鯨(韓国文学のオクリモノ) [単行本]

鯨(韓国文学のオクリモノ) [単行本] の 商品概要

• 要旨（「BOOK」データベースより）

  誰が知るだろう、この物語のすべてが一編の復讐劇でもあるということを―。一代にして財を成し、あまたの男の運命をくるわせた母クムボク。並外れた怪力の持ち主にして、人ならざるものと心を通わし、煉瓦づくりに命を賭した娘チュニ。巨大な鯨と煉瓦工場、華やかな劇場をめぐる壮絶な人生ドラマが幕を開ける。ストーリーテラーとして名高い著者が、破壊的なまでに激しく生々しい人間の欲望を壮大なスケールで描き出した一大叙事詩。

• 目次

  第一部　波止場
  工場／ 鬼／ 一つ目／ 少女／ 波止場／ 荷役夫／ ローラ／ 刀傷／ ジョン・ウェイン／ 怪物／ 暴風雨／ 出港／ 流浪／ 双子
  
  第二部　ピョンデ
  ヒメジョオン／ コーヒー／ 雷／ ナムバラン／ 象／ オート三輪／ 沼／ 煉瓦／ トンピョ／ スキャンダル／ 蜜蜂／ 祈禱師／ 白内障／ 娼婦／ 鯨／ 彼、または彼女／ 幽霊／ 前夜／ 火柱
  
  第三部　工場
  放火犯／ 刑務所／ バークシャー／ 鉄仮面／ 王族／ 出獄／ 帰還／ 谷間／ トラック／ 豪雪／ 大劇場／ チュニ、または女王
  
  エピローグ１／ エピローグ２

• 著者紹介（「BOOK著者紹介情報」より）（本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです）

  チョン ミョングァン(チョン ミョングァン)
  １９６４年、韓国・京畿道龍仁市生まれ。保険の営業マンなど様々な仕事を経て映画関係の仕事につき、シナリオを手がける。２００３年に短編「フランクと私」でデビュー。翌年に発表した『鯨』で第１０回文学トンネ小説賞を受賞する
  
  斎藤 真理子(サイトウ マリコ)
  翻訳家。『カステラ』で第一回日本翻訳大賞を受賞した

• 内容紹介

  誰が知るだろう、この物語のすべてが
  一編の復讐劇でもあるということを――
  
  一代にして財を成し、
  あまたの男の運命を狂わせた母クムボク。
  並外れた怪力の持ち主にして、人ならざるものと心を通わし、
  煉瓦づくりに命を賭した娘チュニ。
  巨大な鯨と煉瓦工場、華やかな劇場をめぐる
  壮絶な人生ドラマが幕を開ける。
  ストーリーテラーとして名高い著者が、
  破壊的なまでに激しく生々しい人間の欲望を
  壮大なスケールで描き出した一大叙事詩。
  
  ★韓国では累計15万部を記録するロングセラー
  ★「私にとって小説は最も自由で最も新しい芸術です」――チョン・ミョングァン

• 著者について

  チョン・ミョングァン (チョン ミョングァン)
  チョン・ミョングァン
  1964 年、韓国・京畿道龍仁市生まれ。保険の営業マンなど様々な仕事を経て映画関係の仕事につき、シナリオを手がける。2003 年に短編「フランクと私」でデビュー。翌年に発表した本作『鯨』で第10 回文学トンネ小説賞を受賞すると、大ヒットとなり一躍人気作家の仲間入りをした。10 年に発表した『高齢化家族』は映画化され日本でも『ブーメランファミリー』のタイトルで公開された。その他、これまでの著作に『愉快な下女マリサ』（07）、『僕のおじさんブルース・リー』（12）、『七面鳥と走る肉体労働者』（14）、『これが男の世界だ』（16）がある。
  
  斎藤真理子 (サイトウ マリコ)
  斎藤真理子（さいとう・まりこ）
  翻訳家。訳書にパク・ミンギュ『カステラ』（ヒョン・ジェフンとの共訳、クレイン）、『ピンポン』（白水社）、『三美スーパースターズ 最後のファンクラブ』（晶文社）、ハン・ガン『ギリシャ語の時間』（晶文社）、チョ・セヒ『こびとが打ち上げた小さなボール』（河出書房新社）、ファン・ジョンウン『誰でもない』（晶文社）、『野蛮なアリスさん』（河出書房新社）などがある。
  『カステラ』で第一回日本翻訳大賞を受賞した。

鯨(韓国文学のオクリモノ) [単行本] の商品スペック