旧朝香宮邸物語-東京都庭園美術館はどこから来たのか [単行本]

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旧朝香宮邸物語-東京都庭園美術館はどこから来たのか [単行本]

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出版社:その他
販売開始日: 2018/04/15
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旧朝香宮邸物語-東京都庭園美術館はどこから来たのか の 商品概要

  • 目次

    はじめに

    一章 朝香宮家の人と暮らし 一九〇六―一九四七

    -朝香宮家のはじまり
    -フランスへのグランドツアー
    -パリでの生活 受領証綴
    -妃殿下のファッション
    -帰国~アール・デコの館の建設
    -館での華やかな暮らし
    -朝香宮邸としての終焉
    [インタヴュー]大給湛子(朝香宮鳩彦殿下第二女子)に聞く「朝香宮邸の日々」
    [コラム]元侍女の回想―「御候所」

    二章 アール・デコが東京にやってきた 一九二五―一九三三

    -アール・デコ博覧会
    -アンリ・ラパンとの出会い
    -謎多き彫刻家ブランショ
    -内匠寮の職人技と、ラリックのガラスレリーフ扉
    -ラジエーター・カバーの優れたデザイン
    -マックス・アングランのエッチング・ガラス
    -海外の動向との接点
    [コラム]重要文化財 茶室「光華」
    [インタヴュー]多田正信(元宮内省内匠寮匠生)に聞く「朝香宮邸の設計」

    三章 朝香宮邸を守り抜いた人々 一九四七―一九八一

    -戦後の旧朝香宮邸―皇籍離脱・朝香宮から朝香家へ
    -吉田茂・目黒首相公邸
    -吉田茂とアール・デコの館
    -白金迎賓館
    -白金迎賓館中田虎一館長
    -白金プリンス迎賓館―現役として使用されていた旧朝香宮邸の家具
    [コラム]マーブルプール 四章 東京都庭園美術館の誕生

    四章 東京都庭園美術館の誕生 一九八三―

    -美術館として再出発―保存と活用の間での試行錯誤
    -展覧会事業と建物公開事業
    -保存と活用の両輪で
    -調査研究と新発見
    -外壁工事
    -タイルの修復
    -ウインターガーデンの公開
    -バラバラだった「香水塔」
    -美術館名の由来―三つの庭園
    -ひっそりと佇む三つの防空壕
    [コラム]小客室アンリ・ラパン作壁画の修復について

    五章 「アール・デコ」リヴァイヴァル 一九八七―

    -伝説の装飾
    -リヴァイヴァル前夜
    -ポストモダン
    -ブールデル/デュフェ展
    -リヴァイヴァル以後
    [論考]日本近代の建築と装飾、あるいは「アール・デコ的」展開を巡って

    [付録]
    -白金今昔―白金の土地を巡る物語
    -白金御料地での林間学校

    注釈 初出
    執筆者一覧
    執筆者略歴
    あとがき
  • 出版社からのコメント

    アール・デコの館と称される旧朝香宮邸を巡る物語。朝香宮家、吉田茂、そして東京都庭園美術館と引き継がれる建物への愛情がここに!
  • 内容紹介

    アール・デコ・リヴァイヴァル!
    激動の時代を越えて守り抜かれた奇跡の建築「旧朝香宮邸」。
    その歴史がひもとかれたとき、 “美のタイムカプセル”は開かれ、
    アール・デコの栄華が再び眼前に姿をあらわす!

