『発心集』と中世文学―主体とことば(研究叢書) [全集叢書]
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『発心集』と中世文学―主体とことば(研究叢書) [全集叢書]

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出版社:和泉書院
販売開始日: 2018/06/08
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『発心集』と中世文学―主体とことば(研究叢書) の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    第1部:おもに説話集を編纂する主体に関する研究であり、長期間にわたり発表してきた『発心集』論をあらためて補筆体系化した九章に、『十訓抄』論二編を加えて構成。第2部:語と表現の解釈に関する問題をおもに取り上げ、発表時に反響の大きかった副詞的「あやまりて」についての論を再構成して収録したほか、『方丈記』、西行などに関する論考を収める。
  • 目次

    口絵 木陰のタチツボスミレ
    自序                                   
    凡例                                   
    第Ⅰ部 説話集と編者主体                         
    第一章『発心集』卷一・卷二の展開―思索の表現としての説話配列―      
     1 再出家の話群(第1話から第5話)                  
     2 物欲・執心の話群(第6話から第8話)                
     3 無名の聖たちの話群(第9話・第10話)               
     4 偽悪の話群(第11話から第13話)                 
     5 慈悲・非所有の話群(第14話から第18話)             
    第二章 袈裟と琵琶―社寺宝物伝承と『発心集』編者の関心―         
     1 袈裟説話の性格                           
     2 心情への関心                            
     3 琵琶説話の性格                           
     4 編者による操作                           
    第三章 『発心集』の思想的核心―往生の条件―               
     1 宿業―往生の条件の不可知性―                    
     2 主体的思索へ                            
    第四章 『発心集』の法華読誦仙人譚から―編者の関心と説話配列―      
     1 法華読誦仙人譚の問題点                       
     2 出奔した弟子(第38話)                     
     3 独居修行者と大寺院(第39話)                   
     4 構図の逆転(第40話)                       
     5 『発心集』の構成―「間奏部」という提案―              
    第五章 恩義と信義への関心―『発心集』増補の可能性との関係において―   
     1 八巻本巻末前後の説話連接                      
     2 恩義と信義の主題による連接                     
     3 「間奏部」における第62話の異質性                 
     4 補説―巻四から巻五への移り―                    
    第六章 『発心集』の一面―貴族の道心―                  
     1 少納言統理遁世のこと(第54話)                  
     2 中納言顕基出家籠居の事(第55話)                 
     3 成信、重家同時に出家する事(第56話)               
     4 花園左府八幡に詣で、往生を祈る事(第57話)            
     5 まとめにかえて                           
    第七章 『発心集』の数寄説話                       
     1 成通と西行                             
     2 永秀と時光・茂光                          
     3 数寄聖蓮如                             
    第八章 『発心集』の終章                         
     1 巻六終結説について                         
     2 第74話をめぐって                         
      (1)原拠説話の問題                         
      (2)固有名詞の問題                         
      (3)『発心集』の中での第74話                   
     3 第75話をめぐって                         
      (1)『発心集』的諸要素の集成                    
      (2)「終章」の意味                         
     4 『発心集』の構成と性格                       
    第九章 『発心集』と『閑居友』『撰集抄』                 
     1 『発心集』の反「智者」性                      
     2 慶政・長明と慈円                          
     3 『閑居友』の「智者」性                       
     4 『撰集抄』の自己権威化                       
     5 補記―『発心集』巻七・巻八について―                
    第十章 『十訓抄』と歌物語                        
     1 歌物語依拠の形態(一)                       
     2 依拠の形態(二)                          
     3 「第五」の配列の中で                        
     4 「第八」の配列の中で                        
     5 作品諭・編者諭に向けて                       
    第十一章 『十訓抄』の注釈的空間―『俊頼髄脳』『古来風体抄』関係説話から―
    1 『俊頼髄脳』の受容                         
      (1)『十訓抄』が参照した『俊頼髄脳』                 
      (2)諸書の「相互注釈的」な関係                   
      (3)編者の「理解」と「無関心」                   
      (4)編者の「誤読」、文字づらの影響力                  
    2 『古来風体抄』の受容とその周辺
      (1)『古来風体抄』と『大和物語』                   
      (2)「桂の御子」問題に対する編者の姿勢                
    3 時平・国経・平中譚をめぐって                     
      (1)国経の妻と平中の妻                       
      (2)「岩躑躅」の歌の作者                       
      (3)腕に書かれた歌                          
    第Ⅱ部 ことば、こと、もの―読解のために―                 
    第一章 副詞の「あやまりて」―『宇治拾遺物語』『平家物語』の語彙から―   
     1 『宇治拾遺物語』の用例、その一(用例一)               
     2 『宇治拾遺物語』の用例、その二(用例二)               
     3 『平家物語』の用例(用例三)                     
     4 その他の用例                            
     5 補足的説明                             
     6 ここまでのまとめ                          
     7 用例の追加                             
    第二章 「夢見」と「議勢」―『平家物語』の語彙から―            
     1 「予告する」意味の「夢見」                     
     2 「議論」もしくは「議論の趣旨」の意味の「議勢(義勢・擬勢)」     
    第三章 「霞」と反照―藤原家良歌の「ほてり」など―             
     1 「霞」に対応するべき和語は何か?                   
     2 和語「かすみ」に対応するべき漢語(漢字)は何か?           
     3 和語「かすみ」の範囲と「霞」との接点                 
     4 漢語「霞」の範囲と「かすみ」との接点                 
    第四章 「ふるさと」と「ふるや」―『方丈記』の和歌的修辞―         
     1 歌語としての「ふるさと」                       
     2 歌語としての「ふるや」                        
     3 まとめ                               
    第五章 外山と音羽山―『方丈記』の修辞と歌枕―               
     1 地名の妥当性と修辞の妥当性                     
     2 三つの「音羽山」                           
     3 遠望される歌枕「音羽山」                       
     4 修辞としての「音羽山」と「外山」                   
    第六章 「もんをむすびて」―思想形成期の親鸞―               
     1  慈円伝と親鸞伝                          
     2 「恵信尼消息」の「もん」をめぐって                  
     3 『三夢記』が示唆する軌跡                       
     4 結語                                  
    第七章 冷然―稚児追考―                         
     1鰐淵寺文書の稚児                           
     2「冷然」の用例、『玉葉』ほか                       
    第八章 きさらぎの望月―西行「願はくは花の下にて」の周辺―        
     1 往生―臨終のイメージ―                       
     2 歴月―桜と太陰太陽暦―                       
     3 配列―勅撰集と私家集―                       
    第九章 寂蓮治承之比自結構百首―西行の一面―               
     1 歌林苑と奉納和歌行事をめぐって                   
     2 寂蓮勧進の百種をめぐって                      
     第十章 藤に似る菫・風待つ花―自作注読解―               
     1 景物へのまなざし―藤原俊成の場合―                 
     2 到来する風情―慈円の場合―                     
    あとがき
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    山本 一(ヤマモト ハジメ)
    1952年生まれ。最終学歴:大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。学位:博士(文学)大阪大学。職歴:大阪大学文学部助手、金沢大学教育学部講師、同助教授、同教授を経て、2018年3月まで金沢大学人間社会研究域学校教育系教授
  • 出版社からのコメント

