蓮の数式(中公文庫) [文庫]

蓮の数式(中公文庫) [文庫] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  三十五歳の千穂は不妊治療を始めて十年、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた。ある日、夫が酒に酔った男・透を轢いてしまう。謝罪のため透を探す千穂は、彼が算数障害だと気付き手を差し伸べる。だが、二人の関係を怪しむ夫。一方的に疑われ、これまで抑えてきた感情を爆発させた千穂は、家を飛び出し透の元へ逃げるのだった―。

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  遠田 潤子(トオダ ジュンコ)
  １９６６年大阪府生まれ。関西大学文学部卒。２００９年、第２１回日本ファンタジーノベル大賞を受賞した『月桃夜』でデビュー。また、『雪の鉄樹』が「本の雑誌が選ぶ２０１６年度文庫ベスト１０」で第一位、『オブリヴィオン』が「本の雑誌が選ぶ２０１７年度ベスト１０」で第一位となる

• 内容紹介

  35歳の千穂は不妊治療を始めて10年。一方的に原因を押し付けられ、夫と義母からの嫌味に耐え続けてきた。ある日、夫の運転する車が男と接触してしまう。「金で解決しろ」と処理を押し付けられた千穂は、男に謝罪しようと姿を探し続ける。その過程で、被害者の男がディスカリキュリア（算数障害）であることに気付き手をさしのべようとする千穂と、その行動を訝しむ夫。一方的に疑われたことで、これまで抑えてきた感情を一気に爆発させた千穂は、ある事件を引き起こしてしまうのだった――。

• 著者について

  遠田 潤子 (トオダジュンコ)
  一九六六年大阪府生まれ。関西大学文学部卒。二〇〇九年、第二一回ファンタジーノベル大賞を受賞した『月桃夜』でデビュー。一二年、『アンチェルの蝶』で第一五回大藪春彦賞候補となる。また、『雪の鉄樹』が本の雑誌増刊「おすすめ文庫王国２０１７」第一位、『冬雷』が本の雑誌２０１７年上半期エンターテインメント・ベスト10 第二位となる。その他の著書に『あの日のあなた』『オブリヴィオン』『カラヴィンカ』。

蓮の数式(中公文庫) [文庫] の商品スペック