    「アール・デコ」様式で統一された優美なデザインで、他の美術館とは一線を画する東京都庭園美術館。2015年には国の重要文化財に指定された同館は、都心とは思えない緑豊かな庭園とともに多くの来館者を魅了しています。
    みなさんは、この美術館がかつて「朝香宮家」という皇族の邸宅であったことをご存知でしょうか。建物が誕生したきっかけは、朝香宮ご夫妻がパリに滞在中の1925年に訪問した「アール・デコ博覧会」でした。当時のデザインや芸術の精華に魅了されたご夫妻は、東京にアール・デコの館を建てることを思い立ち、帰国後、その建設に情熱をもって取り組みます。主要部分の内装は、当時のフランスを代表する装飾美術家であるルネ・ラリックやアンリ・ラパンに依頼、基本設計は宮内省内匠寮の建築家だった権藤要吉が担当することで、朝香宮邸は当時の最先端の様式を同時代に採り入れた建築となりました。
    戦後、朝香宮家がこの館を去った後、新たな主となったのは吉田茂でした。旧朝香宮邸は外務大臣公邸(のちに首相公邸)として使用され、サンフランシスコ講和条約締結の構想を含む、戦後の重要な局面における舞台の一つとなりました。吉田茂が去った後も、「旧朝香宮邸」は迎賓館として外国の要人を迎え入れたり、一般に開かれた結婚式場として利用されたりと、その時々に主を変え、利用者に愛されながら、今日まで守られた奇跡の建築です。
    本書では、この世界でも稀に見るアール・デコ様式の館を往来した人々の歴史と記憶を、「旧朝香宮邸物語」としてまとめました。1933年の朝香宮邸竣工当時の貴重な写真の数々とともに、「旧朝香宮邸」を巡る物語をお楽しみください。
    近年、再評価の機運が高まる「アール・デコの館」の魅力に迫り、また東京都庭園美術館がこの建物をどのように活用、保存し、未来へとつなげていくかの出発点となる書籍となっています。
  • 著者について

    青木淳子 (アオキジュンコ)
    青木淳子
    大東文化大学特任准教授。二〇〇二年朝香宮夫妻がパリ滞在中の支出記録「受領証綴」(東京都庭園美術館所蔵)を調査。著書は『パリの皇族モダニズム』(二〇一四)、『近代皇族妃のファッション』(二〇一七)等。

    板谷敏弘 (イタヤトシヒロ)
    板谷敏弘
    東京都江戸東京博物館、東京都写真美術館、東京都美術館学芸員を経て、現東京都庭園美術館調整担当係長。専門は日本近現代史。主な展覧会は「東京大空襲:戦時下の市民生活」(一九九五)、「本田宗一郎と井深大:夢と創造」(二〇〇二)等。

    大木香奈 (オオキカナ)
    大木香奈
    二〇一一年より東京都庭園美術館学芸員。専門は比較文化史、近代工芸史。主な展覧会は「アール・デコの邸宅美術館」(二〇一五)、「並河靖之七宝」(二〇一七)等。

    岡部友子 (オカベトモコ)
    岡部友子
    一九八三年東京都庭園美術館開館から勤務。二〇〇六─一〇年東京都写真美術館を経て一二年より東京都庭園美術館副館長。主な展覧会は「アール・デコ様式のセーブル磁器」(一九九三)、「ピュイフォルカ」(二〇〇二)等。

    神保京子 (ジンボキョウコ)
    神保京子
    東京都写真美術館に勤務後、東京都現代美術館を経て、現東京都庭園美術館学芸員。写真史を専門とし、シュルレアリスムに関連した展覧会等を手掛ける。主な展覧会は「川田喜久治:世界劇場」(二〇〇三)、「シュルレアリスムと写真:痙攣する美」(二〇〇八)等。

    関昭郎 (セキアキオ)
    関昭郎
    一九九〇年より二〇〇五年まで東京都庭園美術館学芸員として主に展覧会、一三年より事業企画係長・学芸員として展覧会・プログラム等を手掛ける。建物関連では一九九四年の改修工事、建物公開展(九四、九五、九六、九七)を担当。主な展覧会は「幻想絶佳:アール・デコと古典主義」(二〇一五)等。

    高波眞知子 (タカナミマチコ)
    高波眞知子
    一九八三年東京都庭園美術館開館から勤務。同館学芸担当課長を経て、二〇一一年から渋谷区立松濤美術館副館長。装飾美術、近代美術。主な展覧会は「藤島武二展」(一九八九)、「アール・デコと東洋」(二〇〇〇)、「世界を魅了したティファニー」(二〇〇七)、「一九三〇年代・東京」(二〇〇八)等。

