中国はいかに国境を書き換えてきたか―地図が語る領土拡張の真実(草思社文庫) [文庫]
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中国はいかに国境を書き換えてきたか―地図が語る領土拡張の真実(草思社文庫) [文庫]

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出版社:草思社
販売開始日: 2018/02/03
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中国はいかに国境を書き換えてきたか―地図が語る領土拡張の真実(草思社文庫) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    そもそも中国に国境という概念は存在しないのである。世界は自らの「中華世界」とその周辺の「夷狄」で成り立っており、周辺の勢力が増せば縮小し、弱体化すれば拡張する。中国の歴史はつねにそうした膨張と縮小の繰り返しであり、その「戦略的辺彊」を長期間にわたり実質支配すれば、地理的境界を拡大することができると考えてきた。時代によって「顔」を変え、「形」を変えて生き延びてきた中国。その領土拡張政策を予測するうえでの重要な指針を与え、威嚇と恫喝の裏に隠された中国最大の弱点を浮き彫りにする。
  • 目次

    第1章 史上最大の版図に膨張する現代中国

    1 中国は多様なる一つの世界
    中国は国家の集合体 
    国の在り方は地理的要素で規定される 
    「地大物博」の国 
    中国の半分は人が住めない過酷な地 
    漢民族王朝が支配した土地は狭い 

    2 極めて異質な国防意識
    侵入者を「距離」のなかに埋没させる〝自然の障壁〞 
    中華世界の求心力と遠心力 
    中華帝国と失地回復主義 
    時事状況によって変化する中国の領土観 

    3 民族問題という内なる火種
    中国は五十五の民族からなる多民族国家 
    民族分断を目的とした意図的な省割り 
    複数の国境にまたがる少数民族が中共政府を脅かす 
    民族問題と資源問題が交錯する国境地帯

    第2章 中国はいかに領土を拡張してきたか

    1 「中原の地」と「化外の地」

    2 満洲
    満洲の地理概要
    重工業施設は満洲にしかなかった 
    列強「侵略」の教訓 
    二回にわたる大きな区画改編 

    3 蒙古
    内蒙古の地理概要 
    「モンゴルは中国領土」という意識 
    露骨な行政区画 

    4 新疆
    新疆の地理概要 
    半独立状態だった新疆 
    地下資源を狙ったソ連との相克 
    国共内戦と新疆 

    5 チベット
    世界に例を見ない過酷な自然条件 
    「チベット解放」という名目の「チベット侵略」 
    南西アジアをにらむ拠点 

    6 併合できなかった地域

    第3章 知らぬ間に築かれた軍事大国の礎

    1 二度と侵略されない国へ
    変化する国境の軍事的意味 
    主敵の変化によって変わる「三線建設」とは 
    米国による中国の封じ込め 
    その後の発展の基盤となった鉄道建設 

    2 地理的要素に配慮した中国の国防体制
    敵を国土に引き入れてから「包囲殲滅する」戦法 
    愚策と笑われた大躍進・人民公社の国防上の役割 
    抑止力としての「人民戦争」 

    3 米ソの間隙をつく第三国へのたくみな進出
    最初は利害が一致していた中国とインド 
    国境紛争からインドとの関係が急速に悪化 
    あからさまなインド包囲網の形成とパキスタンへの急接近 

    4 敵と味方は利害で変わる
    「敵の敵は味方」 
    利害が一致した米中の急接近 
    核恫喝に六億の人民で対処 

    5 毛沢東の異常なまでの防衛観
    主敵の転換によって内陸重視の時代へ 
    戦略部門への配慮を欠いた「劉少奇路線」 
    「敵がどこからやってこようとも……」 
    核兵器開発施設に囲まれた四川省 

    第4章 アジアの大国から世界帝国への豹変

    1 「現代版中華世界」の再興
    清朝最盛期の版図を超え、宇宙と海洋へ 
    戦略核ミサイル戦力の構築と通常戦力の現代化 
    宇宙での制空権掌握を目指す「天軍」の時代へ 
    大規模な兵員削減と軍隊の全面的な改革 
    地域防衛軍から統合軍へ 
    機械化軍隊からハイテク軍隊への転換 
    主席が誰であろうとすでに盤石な中国軍 
    現実の領土を大きく超えた中国軍の最新戦略地図 
    小軍事委員会の設置と職務権限 
    さらなる海洋進出を助長する上海協力機構 

