中国の伝統劇入門-季国平演劇評論集 [単行本]

中国の伝統劇入門-季国平演劇評論集 [単行本] の 商品概要

• 目次

  中国の伝統劇入門─季国平演劇評論集　目次
  
  著者近影・略歴
  自序
  
  第一章 「戯曲」と呼ばれる舞台芸術
  ［一］ 戯曲はいつ、どこで生まれたのか──中国人一千年の精神世界
  ［二］ 地方語のリズム、メロディーと新曲の創作
  ［三］ 喜劇のルーツ　「科諢」の技法
  ［四］ 古典と現代が衝突する時代の中国戯曲──梅蘭芳、李漁とブレヒト
  ［五］ 中国戯劇家協会の活動と戯曲国際化の課題
  ［六］ ＩＴＩ国際演劇協会アジア初の世界大会を主催して
  
  第二章 昆劇は蘭の香り
  ［七］ 古典の流行──『牡丹亭』現代六バージョン
  ［八］ 湯顕祖・シェイクスピア没後四〇〇年に寄せて
  ［九］ 上海昆劇団が湯顕祖『臨川四夢』を復活上演
  ［十］ パリ驚倒　梅花賞芸術団『白蛇伝』公演
  
  第三章 京劇の名優たちとその芸
  ［十一］ 京劇の本籍は「京」ではない──梅葆玖・劉厚生論争
  ［十二］ 戯曲俳優に求められる素養と見識──李玉茹一代記
  ［十三］ 永遠の梅蘭芳四題
  ［十四］ 南に周信芳あれば北に梅蘭芳あり──「南麒」「北梅」形成の土壌
  
  第四章 動態報告　地方劇が今面白い
  ［十五］ 地方劇は都市を包囲する──第七回「中国演劇祭」を観て
  ［十六］ 大地踏み鳴らす秦腔　凄美の響き『花児声声』
  ［十七］ 花鼓ではやす祝祭劇　湖南花鼓戯と喜劇の美学
  ［十八］ 女性が演ずる髯の「老生」　晋劇『傅山進京』
  ［十九］ 『マクベス』が?劇『驚魂記』に
  ［二十］ 山に吼える吟唱　河南豫劇『程嬰救孤』
  ［二十一］ 福建省古典劇継承の価値──北京集中公演を観て
  ［二十二］ 「文人劇」と「歴史劇」の伝統──福建省京劇団『北風緊』
  ［二十三］ 都市化・現代化・市場化　越劇百年の生命力
  ［二十四］ 種も仕掛けも外連味も　新編『紅梅記』と現代川劇
  ［二十五］ 川劇『潘金蓮』と「中国現代演劇の運命」大論争
  
  資料
  中国戯曲分布図、一覧表

• 出版社からのコメント

  ●古典と現代─演劇観の衝突の中、未来を懸けて継承と発展を模索する中国の“戯曲”（伝統劇）が面白い！

• 内容紹介

  ●中国で「戯曲」は中国の伝統劇を指す言葉です。
  中国戯曲は悠久の歴史を持ち、独特の様式と上演形態、そして芸術的魅力を備えています。全国的な人気を博している昆劇、京劇、秦腔、川劇、越劇などをはじめ、広大な国土を持つ中国では、その土地に根ざした伝統劇が育ち、その数は“百を以て数え”、今なお生きた活動を続けています。特筆すべきは、それぞれの戯曲芸術が根強い観客の支持を受けながら、継承と発展に努め、実のある成果をあげていることです。
  季国平「自序」より

• 著者について

  菱沼彬晁 (ヒシヌマヨシアキ)
  1943年11月北海道美瑛町生まれ。
  早稲田大学仏文学専修卒業。
  翻訳家、（公益社団法人）ＩＴＩ国際演劇協会日本センター理事、日中演劇交流・話劇人社事務局長、元日本ペンクラブ理事。
  中国現代演劇の主な訳業及び日本公演作品
  ・日本文化財団制作　江蘇省昆劇院日本公演『牡丹亭』『朱買臣休妻』『打虎・遊街』
  中国現代演劇の単行本、演劇誌掲載作品
  ・早川書房刊「悲劇喜劇」掲載　郭啓宏作『李白』
  ・晩成書房刊『中国現代戯曲集』掲載　任徳耀作『馬蘭花』、過士行作『鳥人』『ニイハオ・トイレ』『再見・火葬場』『遺言』、孟冰作『これが最後の戦いだ』『白鹿原』『公民』『皇帝のお気に入り』『ミラーゲーム』ほか
  中国現代小説の主な訳業
  ・莫言作『牛』『築路』（岩波現代文庫）
  ・過士行短編小説集『会うための別れ』（晩成書房）ほか
  受賞　2000年（平成12年）　湯浅芳子賞

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