「愛の時代」のドイツ文学―レンツとシラー [単行本]
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「愛の時代」のドイツ文学―レンツとシラー [単行本]

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出版社:彩流社
販売開始日: 2018/02/26
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「愛の時代」のドイツ文学―レンツとシラー [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    恋愛、家族愛、祖国愛―18世紀の啓蒙時代、近代化の中で孤立した人々が求めたのは、宗教でもナショナリズムでもなく「愛」だった。ドイツ語圏の啓蒙時代を新しく「愛の時代」ととらえ、レンツとシラーのテクストを中心に「愛の時代」に生まれたさまざまな言説を分析。市民知識層のアイデンティティ形成の主軸が「道徳」から「ナショナリズム」へ変化した過程を批判的に再構築する。
  • 目次

    序章
      1 愛の時代
      2 愛の時代の背景──宗教とナショナリズムのあいだ
      3 本書の流れ──レンツとシラー


    第1章 主体的なものと規範的なもの
        ──愛をめぐる言説と市民的アイデンティティ
      1 市民的なものと愛
      2 啓蒙時代における愛の観念の変化
      3 啓蒙時代の愛における「反市民的な」ものと「市民的な」もの
      4 主体性の表現としての愛の矛盾
      5 作品例──『エミーリア・ガロッティ』ほか


    第2章 J. M. R. レンツ
        ──「愛の時代」をめぐる寓話
      1 『哲学者は友達によって作られる』における友情と恋愛
       1・1 脱理想化された市民男性像
       1・2 「策略/政治」としての恋愛
       1・3 メロドラマの意味
      2 「自伝」としての恋物語──『森の隠者』
       2・1 恋に刻印された作品構造
       2・2 混乱した恋、混乱した「わたし」
      3 錯誤としての恋──レンツ作品の批判的可能性


    第3章 フリードリヒ・シラーにおける愛と政治(1)
      1 シラーにおける愛の特徴──『ドン・カルロス』を糸口に
       1・1 私的な愛から政治的な愛へ
       1・2 シラーにおける愛の描写の背景
       1・3 愛か政治か──ドラマを貫く問い
      2 『マルタ騎士団』論──フリードリヒ・シラーにおける「男同士の愛」
       2・1 シラーにおける友情礼賛とその時代背景
         A 若者たちと権力者
         B 友情礼賛の意味
       2・2 理想の愛の形象化──『マルタ騎士団』
         A 作品概要
         B 『マルタ騎士団』における根本問題
         C 『マルタ騎士団』における私的な愛
       2・3 「男同士の愛」の両義性


    第4章 18世紀後期における「政治的な愛」の諸相
         ──ヴィーラント、シューバルト、ハイン同盟
      1 市民的な言説空間の発展
      2 コスモポリタニズム──ヴィーラントを中心に
      3 パトリオティズム──アプト、シューバルト、ハイン同盟
      4 コスモポリタニズムとパトリオティズムの重なり
      5 コスモポリタニズムとパトリオティズムを分かつもの


    第5章 フリードリヒ・シラーにおける愛と政治(2)
      1 『オルレアンの処女』と1800年前後のドイツ
       1・1 『オルレアンの処女』の基本構造──戦うための理念の消失
         A 厭戦的な作品世界
         B 『オルレアンの処女』における愛
       1・2 過渡的な時代の表現としての『オルレアンの処女』
       1・3 「神の啓示」という「実験」
      2 「政治的な愛」をめぐる新たな葛藤
        ──『ヴィルヘルム・テル』における愛と政治
       2・1 理想化された愛のドラマ
       2・2 「自由」なテルの背後に──ふたつの政治的な愛
       2・3 暴君か、人間か──時代の狭間の苦悩
       2・4 『ヴィルヘルム・テル』にみる私的な愛の政治的機能


    終章
      1 愛国とジェンダー──愛の言説の二面性
      2 A. W. イフラントの家庭劇──「国父イデオロギー」とジェンダー規範
      3 コスモポリタンの愛──ヴィーラントの『アリスティッポス』
  • 内容紹介

    恋愛、家族愛、祖国愛──
    18世紀の啓蒙時代、近代化の中で孤立した人々が求めたのは、
    宗教でもナショナリズムでもなく「愛」だった。

    宗教的な枠組みがゆらぎ、近代化の中で孤立した「わたし」を
    「人間的なもの」につなぎとめ、理想主義的な自己像の支えとなった愛は、
    国民意識の形成過程にどのように組み込まれたのか。

    「愛の時代」からナショナリズムの時代への移行はどのようなものだったのか。

    ドイツ語圏の啓蒙時代を新しく「愛の時代」ととらえ、
    レンツ(1751-92)とシラー(1759-1805)のテクストを
    中心に「愛の時代」に生まれたさまざまな言説を分析。

    市民知識層のアイデンティティ形成の主軸が
    「道徳」から「ナショナリズム」へ変化した過程を
    批判的に再構築する。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    菅 利恵(スガ リエ)
    1971年福岡県生まれ。京都大学大学院人間・環境学研究科博士後期課程満期退学。2008年京都大学大学院人間・環境学研究科にて博士(人間・環境学)号取得。三重大学准教授。専門分野はドイツ文学、ドイツ文化史(主として18、19世紀演劇)
  • 著者について

    菅 利恵 (スガ リエ)
    すが・りえ
    三重大学人文学部文化学科准教授。
    【著書】
    『ドイツ文化を担った女性たち
    ──その活躍の軌跡』
    (共著、鳥影社、2008年)、
    『ドイツ市民悲劇とジェンダー
    ──啓蒙時代の「自己形成」』
    (彩流社、2009年)。

「愛の時代」のドイツ文学―レンツとシラー [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:彩流社
著者名:菅 利恵(著)
発行年月日:2018/02/28
ISBN-10:4779124506
ISBN-13:9784779124501
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:外国文学その他
言語:日本語
ページ数:298ページ ※273,25P
縦:20cm
横:14cm
厚さ:2cm
重量:360g
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