    第Ⅰ部はおもに説話集を編纂する主体に関する研究であり、第Ⅱ部は語と表現の解釈に関する問題をおもに扱う。
  • 内容紹介

    「表現主体と言語の交わる場を読み解く」
    第Ⅰ部は、長期間にわたり発表してきた『発心集』論を、あらためて補筆体系化した九章に、『十訓抄』論二編を加えて構成。第Ⅱ部には、発表時に反響の大きかった副詞的「あやまりて」についての論を再構成して収録したほか、『方丈記』、西行などに関する論考を収める。第Ⅰ部はおもに説話集を編纂する主体に関する研究であり、第Ⅱ部は語と表現の解釈に関する問題をおもに扱う。
  • 著者について

    山本一 (ヤマモトハジメ)
    1952年生。大阪大学大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。博士(文学)大阪大学。大阪大学文学部助手、金沢大学教育学部講師、同助教授、同教授を経て、2018年3月まで金沢大学人間社会研究域学校教育系教授。

『発心集』と中世文学―主体とことば(研究叢書) の商品スペック

商品仕様
出版社名:和泉書院 ※出版地:大阪
著者名:山本 一(著)
発行年月日:2018/06/05
ISBN-10:4757608802
ISBN-13:9784757608801
判型:A5
対象:専門
発行形態:全集叢書
内容:日本文学評論・随筆
言語:日本語
ページ数:323ページ
縦:22cm
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