カオスに抗する闘い [単行本]
    • カオスに抗する闘い [単行本]

    • ¥4,950149 ゴールドポイント(3%還元)
    • 在庫あり2025年8月4日月曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届け
100000009002987204

カオスに抗する闘い [単行本]

価格:¥4,950(税込)
ゴールドポイント:149 ゴールドポイント(3%還元)(¥149相当)
お届け日:在庫あり今すぐのご注文で、2025年8月4日月曜日までヨドバシエクストリームサービス便(無料)がお届けします。届け先変更]詳しくはこちら
出版社:人文書院
販売開始日: 2018/07/25
お取り扱い: のお取り扱い商品です。
ご確認事項:返品不可
店舗受け取りが可能です
マルチメディアAkibaマルチメディア梅田マルチメディア博多にて24時間営業時間外でもお受け取りいただけるようになりました

カオスに抗する闘い [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    生成変化を言祝いだドゥルーズは、一方で思考と観念の崩壊、つまりカオスを恐れた。すべてが壊れ不可逆な破局を迎える手前でとどまるための、ほんの少しの秩序、少しばかりのコツを探ること、それこそがドゥルーズ哲学全体を貫く「秘密の一貫性」であった。本書では、これまで前景化されることのなかったこの問いを全面化し、ドゥルーズ哲学全体を体系的に読解するとともに、敵とされてきた精神分析、現象学との理論的交錯を描きだす。人が生まれ、老い、死んでゆく、敗北を余儀なくされた闘いのなかの絶望と希望、哲学的な問いを人生の問いへと昇華させる、俊英の渾身作ついに刊行。
  • 目次

    序論
    1 二つのカオス
    2 主題と理由
    3 前提的注解
    4 ドゥルーズ・精神分析・現象学
    5 構成

    第Ⅰ部 システム

    第一章 差異と反復
    1 時代の空気
    2 差異――シミュラクル
    3 反復――永劫回帰

    第二章 流産する非時間
    1 時間の第一の総合
    2 幼生の主体、崩潰した自我、疲労
    3 時間の第二の総合の要請
    4 時間の第二の総合
    5 時間の第三の総合の要請
    6 時間の第三の総合
    7 システムとカオス
    8 『意味の論理学』へ

    第三章 表面と深層の無意味
    1 『意味の論理学』の位置づけとその特徴
    2 『意味の論理学』のトポグラフィ
    3 命題の三つの次元から第四の次元へ
    4 第二次組織の構造
    5 超越論的領野
    6 深層における言葉と身体

    第Ⅱ部 器官なき身体

    第四章 単為発生と第二の起源――無人島と他者なき世界
    1 無人島――想像力による人間の飛躍
    2 他者とは何か――最初期論文における
    3 他者とは何か――「ミシェル・トゥルニエと他者なき世界」における
    4 他者なき世界――「神経症をたしかに経由し精神病をかすめる冒険」
    5 倒錯の論理学に向けて

    第五章 否定・否認・排除――倒錯の論理学
    1 倒錯の文脈
    2 変換論から批評と臨床へ
    3 サディズムと純粋否定
    4 マゾヒズムと否認
    5 父の「排除」?
    6 精神分析における「排除」の概念
    7 否認と排除の並立の意味
    8 死のまったく別の次元

    第六章 出生外傷から器官なき身体へ
    1 動的発生論とメラニー・クラインの位置づけ
    2 メラニー・クラインと「態勢」の理論
    3 メラニー・クラインにおける「完全さ」と「全体性」の密輸入
    4 否認、再び
    5 出生外傷から器官なき身体へ
    6 器官なき身体の栄光とは何か
    7 器官なき身体とカオスに抗する闘い

    第Ⅲ部 モニュメント

    第七章 シニフィアンと〈形象〉
    1 シニフィアンの行方
    2 ラカンにおけるシニフィアン連鎖と記憶形成
    3 ドゥルーズにおけるマルコフ連鎖の概念化
    4 シニフィアンから〈形象〉へ
    5 肉塊への慈悲
    6 リズム、器官なき身体、ヒステリー

    第八章 担われなければならない肉
    1 絵画における形象と感覚
    2 諸感官の統一と現象的身体
    3 知覚と感覚
    4 病者から絵画へ
    5 感覚の存在と肉
    6 担われなければならない肉
    7 黄泉の国、民衆の幻視
     
    第九章 モニュメントの行為としての仮構
    1 哲学=潜在的/科学=現働的
    2 芸術=可能的?
    3 芸術は保存する
    4 標
    5 老い
    6 モニュメントの行為としての仮構
    7 来るべき民衆

    結論

    あとがき

    人名索引
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    小倉 拓也(オグラ タクヤ)
    1985年大阪府生まれ。神戸市外国語大学卒業、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、大阪大学未来戦略機構特任助教
  • 出版社からのコメント

    ドゥルーズ哲学の「秘密の一貫性」
  • 内容紹介

    すべてが壊れゆく前に



    生成変化を言祝いだドゥルーズは、一方で思考と観念の崩壊、つまりカオスを恐れた。すべてが壊れ不可逆な破局を迎える手前でとどまるための、ほんの少しの秩序、少しばかりのコツを探ること、それこそがドゥルーズ哲学全体を貫く「秘密の一貫性」であった。本書では、これまで前景化されることのなかったこの問いを全面化し、ドゥルーズ哲学全体を体系的に読解するとともに、敵とされてきた精神分析、現象学との理論的交錯を描きだす。人が生まれ、老い、死んでゆく、敗北を余儀なくされた闘いのなかの絶望と希望、哲学的な問いを人生の問いへと昇華させる、俊英の渾身作ついに刊行。

    「ドゥルーズは、そのキャリアの過程で、自身がカオスと呼ぶものをめぐって、何らかの態度変更とでも呼びうるものを行ったのだろうか。彼は、若き日に肯定した生や経験の創造性を、老年において放棄し、むしろ私たち――とりわけ他ならぬ彼自身――を保護する秩序を希求するようになったのだろうか。これは哲学研究上の問いであると同時に、人生をめぐる問いでもある。それゆえ、単純な肯定でも、単純な否定でも、答えにならないだろう。私たちは、この問いを入り口にして、この哲学者の人生に思いを馳せながら、しかしあくまで哲学研究として、本書をはじめることにしたい。」(本書より)
  • 著者について

    小倉 拓也 (オグラタクヤ)
    小倉拓也(おぐら・たくや) 1985年大阪府生まれ。神戸市外国語大学卒業、大阪大学大学院人間科学研究科博士後期課程修了。博士(人間科学)。現在、大阪大学未来戦略機構特任助教。共著書に『発達障害の時代とラカン派精神分析』(晃洋書房)、共訳書にローズ『生そのものの政治学』(法政大学出版局)、サール『意識の神秘』(新曜社)、フィンク『後期ラカン入門』(人文書院)、フィンク『「エクリ」を読む』(人文書院)など。

カオスに抗する闘い [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:人文書院 ※出版地:京都
著者名:小倉 拓也(著)
発行年月日:2018/07/30
ISBN-10:4409031007
ISBN-13:9784409031001
判型:A5
対象:専門
発行形態:単行本
内容:哲学
言語:日本語
ページ数:364ページ
縦:20cm
他の人文書院の書籍を探す

    人文書院 カオスに抗する闘い [単行本] に関するレビューとQ&A

    商品に関するご意見やご感想、購入者への質問をお待ちしています!