「教育」という過ち-生きるため・働くための「学習する権利」へ [単行本]

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「教育」という過ち-生きるため・働くための「学習する権利」へ [単行本]

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出版社:批評社
販売開始日: 2017/07/25
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「教育」という過ち-生きるため・働くための「学習する権利」へ の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    “education”を「教育」とした誤訳を定着させた「教育勅語」。今でも教育は「教育勅語」観に呪縛されている。「教育を受ける権利」は「学習する権利」ではない。
  • 目次

    はじめに
    凡例

    序論 「教育」は官製語である―─education は「教育」ではない
    一 「教育」は官製語である/二 〝王の楽しみ〟から〝ロボット製造〟になった教育/三 education を「教育」とした誤訳/四 「教育」とeducation を同定した〝教育勅語官定英訳〟/五 若者の労働過程の学習が発達したイギリスの学校/六 職業尊重の欧米諸国の学校制度
    第一章 「教えること」と「学ぶこと」―─明治以前の人間育成の確立と分化
    一 「学ぶこと」は「まねること」/二 徒弟制度の形成と職業能力の修得/三 勤労観の形成と社会の発展/四 仕事の「学び」が支援された寺子屋/五 支配者の教育が行われた藩校/六 人間育成の知識重視策と経験重視策
    第二章 学習支援のために設立した文部省と学校―─教育に変質した文部省と学校
    一 「学文」の省だった文部省/二 「学問」の場所だった学校/三 「教育令」による文部省と学校の変質/四 後回しにされた困窮者の支援/五 農民による学校拒絶から学習権要求へ/六 文部省の廃止世論と擁護論
    第三章 国民の権利にならない「教育を受ける権利」―─戦前の「教育」を信奉した〝民主〟観
    一 「教育を受ける権利」の規定過程/二 日本独自の「教育を受ける権利」論/三 労働権無視の「教育を受ける権利」論/四 〝日本的雇用慣行〟と一体の「教育を受ける権利」/五 護憲と「教育を受ける権利」/六 「教育を受ける権利」と「学習する権利」
    第四章 「教育勅語」と共存した「教育基本法」―─education の観念を無視した文部省
    一 戦前教育の〝刷新〟と「教育」概念/二 GHQのeducation の目的観を無視した文部省/三 「社会教育」への日米の思惑/四 「勤労の場所における教育」を削除したGHQ/五 「教育勅語」と「教育基本法」の共存/六 「教育の機会均等」を学校内に限定した文部省
    第五章 educationを「学習」とした第二の意訳―─「生涯学習」という自己責任論と職業能力開発の包摂
    一 職人が実践していた「生涯学習」/二 海外の“Lifelong Education”論/三 educationを「学習」とした自己責任論/四 職業能力開発を含めた「生涯学習」論/五 子供は教育、大人は学習という自家撞着/六 「キャリア教育」は“Career Education”ではない
    第六章 職業を分離した学問観―─人間的成長を体系化できない職業教育振興策
    一 労働による人間育成論/二 自立の勤労から奉仕の勤労へ/三 〝マッカーサー草案〟の職業を分離した学問観/四 「普通教育」という目標の不明性/五 「労働による人間育成論」の看過/六 近年の職業教育振興策の学習者軽視
    資料1 マッカーサー草案/資料2 「日本国憲法」/資料3 Universal Declaration of Human Rights
    おわりに
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    田中 萬年(タナカ カズトシ)
    1943年旧満州国大連市生まれ。職業訓練大学校卒業。職業訓練大学校研究員、助教授、教授を経て、職業能力開発総合大学校名誉教授。日本産業教育学会会長・学術博士。専門は職業能力開発、職育学
  • 出版社からのコメント

    "education"=「教育」は誤訳である。誤訳を定着させた「教育勅語」の呪縛から解放し、教育から職育へサキドリする一冊。
  • 内容紹介

    「教育を受ける権利」は「学習する権利」ではない――"education"を「教育」とした誤訳を定着させた「教育勅語」――いまでも教育は「教育勅語」観に呪縛されている。
    教育から職育へ!サキドリする一冊。
    ■明治国家の形成過程において、"education"は「教育」とされてきたが、そもそも欧米では"education"は「学習する権利」の意味で、「教育する権利」のように国家に付与されるものではない。明治時代から今日に至るまで国民は「教育」についての正しい知識を紹介されずに「騙され」てきた、といえる。「教育」とは国が教え育てるの意味で、「教育勅語」の非人権性は明らかである。
    ■個人の尊厳を保障し、一人ひとりの個性を活かすことは学習権の支援でなければならない。つまり、「教育を受ける権利」を「学習する権利」(職育学)に根本的転換を図るように改定することである。個人の「学習する権利」なら為政者の意図が介入する余地もなく、学習者の要望に応じて準備されたコンテンツ(内容)を選ぶことになる。そうすれば国家による教育行政の統制は不要となり、巨大な管理機構も不用になる。
    ■学習権の保障は、一人ひとりの自立意識を同時に育むであろう。自立観が育てば、職業観も育ち、多くの個性ある創造性豊かな人材が生まれ、活力に溢れるであろう。もっとも、これを保証する条件として「職業に貴賤なし」の観念が社会に浸透していなければならない。いつの時代も、どのような国も社会と無関係な人間の育成策はないからである。国家百年の計とは、目先の利益追求ではなくベーシックな構想に支えられていなければ意味がないのである。
  • 著者について

    田中萬年 (タナカカズトシ)
    1943年旧満州国大連市生まれ。
    職業訓練大学校卒業。職業訓練大学校研究員、助教授、教授を経て、職業能力開発総合大学校名誉教授。日本産業教育学会会長・学術博士。専門は職業能力開発、職育学。
    主な著書
     『わが国の職業訓練カリキュラム』 燭台舎、1986年。
     『生きること・働くこと・学ぶこと』 技術と人間、2002年。
     『仕事を学ぶ』 実践教育訓練研究協会、2004年。
     『職業訓練原理』 職業訓練教材研究会、2006年。
     『教育と学校をめぐる三大誤解』 学文社、2006年。
     『働くための学習』 学文社、2007年。
     『「職業教育」はなぜ根づかないのか』 明石書店、2013年。

「教育」という過ち-生きるため・働くための「学習する権利」へ の商品スペック

商品仕様
出版社名:批評社
著者名:田中 萬年(著)
発行年月日:2017/07/25
ISBN-10:482650666X
ISBN-13:9784826506663
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:教育
言語:日本語
ページ数:270ページ
縦:19cm
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