“緑のダム"の保続―日本の森林を憂う [単行本]
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“緑のダム"の保続―日本の森林を憂う [単行本]

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出版社:緑風出版
販売開始日: 2009/06/15
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“緑のダム"の保続―日本の森林を憂う [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    日本の森林は荒廃の一途を辿っている。原因は、森林の「保続原則」を軽視し、収益性、経済性を追い求めた林野庁の行政にある。そして、それに歯止めをかけられなかった林学研究者にもまた、責任がある。森林は、治水面、利水面で“緑のダム”として、我々に不可欠なものである。このまま森林の荒廃を放置すれば、数十年後には、取り返しのつかない事態になるだろう。森林の公益的機能を再認識し、森林を保続するため、今こそ、ヒトとカネを注ぎ込まねばならない。
  • 目次

    はじめに

    第1部 日本の森林を憂う
    第1章 戦後の森林・林業政策
    戦後の造林の流れ/拡大造林のはじまり/密植短伐期林業への誘導
    森林開発公団の顛末/分収造林の失敗/林業公社も大赤字
    世論に迎合した大増伐/木材価格の下落と林業不振/変動為替相場制への移行
    憂うべき森林の荒廃

    第2章 戦後の国有林の変遷
    1 国有林野事業特別会計
    「技官長官」と「特別会計」/恒常在高法を基礎とする蓄積経理
    恒常在高法についての疑問/蓄積経理方式の見直し/サラ金地獄への転落
    累積債務の肩代り/最近一〇年間の実績/国有林への挽歌

    2 国有林野経営規程
    国有林野経営規程の制定/三三年経営規程の改正/生産力増強計画と木材増産計画
    四四年規程の改正/国有林施業の実態/国有林における新たな森林施業
    新たな森林施業の実態/亜高山帯での森林施業/平成三年規程の改正
    経営規程の法律化

    3 迷走する国有林
    森林開発の顕在化/国有林破滅への第一歩/分収育林と緑のオーナー制度
    リゾート法とヒューマン・グリーン・プラン/ヒューマン・グリーン・プランの一事例

    4 国有林再生への提言
    破綻する国有林/国有林再生への提言/環境庁の環境省への格上げ
    再び提言する/国有林野事業の抜本的改革に向けて
    木材生産重視から公益的機能重視への転換/行革推進法による大改悪
    国有林解体に反対する/国有林を環境省の所管に

    第3章 森林経理学論争
    1 森林経理学について
    森林経理学の指導原則/法正林は森林経理学の理論的支柱

    2 森林経理学批判と反論
    計画的な国有林伐採/森林経理学論争の発端/森林経理学に別れを告げて
    森林経理学者の反論/国有林崩壊への途

    第2部 “緑のダム”の保続
    第1章 森林は公益財~公益的機能の評価~.
    森林の公益性評価/公益的機能の定量化/林野庁による評価
    日本学術会議による評価/日本学術会議のあり方について
    森林の水源涵養機能/「答申」に対する森林水文学研究者からの反論
    森林と渇水との関係/三菱総研による評価
    第2章 “緑のダム”について~水源涵養機能の評価
    緑のダムの機能/森林の蒸発散は?陸域の海?
    水源涵養機能の定量化の方法/長野県の「森林と水プロジェクト」
    森林総研による水源涵養機能の評価/日本の森林理水の流れ/“緑のダム” の役割
    第3章 利根川の治水~カサリン台風の場合~
    戦中の乱伐による利根川水害/八ツ場ダム
    第4章 奥利根上流地域の森林~過去・現在・未来~
    一 奥利根上流地域の国有林
    奥利根上流地域の国有林の概要/奥利根地域の国有林施業の沿革
    戦後の国有林施業/第二次計画書の「林況概況」
    第三次計画書の「林況概況」/第四次計画書の「林況概況」
    第五次計画書の「林況概況」

    二 群馬県の森林・林業 ~奥利根上流域を中心に~
    奥利根上流地域の国有林の現況/群馬県の森林の貯水能力
    奥利根上流の森林の貯水能力

    三 赤谷プロジェクト
    地域住民による国有林の保全/国有林再生への将来像

    第5章 “緑のダム”かコンクリートのダムか
    コンクリートダムによる環境破壊/脱ダムの動き
    コンクリートにも寿命がある/アルカリ骨材反応によるコンクリートの劣化   ダム建設の技術者に化学の知識を/ダム撤去の問題に直面する

    おわりに
  • 内容紹介

    日本の森林は荒廃の一途を辿っている。原因は、森林の「保続原則」を軽視し、収益性、経済性を追い求めた林野庁の行政にある。そして、それに歯止めをかけられなかった林学研究者にもまた、責任がある。
    森林は、治水面、利水面で “緑のダム” として、我々に不可欠なものである。このまま森林の荒廃を放置すれば、数十年後には、取り返しのつかない事態になるだろう。森林の公益的機能を再認識し、森林を保続するため、今こそ、ヒトとカネを注ぎ込まなければならない。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    藤原 信(フジワラ マコト)
    1931年千葉県生まれ。東京大学農学部林学科卒業。東京大学大学院農学研究科博士課程修了。東京大学農学部助手、宇都宮大学農学部森林科学科教授を経て、宇都宮大学名誉教授。農学博士(東京大学)。思川開発事業を考える流域の会前代表、元長野県治水・利水ダム等検討委員会委員、元大芦川流域検討協議会委員、元環境政党「みどりの会議」運営委員
  • 著者について

    藤原 信 (フジワラ マコト)
    1931年千葉県生まれ。
    東京大学農学部林学科卒業。
    東京大学大学院農学研究科博士課程修了。
    東京大学農学部助手、宇都宮大学農学部森林科学科教授を経て、
    現在、宇都宮大学名誉教授。農学博士(東京大学)。
     思川開発事業を考える流域の会代表
     長野県治水・利水ダム等検討委員会委員
     大芦川流域検討協議会委員 
     環境政党「みどりの会議」運営委員 
    主著に、『自然保護事典』(共著、緑風出版)、『リゾート開発への警鐘』(共著、リサイクル文化社)、『検証リゾート開発』(共著、緑風出版)、『日本の森をどう守るか』(岩波書店[岩波ブックレット])、『真の文明は川を荒らさず』(共著、随想舎)、『「20年後の森林」はこうなる』(カタログハウス出版部)などがある。

“緑のダム"の保続―日本の森林を憂う [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:緑風出版
著者名:藤原 信(著)
発行年月日:2009/06/30
ISBN-10:4846109062
ISBN-13:9784846109066
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:230ページ
縦:20cm
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