シリーズ日本文学の展望を拓く〈2〉絵画・イメージの回廊 [単行本]
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シリーズ日本文学の展望を拓く〈2〉絵画・イメージの回廊 [単行本]

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出版社:笠間書院
販売開始日: 2017/11/10
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シリーズ日本文学の展望を拓く〈2〉絵画・イメージの回廊 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    多様な研究分野が競い合うフィールドで、各分野の解析法がどう重なり、ずれるのか、読みと研究のあり方が問われている。日本文学とその研究がこれまでに担ってきた領域、これから創造していく可能性をもつ領域とは何か。人文学としての文学が人間社会に果たしうる役割に関して、より豊かな議論を成り立たせるには、これからどうしていけばよいのか。日本文学の窓の向こうに広がるものの総体を捉えようとするシリーズ第2巻。
  • 目次

    緒言──本シリーズの趣意──(鈴木 彰)
    総論──絵画・イメージの〈読み〉から拓かれる世界──(出口久徳)
    1 絵画・イメージ研究の現在/2 物語をつむぎだす絵画(第1部) /3 社会をうつしだす絵画(第2部)/4 〈武〉の神話と物語(第3部)/5 絵画メディアの展開(第4部)/6 絵画・イメージ研究の今後に向けて

    第1部 物語をつむぎだす絵画

    1 絵巻・〈絵画物語〉論(小峯和明)
    *絵巻、絵画物語、画中詞、図巻、中国絵巻
    1 研究の動向と経緯/2 絵巻と図巻/3 絵をいかに読むか、イメージの翻訳へ/4 絵画と言葉/5 画中詞の世界/6 絵画を読むこと/7 東アジアへの視界・中国絵巻の世界──メトロポリタン美術館にて
    2 光の救済──「光明真言功徳絵詞(絵巻)」の成立とその表現をめぐって──(キャロライン・ヒラサワ)
    *光明真言、浄土思想、極楽往生、霊験譚、蘇生譚
    1 はじめに/2 「光明真言絵巻」の成立と伝来/3 光明真言の文献/4 光明真言の絵画的表現/5 おわりに
    3 百鬼夜行と食物への供養──「百鬼夜行絵巻」の魚介をめぐって──(塩川和広)
    *百鬼夜行、魚介類、食、狂言、お伽草子
    1 はじめに/2 魚介の妖怪の位置づけ/3 狂言「蚪蛤」の幽霊と食材への供養/4 怪異としての蛤のイメージ/5 おわりに
    4 『福富草紙』の脱糞譚──『今昔物語集』巻二八に見るイメージの回廊──(吉橋さやか)
    *福富草紙、今昔物語集、ヲコ、脱糞譚、お伽草子
    1 はじめに──『福富草紙』の概要と問題の所在/2 推参し、打擲されるヲコ者の源流──『今昔物語集』の曾禰好忠/3 脱糞をめぐって/4 ヲコ者の姿/5 おわりに
    【コラム】挿絵から捉える『徒然草』──第三二段、名月を「跡まで見る人」の描写を手がかりにして──(西山美香)
    *徒然草、版本、挿絵、読者、徒然草絵巻

    第2部 社会をうつしだす絵画

    1 「病草紙」における説話の領分──男巫としての二形──(山本聡美)
    *病草紙、正法念処経、男巫(おとこみこ/おかんなぎ)、二形(ふたなり)、梁塵秘抄
    1 はじめに/2 「病草紙」の典拠/3 「二形」の詞と絵/4 二形をめぐる医学と経説/5 『御堂関白記』に登場する男巫/6 異化される男巫/7 おわりに
    2 空海と「善女龍王」をめぐる伝承とその周辺(阿部龍一)
    *善女(如)龍王、神泉苑、龍女、神泉苑、弘法大師信仰、真言
    1 はじめに/2 龍王女としての善女/3 善女龍王女と空海撰「般若心経秘鍵」/4 「明」あるいは「明妃」と善女龍王女/5 結びにかえて──真言の力としての龍
    3 文殊菩薩の化現──聖徳太子伝片岡山飢人譚変容の背景──(吉原浩人)
    *文殊菩薩、化現、聖徳太子伝、片岡山飢人譚、達磨
    1 はじめに/2 文殊菩薩の経典と『法華経』序品/3 文殊菩薩の化現としての行基/4 文殊会の創祀/5 円仁の五台山巡礼と文殊菩薩/6 大般若会に化来した文殊菩薩/7 文殊菩薩の化現としての片岡山飢人/8 なぜ飢人が文殊菩薩の化現とされたのか/9 結語
    4 『看聞日記』にみる唐絵の鑑定と評価(髙岸 輝)
    *看聞日記、唐絵、貞成親王、足利義教、鑑定
    1 はじめに/2 玉阿と頓書記──和製の唐絵/3 永享六年の唐人入洛と唐物ブーム/4 永享九年の唐絵をめぐる騒動/5 永享十年の唐絵鑑定/6 おわりに
    【コラム】フランス国立図書館写本部における日本の絵巻・絵入り写本の収集にまつわる小話(ヴェロニック・ベランジェ)
    *奈良絵本、絵巻、フランス国立図書館、パリ万国博覧会、収集家
    1 序/2 十九世紀の写本部のコレクション/3 収集家の時代/4 オーギュスト・ルスエフ・コレクションと一九一三年のフランス国立図書館への遺贈/5 二十世紀におけるコレクションの拡充

