信の哲学(上)-使徒パウロはどこまで共約可能か [単行本]
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信の哲学(上)-使徒パウロはどこまで共約可能か [単行本]

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出版社:一般社団法人 北海道大学出版会
販売開始日: 2018/03/14
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信の哲学(上)-使徒パウロはどこまで共約可能か [単行本] の 商品概要

  • 目次

    〔上巻目次〕

     序 文 ──信の哲学
       構想
       基礎命題と方法概観
       本書の展開
       本書の挑戦

    第一部 信の哲学を可能にするもの
        ──ロゴスとエルゴンの共鳴和合

     序   信の確かさとロゴスの確かさ

     第一章 信の哲学の基礎理論──パウロ神学の哲学的分析を可能
         にする共約的方法
      第一節 パウロ神学が担う哲学の可能性
      第二節 パウロの思考様式 ──信のロゴスとエルゴン
      補論一 意味論概説
      補論二 信仰義認論の論争点

     第二章 アリストテレス哲学と様相アプローチ──不可視なロゴ
         ス「魂」の探求
      序   信の哲学の基礎存在論の構想──パウロ神学が存在論
          を必要とする理由
      第一節 アリストテレスの様相存在論(力能、実働そして完成)
      第二節 魂と物体の分離と不分離をめぐる相補的展開──ロゴ
          ス上の分離に伴う同名異義を克服するエルゴン
      第三節 魂の態勢のアリストテレス的分析と信の基礎的枠組
          ──認知的徳と人格的徳を統合するものは実践知か
            信か
      第四節 魂の働きにおける信の根源性──「信」と関連語の言語
          的振る舞いを手掛かりに
      結 論 ロゴスとエルゴンの相補性 ──第一部の成果
      補論三 アリストテレスの存在様式(様相)の誤解──「可能態
          と現実態」解釈の乗り越え
      補論四 「最初に哲学した人々」における「存在(ある)」と「生
          成(なる)」──非存在からの生成への「恐怖」


    第二部 パウロにおける信の根源性と信と業〈わざ〉ならびに
        心身(霊肉)の統一理論

     序   意味論的分析に基づく新訳がもたらす神の前とひとの前
         の分節と総合

     第三章 パウロにおける信の根源性の論証──「ローマ書」の意味
         論的分析に基づく当該性規準とその帰一的解釈
      第一節 循環フリーな解釈営為の基礎としての共約的言語分析
      第二節 啓示言語の意味論的分析
      第三節 神の前からひとの前の自律的な「われら」への眼差しの
          移行
      第四節 意味論的分析による三層の分節とその統一
      第五節 エルゴンの複合に関する過去時制の問題
      第六節 パウロにおけるパトスの複合的エルゴン
      第七節 「ガラテア書」における信仰義認論との比較
      第八節 神の選びの予定と人間の自由のパウロ的両立可能性
      第九節 結論にかえて ──当該性規準「イエス・キリストの信」
          による信の根源性論証

     第四章 パウロの心身論 ──心魂の内奥に何が生起するのか
      序   心魂と身体の統一理論の構想
      第一節 心魂論の共約性規準 ──アリストテレス的分析との
          対応関係
      第二節 パウロの心魂論の二つのアポリアと共約的解決
      第三節 「人間」の複合的な構成要素──「内なる人間」(「霊」、
          「叡知」)そして「肉」
      第四節 啓示と知識
      第五節 業の律法の新たな機能 ──「ローマ書」7章における
          肉と内なる人間の葛藤
      第六節 生命の源泉である霊による肉の統一
          ──「ローマ書」8章
      第七節 魂体と霊体の連続性 ──「コリント前書」15章
      結 論 一つの統一理論の構想 ──第二部の成果


      〔下巻略目次〕

     第三部 神学と哲学の係争点克服を担う信の哲学
      序   信の哲学者パウロに基づく哲学と神学の対話の可能性
      第五章 理性と信仰 ──アンセルムスの神の存在論的論証と
          カントの超越論哲学による挑戦
      第六章 ペラギウス論争と様相分析による恩恵と自由裁量の
          両立様式
      第七章 アンセルムス贖罪論における正義と憐れみの両立する
          唯一の場 ──司法的正義とより根源的な真っ直ぐの
          正義
      第八章 トマス・アクィナスとマルティン・ルターにおける
          信と愛
      第九章 哲学と神学を媒介する信の哲学 ──ハイデガー実存哲
          学の形成を手掛かりに
      附 録 パウロ「ローマ書」の梗概と新訳

    文献目録/パウロ書簡、福音書引用箇所索引/人名索引/事項索引



  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    千葉 惠(チバ ケイ)
    1955年宮城県古川市生まれ。1977年慶応義塾大学法学部政治学科卒。1977‐84年同大学院文学研究科哲学専攻、修士課程を経て博士課程単位取得退学。1984年同文学部非常勤講師(古典ギリシャ語)。1986‐90年オックスフォード大学人文学科哲学専攻、修士課程を経て博士課程修了、哲学博士(D.Phil.in Philosophy)。1990年から、北海道大学大学院文学研究科助教授を経て教授
  • 出版社からのコメント

    使徒パウロの「ローマ書」へのアリストテレス言語哲学の適用により、既存訳の誤訳を指摘し、学問、歴史上の争いの和解へ基礎を築く。
  • 内容紹介

     使徒パウロの「ローマ書」を主な考察対象とし、アリストテレス哲学を共約性規準、共通尺度として立て、その言語哲学により意味論的分析を行う。
     それに基づき「ロゴスとエルゴン(理論と実践)」(ローマ書15章18節)の相補性、書簡の無矛盾性、心魂における信の根源性、さらに、現代に至る諸問題への解答を既にパウロが示していたこと等を論じる。
     とりわけ、ローマ書根幹部(3章22節)のラテン語訳から始まった誤訳の指摘により、信仰義認論や予定論等多くの神学、哲学論争に終止符を打ち、和解への基礎を築く。
     本書は、心魂とその信、理性ならびに生死をめぐる歴史の審判を経た古典のテクスト研究であり、愛に結実する肯定的、創造的生について、共約できる確かなものの解明の手がかりとなる。
    ◎著者によるローマ書の新訳を収載(下巻)。
  • 著者について

    千葉 惠 (チバ ケイ)
    千葉 惠
    1955年宮城県古川市生まれ。
    1977年慶応義塾大学法学部政治学科卒。
    1977-84年同大学院文学研究科哲学専攻,修士課程を経て博士課程単位取得退学。
    1984年同文学部非常勤講師(古典ギリシャ語)。
    1986-90年オックスフォード大学人文学科哲学専攻,修士課程を経て博士課程修了,哲学博士(D. Phil. in Philosophy)。
    1990年から現在,北海道大学大学院文学研究科助教授を経て教授。

    主要業績:Aristotle on Explanation: Demonstrative Science and Scientific Inquiry (Oxford University D. Phil Thesis 1989),『アリストテレスと形而上学の可能性──弁証術と自然哲学の相補的展開──』(勁草書房 2002),「「ロマ書」におけるパウロの意味論──ピスティスの二相──」月本・大貫編『日本の聖書学 第8号』(ATD・NTD聖書註解刊行会2003),Ari…

信の哲学(上)-使徒パウロはどこまで共約可能か [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:北海道大学出版会 ※出版地:札幌
著者名:千葉 惠(著)
発行年月日:2018/02/28
ISBN-10:483296836X
ISBN-13:9784832968363
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:836ページ
縦:22cm
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