ユートピアの記憶と今-映画・都市・ポスト社会主義 [単行本]
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ユートピアの記憶と今-映画・都市・ポスト社会主義 [単行本]

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出版社:京都大学学術出版会
販売開始日: 2018/06/05
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ユートピアの記憶と今-映画・都市・ポスト社会主義 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    かつての「抑圧的」な社会主義体制に対する強烈な批判と同時に存在する、過去の時代への切実なノスタルジア―「社会主義の記憶」をめぐる現代ポーランドの錯綜した言説を、いかにときほぐすか?社会主義時代の映画表現と、社会主義建設の象徴とされた製鉄都市ノヴァ・フータをめぐる人々の語りの中に、そのヒントを探る。「ユートピアの記憶」を鍵にポーランドの過去と現在に寄り添うことで、後期近代の矛盾に晒された人々の、失われたものへの追憶と未来への希望をめぐる心の奥底に迫る。
  • 目次

    はじめに 社会主義の過去を「掘り返す」

    第1章 社会主義の過去を現在において考えるということ
     1 「全体主義」か「古き良き社会主義」か?
     2 第1部への覚え書き
       (1)「全体主義批判」を超えて
       (2)戦後ポーランド小史――「雪どけ」への着目
       (3)映画――「もっとも重要な芸術」
     3 第2部への覚え書き
       (1)ポスト社会主義と後期近代の受苦
       (2)場所と記憶――計画都市における社会主義の記憶とポスト社会主義
     4 ユートピアという視点の導入
       (1)ポスト・ユートピア研究の可能性
       (2)ユートピアからポスト・ユートピアへ
     5 各章の構成と内容

    第1部 ポーランドの雪どけと社会的想像力――映像文化を中心に

    第2章 ポーランドの「雪どけ」――社会的想像力の変容
     1 「スターリニズム」から
     2 社会主義的近代と「自己」
     3 「雪どけ」――「意味づけられない」領域の発見
     4 「女生徒の日記」――私的な「声」の侵入
     5 「雪どけ」の社会的想像力――「性愛関係」と「少年非行」

    第3章 「雪どけ」と性愛の表象――映画『地下水道』を中心に
     1 はじめに――性愛へのまなざし
     2 社会主義リアリズムと映画
       (1)社会主義リアリズムと私的領域――欲望の置き換えと働く女の形象
       (2)ユートピアと性愛
     3 雪どけと性愛関係
       (1)ポーランド派と『地下水道』――大義と性愛
       (2)「大義」と「性愛」をえぐって――観客の反応から
     4 性愛への「まごつき」――「性の解放」の隘路
     5 性愛関係の表象と「ポスト・ユートピア」

    第4章 「雪どけ」と非行少年へのまなざし――映画における「ちんぴら」像
     1 はじめに――若者と近代
     2 スターリニズムから「雪どけ」へ
       (1)スターリニズムと若者、「ちんぴら」
       (2)「雪どけ」――「ちんぴら」への新しいまなざし
       (3)ドキュメンタリー映画と「ちんぴら」
     3 ドキュメンタリー映画――非行の社会学的説明
       (1)気をつけろ、ちんぴらだ!
       (2)空白地帯の人々
       (3)二つのまなざしの錯綜
     4 長編映画――『夜の終わり』と『夢遊病者たち』
     5 「雪どけ」から「小康状態」へ

    第5章 ドキュメンタリー映画と「現実」――ユートピアとポスト・ユートピア
     1 はじめに
       (1)ドキュメンタリー映画と社会主義のユートピア像
       (2)「構築されたドキュメンタリー」と「想像された現実」の違い
     2 社会主義リアリズムのドキュメンタリー映画(一九四九ー一九五五)
       (1)「生産映画」と社会主義建設のユートピア像
       (2)短編映画『針路、ノヴァ・フータ!』――「新しい製鉄所」とユートピア的想像力
       (3)「優先された現実」は何だったか
     3 「雪どけ」と「黒いシリーズ」(一九五五~)
       (1)「黒いシリーズ」と現実の暴露
       (2)短編映画『居住の場所』――ディストピアとしてのノヴァ・フータ
       (3)「暗部の暴露」とユートピアのゆらぎ
     4 「新たな現実」と創造的な想像力
     5 「雪どけ」とポスト・ユートピア

