経営)専攻博士課程修了、博士(文学)。1999年群馬県藤岡市役所に入庁し文化財保護行政を担当
  • 著者について

    土屋正臣 (ツチヤマサオミ)
    土屋 正臣 (つちや まさおみ)
    1974年群馬県生まれ。1998年國學院大學文学部史学科考古学専攻卒業。2008年高崎経済大学大学院地域政策学科修士課程修了。2012年東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学(文化経営)専攻修士課程修了。2016年東京大学大学院人文社会系研究科文化資源学(文化経営)専攻博士課程修了、博士(文学)。
    1999年群馬県藤岡市役所に入庁し文化財保護行政を担当。2018年より城西大学助教。
    主要論文に「ミュージアムにおける市民のまなざしの行方:戸隠地質化石博物館〈ミドルヤード〉の意味」(『アートマネジメント研究』第12号、2011年)、「地域文化の担い手と市民参加型発掘調査 野尻湖発掘の今日的意義」(『文化資源学』第11号、2013年)がある。

市民参加型調査が文化を変える―野尻湖発掘の文化資源学的考察 の商品スペック

商品仕様
出版社名:美学出版
著者名:土屋 正臣(著)
発行年月日:2017/05/31
ISBN-10:4902078465
ISBN-13:9784902078466
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:社会科学総記
言語:日本語
ページ数:423ページ
縦:22cm
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