不妊治療の時代の中東―家族をつくる、家族を生きる(アジ研選書) [全集叢書]
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不妊治療の時代の中東―家族をつくる、家族を生きる(アジ研選書) [全集叢書]

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出版社:日本貿易振興会アジア経済研究所
販売開始日: 2018/03/20
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不妊治療の時代の中東―家族をつくる、家族を生きる(アジ研選書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    2016年度と2017年度の2年間にわたってアジア経済研究所で実施された研究会「中東イスラーム諸国における生殖医療と家族」の最終報告書。
  • 目次

    まえがき

    序章 不妊治療の時代の中東を生きる / 村上 薫、後藤 絵美
     生殖補助技術への視点
     社会科学の対象としての「生殖」
     中東への視点
     中東における生殖補助技術の受容
     本書の構成

    第1章 不妊治療と宗教-イスラームを中心に- / 後藤 絵美
     はじめに
     1 中東地域とイスラーム
     2 ガーデルハックのファトワー(1980年)-基本的ルールの誕生- 
     3 ハーメネイーのファトワー(1999年)-新たな可能性の芽生え?-
     おわりに
     コラム イタリア 生殖医療の制度的変遷を考える / 宇田川 妙子

    第2章 男性役割から不妊と家族を考える-上エジプト出身者との出会いから- / 岡戸 真幸
     はじめに
     1 家族に変容をもたらした二つの状況
     2 エジプトの家族における男性の立ち位置 
     3 生殖補助医療と男性
     おわりに

    第3章 女性からみたカイロの生殖の一風景-家族をめぐる二つの期待の狭間で- / 鳥山 純子
     はじめに
     1 Mとその妻ファイザ
     2 子どもを欲しがるエジプト社会
     3 女性にとっての「子どもをもつ」こと
     4 妊娠・出産のための努力
     5 女性の問題としての性交渉、妊娠、出産
     6 新たな病としての「子ども欲しい病」
     おわりに
     コラム チュニジア 家族計画と女性の変化 / 岩崎 えり奈

    第4章 トルコで不妊を生きる-キャリア女性が夢みる理想の家族- / 村上 薫
     はじめに
     1 不妊治療の風景
     2 不妊(クスル)とは何か
     3 圧力の所在
     4 夫とつくる愛の家族
     おわりに-不妊の先へ-
     コラム インド 医療ツーリズムと不妊治療 / 松尾 瑞穂

    第5章 イランにおける遺伝性疾患と家族-結婚とリプロダクションの選択に焦点を当てて- / 細谷 幸子
     はじめに
     1 イランにおける結婚とリプロダクション
     2 重症型サラセミア出生「予防」プログラム
     3 重症型サラセミアの男女の結婚とリプロダクション
     4 重症型サラセミアどうしの結婚
     5 出生「予防」にたいする考え
     6 生殖補助医療の利用
     おわりに
     コラム イラン 養子縁組制度の新展開 / 細谷 幸子

    終章 家族をつくる、家族を生きる / 村上 薫
     「子どもをもつこと」への社会的圧力
     子ども観の多様化
     生殖補助技術の利用-医療、お金、倫理-
     不妊からみえる家族のかたち

    巻末付録 / 細谷 幸子
     1 生殖医療の背景情報
     2 生殖医療にかんする情報
  • 内容紹介

    世界初の体外受精児がイギリスで誕生したのは1978年のことである。情報や医療技術のグローバル化が進むなか、この出来事は日本などと同様に、中東地域の人々にとっても新しい時代の幕開けを意味した。エジプトでは、1986年に国内初の体外受精専門クリニックが開設され、翌年には最初の体外受精児の誕生が話題になった。その後、顕微授精の技術が実用化したのは 1990年代前半のことである。それから 20年余り、生殖補助技術を用いた不妊治療は、中東においても標準化された医療の一部として普及してきた。2012年にエジプトで公開された映画『パパ』(Bābā)は、そうした不妊治療の時代に生きる人々を描いたフィクション・コメディーである。主人公は不妊専門医のハーゼム。ある日、彼のもとに、数カ月前に結婚したばかりの友人が訪ねてきてこう言った。「今すぐ顕微授精をたのむ」。驚いたハーゼムが理由を尋ねると、友人は答えた。「結婚式の翌日から、親戚が『赤ん坊はまだか』と聞いてくるんだよ。こんなのは早く済ませてしまいたい」。「いきなり顕微授精だなんてせっかちなやつだ」と笑っていたハーゼムだったが、やがて彼自身も思いがけない状況に追い込まれる。毎日が忙しく、疲れ切って帰宅し、ソファーで眠ってしまうハーゼムに、新婚の妻が「私も顕微授精をしてほしい」と願い出てきたのだ。医師として何人もの体外受精児を世に送り出してきたハーゼムであったが、妻の言葉に衝撃を受け、「子どもは自然な形で生んだ方がいいに決まっている」と叫ぶ。
    不妊が治療可能となった時代、子をもつ手段の選択肢が増えるなかで、家族をめぐる状況はどのように変化したのだろうか。本書では中東を舞台に、この問いを考えていく。

    図書館選書
    男女とも「親になって一人前」とされる中東。不妊治療が急速に普及する今、人々は家族をどうつくり、生きようとしているのか。宗教倫理・医療的背景とともに、その営みを描く。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    村上 薫(ムラカミ カオル)
    日本貿易振興機構アジア経済研究所新領域研究センター主任研究員。専門はトルコ地域研究
  • 著者について

    村上 薫 (ムラカミ カオル)
    村上 薫   日本貿易振興機構アジア経済研究所新領域研究センター主任研究員
    後藤 絵美  東京大学日本・アジアに関する教育研究ネットワーク特任准教授/東洋文化研究所准教授
    宇田川 妙子 国立民族学博物館超域フィールド科学研究部教授
    岡戸 真幸  人間文化研究機構総合人間文化研究推進センター/上智大学研究機構イスラーム研究センター・研究員
    鳥山 純子  日本学術振興会特別研究員(PD)
    岩崎 えり奈 上智大学外国語学部教授
    松尾 瑞穂  国立民族学博物館超域フィールド科学研究部准教授
    細谷 幸子  東京外国語大学アジア・アフリカ言語文化研究所フェロー

不妊治療の時代の中東―家族をつくる、家族を生きる(アジ研選書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:アジア経済研究所 ※出版地:千葉
著者名:村上 薫(編)
発行年月日:2018/03/20
ISBN-10:4258290491
ISBN-13:9784258290499
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:社会科学総記
言語:日本語
ページ数:245ページ
縦:21cm
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