歌川広重の声を聴く―風景への眼差しと願い(プリミエ・コレクション〈85〉) [全集叢書]
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歌川広重の声を聴く―風景への眼差しと願い(プリミエ・コレクション〈85〉) [全集叢書]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2018/04/11
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歌川広重の声を聴く―風景への眼差しと願い(プリミエ・コレクション〈85〉) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    「名所江戸百景 堀江ねこざね」…なぜこんな名所らしからぬ、何の変哲もない風景を彼は描いたのか?美術史家が謎としてきたこの問いに、広重自身の言葉を読み解くことで答え、その風景観に迫る。
  • 目次

    広重の風景観から何を学べるか―はじめに
     1 広重の作品が放つ風景のイメージと、その先への一歩
     2 「風景」が意味するもの
     3 『絵本江戸土産』から広重の思いを汲み取っていく

    第Ⅰ部 大都市江戸と絵師広重

    第1章 空前の大都市─広重の生きた江戸のまち
     1 江戸という都市の規模と内実
      (1)首都「江戸」の成立
      (2)明暦の大火と「江戸」の拡大
      (3)人と物が集まる江戸とその賑わい
      (4)「異国」にも触れられた江戸
      (5)季節の行事を楽しむ人々
      (6)江戸の一大歓楽地―吉原と歌舞伎町
      (7)旅と出版文化の隆盛
     2 江戸時代後期とはどんな時代だったか
      (1)江戸の都市問題
      (2)「外国」が押し寄せる

    コラム:過去と今を往き来する1 過去を探すと出会っていくもの

    第2章 庶民の娯楽 浮世絵版画
     1 生み出された浮世絵版画―「浮世」の絵と錦絵の誕生
     2 役者絵・美人画から風景画へ
     3 名所絵の流行と広重

    第3章 成熟・変動の時代と絵師 歌川広重
     1 広重誕生前夜(一七七八~一七九六頃)
     2 幼少期(一七九七~一八〇九)
     3 思春期・青年期(一八一〇~一八三〇)
     4 駆け出しの頃(一八三一~一八三八)―出世作「東海道五拾三次」
     5 円熟期・集大成期(一八三九~一八五八)―『絵本江戸土産』、「名所江戸百景」創出

    第Ⅱ部 広重の風景観を言葉から探る

    第4章 『絵本江戸土産』と分析の視角
     1 『絵本江戸土産』について
     2 名所案内記に関する既往研究と第Ⅱ部の分析視座
     3 〈広重自身〉の風景観に迫る

    第5章 『絵本江戸土産』挿絵の構図を読む
     1 江戸の名所案内記の類型と『江戸名所図会』の位置づけ
      (1)『都名所図会』の影響
      (2)江戸に関する名所案内記の類型
     2 『絵本江戸土産』に描かれた場所―『江戸名所図会』との相違
       構図からみた五類型
     3 『絵本江戸土産』における構図の特徴

    第6章 広重による「風景」とその類義語の使われ方
     1 風景と類義語の抽出
     2 広重が風景を表す際に用いた語と使用特徴
     3 広重は「風景」をどのような意味で捉えていたか

    第7章 『絵本江戸土産』の文章にあらわれた広重の風景観
     1 由緒由来以外の記述に注目して考える
     2 『絵本江戸土産』で風景を評価する時、着目している点は何か
     3 場所ごとの風景評価
      (1)『土産』と『図会』で場所ごとの着目点が共通する場合
      (2)『土産』と『図会』で場所ごとの着目点に違いがある場合
     4 江戸を見つめる広重の眼

    コラム:過去と今を往き来する2 「形」を残す名所のそれぞれ

    第8章 『絵本江戸土産』における耕地・広野
     1 『遊歴雑記』に記される「耕地」「畑」「田園」
      (1)『遊歴雑記』とは
      (2)『遊歴雑記』における耕地・広野表現
     2 『絵本江戸土産』と『遊歴雑記』との比較
     3 広重の耕地観

    第Ⅲ部 歌川広重の思いを掬い取る

    第9章 広重が託した思い─『絵本江戸土産』の絵と言葉を合わせてみると
     1 「風景評価の着目点」を絵とともに解く
      (1)耕地・耕作する農夫への風流心
      (2)眺望の賞賛
      (3)遊観するに良い場所
      (4)山水美
      (5)特徴的な事物・名物
      (6)「賑わい」の風景─5つの場合
         ①行楽の場   ②遊興空間・多くの参詣者
         ③繁昌する店々   ④人々の労働の場
         ⑤流通の拠点や起点となる場所
     2 水辺の風景
      (1)描かれ続ける隅田川と江戸湾
      (2)『土産』構成上の工夫
     3 日常生活の中に見出す風景美
     4 「気がついてほしい」風景の美しさ
     5 「失ってはならない」風景

    第10章 「名所江戸百景」を広重の「思い」とともに読み直す
     1 「名所江戸百景」における構図の特徴
     2 「名所江戸百景」へ『絵本江戸土産』に表された「思い」を重ねてみる
      (1)「百景」と『土産』に共通して描かれた場所
      (2)「百景」のみに描かれた場所
     3 北斎との対比、そして「堀江ねこざね」の謎
      (1)北斎の風景画との相違
      (2)「堀江ねこざね」はなぜ描かれたか

    歌川広重の風景観と現代の私たち―おわりに

    あとがき
    初出一覧
    図版一覧
    索引
  • 内容紹介

    江戸時代後期、社会が成熟し「開国」への胎動を感じる時期にあって、風景は大きく変わろうとしていた。現代にも通じるその時代に、北斎や広重といった風景画家が活躍したのは偶然ではない。中でも歌川広重は、絵だけでなく、自身の言葉を付した作品を残した。その『絵本江戸土産』に記された広重の言葉から、彼独特の風景観を炙り出す。広重が絵本を通じて訴えたかったことは何なのか?--そこには明るい江戸での生活だけではなく、日々の暮らしの中で見過ごされ、社会変動の中で急速に人々の手からこぼれ落ちる、「風景」をめぐる現実があった。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    阿部 美香(アベ ミカ)
    専修大学文学部助教。博士(人間・環境学)。イタリア・ミラノ市生まれ。札幌市出身。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程修了後、英国レスター大学研究員、同志社大学・京都三大学教養教育研究・推進機構非常勤講師を経て、2017年より現職。歴史地理学・風景論を専門とする
  • 著者について

    阿部 美香 (アベ ミカ)
    専修大学文学部助教 博士(人間・環境学)
    イタリア・ミラノ市生まれ。札幌市出身。京都大学大学院人間・環境学研究科 博士課程修了後,英国レスター大学研究員,同志社大学・京都三大学教養教育研究・推進機構 非常勤講師を経て,2017年より現職。歴史地理学・風景論を専門とする。主要著作・論文に『近現代の空間を読み解く』(共著翻訳書 古今書院,2017)「歌川広重『絵本江戸土産』における風景描写の特徴--『江戸名所図会』との比較を通して」(歴史地理学54-2,2012年)などがある。

歌川広重の声を聴く―風景への眼差しと願い(プリミエ・コレクション〈85〉) の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:阿部 美香(著)
発行年月日:2018/03/31
ISBN-10:4814001398
ISBN-13:9784814001392
判型:A5
発売社名:京都大学学術出版会
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:芸術総記
言語:日本語
ページ数:282ページ
縦:22cm
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