    2 南シナ海は核心的戦略区 165
    南シナ海の概要
    一九七〇年代に西沙諸島進出 
    一九八〇年代に南沙諸島進出 
    一九九〇年代にフィリピン海域進出 
    「中国の最南端は曾母暗沙」というまやかし 
    海南島の戦略的重要性と原子力潜水艦基地 
    いつのまにか中国の支配下に組み込まれた東南アジア・南シナ海 

    3 西アジア、インド洋から中東、さらにアフリカへ進出
    兵器移転を通して浸透 
    ミャンマーの果たす役割 
    中印紛争でパキスタンに接近 
    中国最大の兵器供与対象国 
    南西アジアへの道を確保
    エジプト経由でイラン、イラクへの兵器の移転 
    早く、かつ急速だったアフリカへの進出 
    中国にとって重要な一九六〇年の「アフリカの年」 
    二〇〇一年にようやくアフリカ歴訪を果たした日本の首相
    兵器を売って大量の石油を買う中国 
    領土拡張を正当化する「戦略的辺疆」論とは 

    第5章 中国はどこまで膨張するのか

    1 東シナ海をわが物顔で徘徊する中国海軍
    日本の裏庭・東シナ海は中国の西太平洋への玄関口 
    突然、東シナ海の権益を主張し始めた中国 
    尖閣諸島は明治初頭以来日本の領土である 
    尖閣諸島に何の足跡も残していない中国 
    日本と中国で異なる東シナ海大陸棚の解釈 
    進展するガス田の開発 
    ガス田は西太平洋に通じる重要な戦略ルート上にある 
    対中最前線の南西諸島を守れ

    2 海の辺疆、西太平洋
    悲願の台湾統一へ 
    西太平洋進出の真の目的 
    徹底的に調べ尽くされた日本の沿岸海域 
    沖ノ鳥島周辺海域で軍事演習を始めた中国 
    日本最南端の領土・沖ノ鳥島 
    中国が狙う沖ノ鳥島の地理的戦略的重要性 
    「公海だから仕方がない」では中国から日本を守れない 

    おわりに/文庫版のためのあとがき
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    平松 茂雄(ヒラマツ シゲオ)
    中国の政治・軍事戦略研究の第一人者。1936年、静岡県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士課程修了。法学博士。専門は現代中国(軍事・外交)。防衛庁防衛研究所研究室長を経て、1987年より2005年まで杏林大学教授
  • 内容紹介

    そもそも中国に国境という概念は存在しないのである。
    世界は自らの「中華世界」とその周辺の「夷狄」で成り立っており、周辺の勢力が増せば縮小し、弱体化すれば拡張する。
    中国の歴史はつねにそうした膨張と縮小の繰り返しであり、その「戦略的辺疆」を長期間にわたり実質支配すれば、
    地理的境界を拡大することができると考えてきた。
    時代によって「顔」を変え、「形」を変えて生き延びてきた中国。
    その領土拡張政策を予測するうえでの重要な指針を与え、威嚇と恫喝の裏に隠された中国最大の弱点を浮き彫りにする。
  • 著者について

    平松 茂雄 (ヒラマツ シゲオ)
    中国の政治・軍事戦略研究の第一人者。1936年、静岡県生まれ。慶應義塾大学大学院法学研究科(政治学専攻)博士課程修了。法学博士。専門は現代中国(軍事・外交)。防衛庁防衛研究所研究室長を経て、1987年より2005年まで杏林大学教授。『中国の国防と現代化』『甦る中国海軍』『中国の海洋戦略』(正・続)、『中国の戦略的海洋進出』『台湾問題』『中国の安全保障戦略』(以上、勁草書房)、『中国は日本を併合する』(講談社インターナショナル)、『毛沢東と鄧小平の「百ヵ年計画」』(オークラ出版)など著書多数。

中国はいかに国境を書き換えてきたか―地図が語る領土拡張の真実(草思社文庫) の商品スペック

商品仕様
出版社名:草思社
著者名:平松 茂雄(著)
発行年月日:2018/02/08
ISBN-10:4794223218
ISBN-13:9784794223210
判型:文庫
発売社名:草思社
対象:一般
発行形態:文庫
内容:政治含む国防軍事
言語:日本語
ページ数:283ページ
縦:16cm
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