    田中雅子 (タナカマサコ)
    田中雅子
    東京都庭園美術館学芸員。主な展覧会は「クリスチャン・ボルタンスキー アニミタスーさざめく亡霊たち」(二〇一六)、「装飾は流転する」(二〇一七)等。また領域横断的なパフォーミングアーツ・プロジェクト「TTM: IGNITION BOX」の企画も行う。

    中原淳行 (ナカハラアツユキ)
    中原淳行
    東京都写真美術館に勤務後、東京都庭園美術館学芸員を経て、現東京都美術館事業係長。主な展覧会は「By Artists/画家たちの写真」(一九九七─九八)、「宇治山哲平展─絵に遊び、絵に憩う」(二〇〇六)、「楽園としての芸術」(二〇一四)等。

    浜崎加織 (ハマザキカオリ)
    浜崎加織
    東京都庭園美術館学芸員。写真、近・現代美術専門。主な展覧会は「20世紀のポスター:タイポグラフィ」(二〇一一)、「アール・デコの花弁 旧朝香宮邸の室内空間」(二〇一六)等。

    樋田豊次郎 (ヒダトヨジロウ)
    樋田豊次郎
    一九七九年より東京国立近代美術館工芸館に勤務。二〇〇七年に秋田公立美術大学理事長および学長に就き、一六年から東京都庭園美術館館長。日本ならではの造形芸術として「工芸」の再評価を試みてきた。主な展覧会は「ヨーロッパ工芸新世紀」(一九九四)、「工芸の領分」(一九九四)等。著書は『明治の輸出工芸図案─起立工商会社工芸下図集』(一九八七)、『工芸の領分─工芸には生活感情が封印されている』(二〇〇六)他多数。

    牟田行秀 (ムタユキヒデ)
    牟田行秀
    一九九二年より東京都庭園美術館に勤務後、東京都美術館を経て二〇〇八年より再び東京都庭園美術館学芸員。現在、東京都現代美術館事業係長。主な展覧会は「ジョルジョ・モランディ─花と風景」(一九九八)、「アール・デコ様式─朝香宮がみたパリ」(二〇〇三)、「イタリアの印象派 マッキアイオーリ」(二〇一〇)等。

    森直義 (モリナオヨシ)
    森直義
    森絵画保存修復工房代表。修復の倫理と実践、画家の技法、近現代美術の保存・修復をテーマに活動。二〇〇六年、一六年に旧朝香宮邸小客室壁画の修復を手掛ける。〇九年から一五年まで東北芸術工科大学文化財保存修復学科教授。著書は『修復からのメッセージ』(二〇〇三)。

    八巻香澄(ヤマキカスミ)
    八巻香澄
    国際交流基金での展覧会業務受託などを経て、現東京都庭園美術館学芸員。現代美術と博物館教育が専門。主な展覧会に「内藤礼 信の感情」(二〇一四)、「装飾は流転する」(二〇一七)等。

    米山勇 (ヨネヤマイサム)
    米山勇
    早稲田大学非常勤講師、日本女子大学非常勤講師などを経て現東京都江戸東京博物館研究員。博士(工学)。著書は『日本近代建築大全 東日本編』『同西日本編』(二〇一〇)、『米山勇の名住宅鑑賞術』(二〇一一)等。「日本建築家協会ゴールデンキューブ賞特別賞」(二〇一一)、「日本建築学会教育賞(教育貢献)」(二〇一三)受賞。

旧朝香宮邸物語-東京都庭園美術館はどこから来たのか の商品スペック

商品仕様
出版社名:アートダイバー
著者名:東京都庭園美術館(編)
発行年月日:2018/04
ISBN-10:4908122091
ISBN-13:9784908122095
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:芸術総記
言語:日本語
ページ数:211ページ
縦:20cm
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