    第3部 〈武〉の神話と物語

    1 島津家「朝鮮虎狩図」屏風・絵巻の図像に関する覚書(山口眞琴)
    *島津家、朝鮮虎狩図屏風、曾我物語図屏風、富士巻狩図、関ヶ原合戦図屏風
    1 はじめに/2 『都城屏風』の全体的構成/3 三虎籠り説のゆくえ/4 「原作屏風」からの変容/5 『曾我物語図屏風』などとの関連/6 おわりに
    【コラム】武家政権の神話『武家繁昌』(金 英珠)
    *海幸山幸、武家繁昌、武家政権、神話、中世日本紀
    2 根津美術館蔵「平家物語画帖」の享受者像──物語絵との〈対話〉を窺いつつ──(鈴木 彰)
    *根津美術館蔵「平家物語画帖」、『平家物語』、『源平盛衰記』、享受者像、物語絵との〈対話〉
    1 はじめに/2 白梅の枝と梶原景季──本文の外側への理解/3 『源平盛衰記』との交雑/4 物語絵との〈対話〉──享受者に求められたもの/5 おわりに
    【コラム】猫の酒呑童子と『鼠乃大江山絵巻』(ケラー・キンブロー)
    *英一蝶、パロディー、お伽草子、『酒呑童子』、『鼠の草子』
    3 絵入り写本から屏風絵へ──小峯和明蔵『平家物語貼交屏風』をめぐって──(出口久徳)
    *平家物語、メディア(媒体)、屛風絵、絵入り写本(奈良絵本)、絵入り版本
    1 はじめに/2 本文をめぐって/3 絵をめぐって──場面の特定を中心に/4 屏風が作り出す物語世界

    第4部 絵画メディアの展開

    1 掲鉢図と水陸斎図について(伊藤信博)
    *鬼子母神、仏陀、擬人化、宝誌、草木国土悉皆成仏
    1 はじめに/2 ギメ美術館蔵「掲鉢図」に描かれる異形の者たち/3 個人蔵の「掲鉢図」と水陸斎について/4 水陸斎と水陸斎図について/5 おわりに
    2 近世初期までの社寺建築空間における二十四孝図の展開──土佐神社本殿蟇股の彫刻を中心に──(宇野瑞木)
    *二十四孝図、建築、五山文学、彫物(装飾彫刻)、長宗我部氏
    1 社寺装飾彫刻における豊かな説話世界──文学から建築学への架橋/2 寛永年間までの社寺装飾彫刻としての二十四孝図の展開──蟇股を中心に/3 土佐神社本殿の蟇股の二十四孝図/4 最後に
    3 赤間神宮の平家一門肖像について──像主・配置とその儀礼的意義──(軍司直子)
    *赤間神宮、阿弥陀寺、安徳天皇、平家、肖像
    1 はじめに/2 阿弥陀寺期の平家肖像/3 肖像の像主/4 肖像の配置/5 肖像の機能/6 おわりに
    【コラム】詩は絵のごとく──プラハ国立美術館所蔵「扇の草子」の翻訳本刊行の意義──(安原眞琴)
    *扇、奈良絵本、歌仙絵、遊び(またはなぞなぞ)、和歌
    【コラム】鬼の「角」と人魚の「尾鰭」のイメージ(琴 榮辰)
    *鬼、角、人魚、尾鰭、形
    1 鬼の「角」/2 人魚の「尾鰭」
    【コラム】肥前陶磁器に描かれた文学をモチーフとした絵柄(グェン・ティ・ラン・アィン)
    *肥前磁器、陶磁器、文様、モチーフ、絵柄
    1 肥前陶磁器について/2 肥前陶磁器に描かれた文学をモチーフとした文様
    4 デジタル絵解きを探る──画像、音声、動画からのアプローチ──(楊暁捷)
    *デジタル公開、学術利用、生活百景、朗読動画、まんが訳
    1 デジタル画像公開──その出現と進化/2 「古典画像にみる生活百景」──ビジュアルを解く/3 「動画・あきみち」──目から耳へ/4 「劇画・絵師草紙」──まんが訳/5 研究者ネットワーク──制作と利用/6 研究成果の一環にするために──終わりに代えて
    【コラム】『北野天神縁起』の教科書単元教材化について(川鶴進一)
    *北野天神縁起、教科書、菅原道真(天神)、絵巻(絵画資料)、怨霊・御霊
    1 古典教科書における『大鏡』道真関連話/2 『北野天神縁起』教科書単元教材化の先駆/3 『北野天神縁起』教科書単元教材化に求められるもの

