穀物の経済思想史 [単行本]
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穀物の経済思想史 [単行本]

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出版社:知泉書館
販売開始日: 2017/10/30
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穀物の経済思想史 [単行本] の 商品概要

  • 目次

    まえがき

    序章 小麦パンの地位

    第1章 自由貿易論における穀物――アダム・スミス
     1 『国富論』における国内分業と国際分業
     2 地代論――『国富論』における穀物 1
     3 穀物輸出奨励金批判――『国富論』における穀物 2
     4 穀物国内取引の自由と穀物自由貿易『国富論』における穀物 3
     5 価格メカニズムと農業

    第2章 経済発展における地代――トマス・ロバート・マルサス
     1 人口論と穀物の地位――ジェイムズ・ミル
     2 穀物価格下落が意味すること
     3 地代の本質と経済における地位
     4 穀物法による農工並立国の維持
     5 穀物自由貿易の前提
     6 農業保護主義からの離脱

    第3章 穀物の価値と経済発展――ディヴィッド・リカードウ
     1 地代の性質と地代増減の法則
     2 賃金と利潤と「蓄積の終焉」
     3 穀物価格と農業資本家
     4 超過利潤と地代との改良投資――マルサスとの対比
     5 比較生産費説の論理と現実
     6 『農業保護論』
     7 穀物輸出国の生産事情――1821年農業不況委員会
     8 差額地代論と穀物輸入

    第4章 大陸諸国の穀物輸出能力と国内農業改良
     1 ヨーロッパ大陸の穀物輸出能力――ウィリアム・ジェイコブ
     2 イギリスにおける農業改良の進展――ジェイムズ・ウィルソンとG.R.ポーター
     3 農業改良と地代の増加――J.R.マカロック

    第5章 食料安全保障と帝国
     1 植民地穀物と食料安全保障――H.T.コールブローク
     2 「適切で妥当な保護のもとでの穀物自由貿易」――ウィリアム・ハスキソン
     3 食料自給と帝国――アーチボルド・アリソン
     4 イギリス社会の植民地への移植――E.G.ウェイクフィールド

    第6章 穀物輸入の急増と経済学における「限界革命」
     1 穀物法廃止後の小麦輸入の急増――W.W.ホイットモア,T.トゥック,J.S.ミル
     2 穀作から畜産へ――ジェイムズ・ケアード
     3 自由貿易による繁栄と限界効用価値説――W.S.ジェヴォンズ
     4 食料輸入の増大と大不況――スティブン・ボォーン

    第7章 穀物自給率の低落と関税改革論争
     1 自給帝国――ウィリアム・カニンガム
     2 穀物関税と『穀物法の歴史』――J.S.ニコルソン
     3 「連邦化されたアングロ-サクソンダム」――アルフレッド・マーシャル
     4 収穫逓減法則と準地代――アルフレッド・マーシャル

    第8章 第一次世界大戦における穀物
     1 第一次大戦直前における穀物
     2 戦時食料安全保障――『戦時食料王立委員会報告』(1905年)とコナン・ドイル
     3 食料配給と穀物――ウィリアム・ベヴァリッジ
     4 戦間期における穀物

    第9章 第二次世界大戦における穀物
     1 新小麦政策
     2 戦時食料政策論――J.B.オール
     3 世界食料政策論――J.B.オール
     4 小麦の政治化
     5 パンの配給制と英加小麦協定――ジョン・ストレイチー

    第10章 EC加盟と小麦の自給化
     1 1947年農業法
     2 国民経済における農業の位置――E.M.H.ロイドとA.ロビンソン
     3 EEC加盟申請と小麦の競争力
     4 EC加盟と世界食料危機:小麦自給化――『自国資源からの食料』(1975年)と『農業と国民』(1979年)
     5 小麦の自給化と世論の変化

    終章 穀物安定供給

    あとがき
    索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    服部 正治(ハットリ マサハル)
    1949年生まれ。立教大学名誉教授
  • 内容紹介

    スミスの『国富論』から20世紀末までの200年に及ぶイギリスにおける穀物(小麦)の生産と消費に関する変遷を通して,経済学と経済政策の歴史的展開を考察,さらに穀物を巡る国際関係の推移を解明した画期的業績。
    スミスやリカードウ,マルサス,ミルなど多くの理論家は農業を前提に地代,利潤,価値の問題を論じてきたが,農業の位置づけが変わるとともにジェボンズやマーシャルなどにより新たな経済学的展開がなされた。
    産業革命による工業化と資本主義的生産を展開したイギリスは,1770-1870年を「小麦パンの時代」と呼び,1世紀の間にパンの消費は4倍以上,人口は850万から2600万人へと3倍に増えた。自由貿易や植民地への資本と労働の投下で,20世紀初頭には食料の外国依存と農業人口の減少が極限にまで進む。第二次世界大戦後に経済力が低下するなか農業の強化を図り,EC加盟を通じて穀物など主要食糧の自給化を実現した。しかし生活の向上による食生活の変化と自給化に伴うコスト増を背景に,環境問題や栽培品種の限定,アグリビジネスによる流通支配など新たな課題に直面し,国民の生活基盤を支える食料政策は構造的な転換に見舞われた。これらの分析を通して,現代世界の食糧問題や食料安全保障など,読者は食に関わる多様な問題群から多くの示唆を与えられよう。

穀物の経済思想史 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:知泉書館
著者名:服部 正治(著)
発行年月日:2017/10/30
ISBN-10:4862852637
ISBN-13:9784862852632
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:経済・財政・統計
言語:日本語
ページ数:476ページ
縦:23cm
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