    第2部 ポスト社会主義時代におけるユートピアの記憶――「ユートピア都市」の過去と現在

    第6章 社会主義的ユートピアの理想と現実――製鉄都市ノヴァ・フータの歴史から
     1 はじめに――ノヴァ・フータと「社会主義建設」
     2 ノヴァ・フータ概要
     3 「社会主義建設」のプロパガンダと若者
     4 混沌と犯罪の町
     5 近代化と生活レベルの上昇
     6 反体制運動から体制崩壊へ――ユートピアの終わり
     7 ユートピアへの熱望、ユートピアへの幻滅

    第7章 ポスト社会主義時代におけるユートピアの記憶――ノヴァ・フータでの調査から
     1 はじめに――ノヴァ・フータの現在
     2 ノヴァ・フータの記憶とポスト社会主義――住民の語りから
       (1)Rさんの語り――社会主義体制と生活の向上
       (2)Mさんの語り――「団地」の暖かなコミュニティ
       (3)Fさんの語り――社会主義体制下の文化振興
     3 記憶と表象――ノヴァ・フータへの錯綜するまなざし
     4 ある映画製作の実践から

    終章 新たなユートピア的想像力の復権に向けて
     1 総括――「雪どけ」のポーランドを現在と重ね合わせるという試み
     2 結論――ユートピアから未来へ

    参考文献
    あとがき
    索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    菅原 祥(スガワラ ショウ)
    京都産業大学現代社会学部講師。1981年生まれ。2005年から2007年まで、ポーランド政府奨学金留学生としてヤギェウォ大学(クラクフ市)に留学。2012年、京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD)、開智国際大学リベラルアーツ学部講師などを経て、2017年より現職。博士(文学)
  • 内容紹介

    かつての「抑圧的」な社会主義体制に対する強烈な批判と同時に存在する、過去の時代への切実なノスタルジア――「社会主義の記憶」をめぐる現代ポーランドの錯綜した言説を、いかにときほぐすか? 社会主義時代の映画表現と、社会主義建設の象徴とされた製鉄都市ノヴァ・フータをめぐる人々の語りの中に、そのヒントを探る。「ユートピアの記憶」を鍵にポーランドの過去と現在に寄り添うことで、後期近代の矛盾に晒された人々の、失われたものへの追憶と未来への希望をめぐる心の奥底に迫る。
  • 著者について

    菅原 祥 (スガワラ ショウ)
    京都産業大学現代社会学部講師
    1981年生まれ。2005年から2007年まで, ポーランド政府奨学金留学生としてヤギェウォ大学(クラクフ市)に留学。2012年, 京都大学大学院文学研究科博士後期課程修了。日本学術振興会特別研究員(PD), 開智国際大学リベラルアーツ学部講師などを経て, 2017年より現職。博士(文学)。
    主要論文 「社会主義文化における非行少年へのまなざし―『雪どけ』期のポーランド映画における『ちんぴら』像の検討から」(『ソシオロジ』第53巻3号, 2009年), 「ポスト社会主義期における社会主義的『ユートピア』の記憶と現在―ポーランド, ノヴァ・フータ地区を事例として」(『社会学評論』第64巻1号, 2013年), 「労働英雄を思い出すということ―アンジェイ・ワイダ監督『大理石の男』を中心に」(『スラヴ学論集』第18号, 2015年)など。

ユートピアの記憶と今-映画・都市・ポスト社会主義 の商品スペック

商品仕様
出版社名:京都大学学術出版会 ※出版地:京都
著者名:菅原 祥(著)
発行年月日:2018/06/05
ISBN-10:4814001649
ISBN-13:9784814001644
判型:A5
対象:教養
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:284ページ
縦:21cm
横:15cm
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