    あとがき(小峯和明)

    全巻構成(付キーワード)
    執筆者プロフィール
    索引(人名/作品名・資料名)
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小峯 和明(コミネ カズアキ)
    1947年生まれ。立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家、早稲田大学客員上級研究員、放送大学客員教授。早稲田大学大学院修了。日本中世文学、東アジア比較説話専攻。物語、説話、絵巻、琉球文学、法会文学など

    出口 久徳(デグチ ヒサノリ)
    立教新座中学校・高等学校教諭。日本中世文学
  • 内容紹介

    多様な研究分野が競い合うフィールドで、
    各分野の解析法がどう重なり、ずれるのか、
    読みと研究のあり方が問われている。

    日本文学とその研究がこれまでに担ってきた領域、これから創造していく可能性をもつ領域とは何か。
    人文学としての文学が人間社会に果たしうる役割に関して、
    より豊かな議論を成り立たせるには、これからどうしていけばよいのか。
    日本文学の窓の向こうに広がるものの総体を捉えようとするシリーズ、「日本文学の展望を拓く」第2巻。

    【執筆者】鈴木 彰/出口久徳/小峯和明/キャロライン・ヒラサワ/塩川和広/吉橋さやか/西山美香/山本聡美/阿部龍一/吉原浩人/髙岸 輝/ヴェロニック・ベランジェ/山口眞琴/金 英珠/ケラー・キンブロー/伊藤信博/宇野瑞木/軍司直子/安原眞琴/琴 榮辰/グェン・ティ・ラン・アィン/楊 暁捷/川鶴進一
  • 著者について

    小峯 和明 (コミネ カズアキ)
    1947年生まれ。立教大学名誉教授、中国人民大学高端外国専家、早稲田大学客員上級研究員、放送大学客員教授。早稲田大学大学院修了。日本中世文学、東アジア比較説話専攻。物語、説話、絵巻、琉球文学、法会文学など。著作に『説話の森』(岩波現代文庫)、『説話の声』(新曜社)、『説話の言説』(森話社)、『今昔物語集の世界』(岩波ジュニア新書)、『野馬台詩の謎』(岩波書店)、『中世日本の予言書』(岩波新書)、『今昔物語集の形成と構造』『院政期文学論』『中世法会文芸論』(笠間書院)、『東洋文庫809 新羅殊異伝』(共編訳)、『東洋文庫875 海東高僧伝』(共編訳)など、編著に、『東アジアの仏伝文学』(勉誠出版)、『東アジアの女性と仏教と文学 アジア遊学207』(勉誠出版)、『日本文学史』(吉川弘文館)、『日本文学史―古代・中世編』(ミネルヴァ書房)、『東アジアの今昔物語集―翻訳・変成・予言』(勉誠出版)ほか多数。

    出口 久徳 (デグチ ヒサノリ)
    立教新座中学校・高等学校教諭。日本中世文学。『図説 平家物語』(共著、河出書房新社、2004年)、『平家物語を知る事典』(共著、東京堂出版、2005年)、「寛文・延宝期、軍記物語版本の挿絵の表現をめぐって─延宝五年版『平家物語』における頼朝「対面」場面を読む─」(日下力監修・鈴木彰・三澤裕子編『いくさと物語の中世』汲古書院、2015年)。

シリーズ日本文学の展望を拓く〈2〉絵画・イメージの回廊 の商品スペック

商品仕様
出版社名:笠間書院
著者名:小峯 和明(監修)/出口 久徳(編)
発行年月日:2017/11/10
ISBN-10:4305708825
ISBN-13:9784305708823
判型:A5
対象:一般
発行形態:単行本
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:344ページ
縦:22cm
その他:絵画・イメージの回廊
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