"焼跡"の戦後空間論 [単行本]
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"焼跡"の戦後空間論 [単行本]

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出版社:青弓社
販売開始日: 2018/07/31
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"焼跡"の戦後空間論 [単行本] の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    焼跡や闇市を表象する小説や映画、批評を検証することを通して、私たちがもつ戦後日本という歴史認識や国土イメージをあぶり出す。閉塞する「戦後日本」という枠組みから、「冷戦期日本」という歴史認識へのパラダイムシフトを提起する挑発的な試み。
  • 目次

    はじめに

    序 章 〈焼跡〉・〈闇市〉を問い直す
     1 戦略爆撃と記号としての〈焼跡〉
     2 焼跡に立つ闇市
     3 〈焼跡〉と〈闇市〉
     4 中心―周縁構造と都市論
     5 「日本ならざるもの」の生活空間
     6 敗戦後の日本社会を冷戦空間に置き直す
     7 本書の構成

    第1部 焼跡・闇市のイメージ編成

    第1章 語られない焼跡――戦後日本映画批評と焼跡表象
     1 戦略爆撃と焼跡
     2 戦後映画と「戦争の惨禍」としての焼跡
     3 戦後日本映画批評のなかの『東京五人男』
     4 箱庭的ユートピアと敗戦のリアリズム――小津安二郎『長屋紳士録』
     5 焼跡がはらむ加害責任
     6 小結

    第2章 過去が憑依する場――『二十年後の東京』と『野良犬』に見る戦災復興
     1 『二十年後の東京』と戦災復興計画
     2 戦災復興計画の評価と用地接収
     3 連続性を示す空間としての闇市
     4 黒澤明『野良犬』での闇市の役割
     5 小結

    第3章 闇市とレイシズム――闇市の構造と取り締まりにおける対象変遷
     1 「闇市」という語の起源
     2 闇市の構成
     3 GHQによる闇市の取り締まり
     4 小結――日本の外縁としての闇市

    第4章 物語のなかの闇市
     1 「戦後日本」と闇市表象
     2 敗戦直後の文学と闇市
     3 大江健三郎「万延元年のフットボール」
     4 被災と責任の記憶――野坂昭如、井上ひさし
     5 記憶の起点として――浅田次郎、梁石日
     6 ミステリーとしての闇市

    第2部 戦後日本から冷戦期日本へ――国民的地景(ルビ:ナショナル・ランドスケープ)と異郷

    第5章 田村泰次郎「肉体の門」論――「新生」の物語と残余としての身体
     1 「肉体の門」の「書きえない領域」
     2 田村泰次郎の「肉体」観と少女たち
     3 「獣性」の身体
     4 獣性・思想・肉体
     5 小結

    第6章 〈焼跡〉が闇市を周縁化する――石川淳「焼跡のイエス」論
     1 「日本」の「戦後」
     2 「新興民族」の「今日的規定」
     3 国土回復とヘテロ/ホモセクシュアルな欲望
     4 〈焼跡〉という記号
     5 小結――〈焼跡〉という国民的地景(ルビ:ナショナル・ランドスケープ)

    第7章 「居たたまれなさ」を越えて――宮本百合子「播州平野」をめぐる「戦後」の陥穽
     1 宮本百合子と戦後の文脈
     2 「播州平野」評価の変遷と六全協
     3 「播州平野」の朝鮮人表象
     4 移動を内包するテクストとしての「播州平野」
     5 小結

    第8章 「異郷」の空間性――金達寿「八・一五以後」
     1 「八・一五以後」発表時の「新日本文学」と金達寿評価
     2 フィクションの形式と人物類型
     3 改稿の問題と運動主体
     4 「異郷」の内実――帰郷と同化のはざまとしての闇市
     5 「異郷」にとどまることの可能性
     6 小結

    第9章 「おかみさんたち(ルビ:アジモニドゥル)」のたたかい――民族教育と濁酒
     1 金達寿の占領期小説、「在日同胞生活史」という枠組み
     2 「四斗樽の婆さん」と「前夜の章」への検閲
     3 民族教育の展開と阪神教育闘争
     4 「お内儀(ルビ:かみ)さん」たちの闘争
     5 濁酒取り締まりと「第三国人」神話
     6 母と息子のすれ違い
     7 小結――〈異郷〉としての冷戦期日本

    終 章 〈焼跡〉の抱擁から離れて
     1 闇市から見る占領期日本
     2 国民的地景(ルビ:ナショナル・ランドスケープ)から〈異郷〉へ
     3 「冷戦期日本」の射程

    初出一覧

    おわりに
  • 内容紹介

    焼跡や闇市を表象する小説や映画、批評を検証することを通して、私たちがもつ戦後日本という歴史認識や国土イメージをあぶり出す。「戦後日本」という枠組みから「冷戦期日本」という歴史認識へのパラダイムシフトを提起する挑発的な日本論。
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    逆井 聡人(サカサイ アキト)
    1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、東京外国語大学世界言語社会教育センター特任講師。専攻は日本近現代文学、比較文学、表象文化論
  • 著者について

    逆井 聡人 (サカサイ アキト)
    1986年、千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科言語情報科学専攻博士課程修了。博士(学術)。現在、東京外国語大学世界言語社会教育センター特任講師。専攻は日本近現代文学、比較文学、表象文化論。共著に『盛り場はヤミ市から生まれた』(青弓社)、論文に「原罪に代わるもの――戦後道徳と荒正人」(「言語態」第14号)、“Fight for the Right to Live: Kim Tal-su’s Novels and ‘Third Country National’ Discourse” (Literary Intervention and Political Culture in South Asia) など。

"焼跡"の戦後空間論 [単行本] の商品スペック

商品仕様
出版社名:青弓社
著者名:逆井 聡人(著)
発行年月日:2018/07/31
ISBN-10:4787234390
ISBN-13:9784787234391
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:社会
言語:日本語
ページ数:354ページ
縦:20cm
横:15cm
厚さ:2cm
重量:380g
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