「自然」という幻想―多自然ガーデニングによる新しい自然保護 [単行本]
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「自然」という幻想―多自然ガーデニングによる新しい自然保護 [単行本]

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出版社:草思社
販売開始日: 2018/07/14
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「自然」という幻想―多自然ガーデニングによる新しい自然保護 の 商品概要

  • 要旨(「BOOK」データベースより)

    外来種が在来種より優れている場合がある。「本来の生態系は安定している」というのは幻想。「手つかずの自然」への崇拝は米国で生まれた。地球の自然は、人間が運営・管理すべきだ。「手つかずの自然」なき現代の新しい自然保護を提案する。
  • 目次

    ◎第1章 自然を「もとの姿に戻す」ことは可能か
    自然は「遠きにありて思うもの」ではないはずだ
    自然を「過去の状態に戻す」ことの矛盾
    世界の絶滅首都=ハワイで移入種を除去したら……
    ハワイでも問題となる「基準となる過去の自然」
    過去を取り戻すための、オーストラリアでの驚くべき苦闘
    古い「教義」から自由になりはじめた生態学者たち

    ◎第2章 「手つかずの自然」を崇拝する文化の来歴
    イエローストーンが「母なる公園」と呼ばれる理由
    ウィルダネスの征服の時代―――1860年代まで
    自然保護運動家ミューアの時代――1860年代以降
    「ウィルダネス崇拝」のはじまり――1890年代以降
    「ウィルダネス崇拝」の先鋭化と強大な影響力
    人間を排除すれば、自然は安定するのか
    生態学の理論は現実に合わなかった
    自然の変化の激しさは生物も対応できないほど
    変化するイエローストーンをどう管理するか

    ◎第3章 「原始の森」という幻想
    ウィルダネスの聖地・ビアロウィエージャ
    実はビアロウィエージャは「手つかず」ではない
    ビアロウィエージャには現在も人の手が入り続けている
    先住民族が多くの大型動物を絶滅に追い込んだ
    先住民族はその後も環境に影響を与え続けた
    生態学や自然保護運動はなぜ人間を排除したのか
    環境活動家はウィルダネスをどう考えているか
    ビアロウィエージャの自然はさらに改善できる?

    ◎第4章 再野生化で自然を増やせ
    オランダの干拓地で太古の草原を再現する
    「更新世再野生化」とは何か
    北米の更新世再野生化計画に対する賛否両論
    アメリカに大型動物を導入するのは本当に問題か
    過去を志向しながら新しい生態系を創出する
    再野生化で太古のヨーロッパの姿を明らかにする
    「人工的な野生」で自然を増やす

    ◎第5章 温暖化による生物の移動を手伝う
    温暖化に適応する生物の移動は間に合うか
    動植物は実際に極方向や高地へ移動している
    生物の移動に手を貸すことを躊躇する研究者たち
    タブーに挑み、立ち上った市民ナチュラリスト
    人による移転という考えを生態学者が認めはじめた
    「管理移転」は既成事実化しつつあり止められない
    管理移転の指針作りのための実験は意外に困難
    ここでも「手つかずの自然はない」ことが問題に
    温暖化に対応した最適の植林パターンを探す実験
    林業関係者が戦慄した気候予測地図
    営利活動による管理移転計画への賛否両論

    ◎第6章 外来種を好きになる
    外来種は必ず生態系を崩壊させるか
    外来種とそれに対する人間の対応の歴史
    外来種駆除の現場では何が行われているか
    外来種は生態系の不安定化・多様性低下の原因か
    従来の「侵入生物学」に異を唱える生態学者
    外来種と交雑する「遺伝子汚染」をどう考えるか
    画一的な外来種駆除が無意味なら、何をすべきか
    外来種を利用しはじめた自然保護論者たち

    ◎第7章 外来種の交じった生態系の利点
    外来種でできた生態系を持つ島
    外来種が在来種より優れている場合がある
    「新しい」生態系は生産性も多様性も高く健全かもしれない
    はびこる外来種も時間とともに沈静化する
    「新しい」生態系がおおう面積は地球の何割か
    有用な「新しい」生態系の外来種を除去すべきか
    「新しい」生態系の変化を研究するべきだ

    ◎第8章 生態系の回復か、設計か?
    「川」は人工物であるという発見
    生態系を回復するのでなく目的に合わせ設計する
    生態系を「設計」する必要があるのはどんなときか
    デザイナー生態系とウィルダネスと多自然ガーデン

    ◎第9章 どこでだって自然保護はできる
    重金属に汚染された川の改善の未来像
    あらゆる方法で自然を増やし改善すべきだ
    自然回廊で保全地域同士をつなぎ合わせる
    減税措置などで農業者も保全活動に巻き込む
    農業と自然保護の最適解を求める試み
    工業地域や高速道路にも自然は増やせる
    狭い庭やバルコニーの小さな自然も有意義
    散水も肥料も少なくてすむ野生の庭・在来種の庭
    造園家が温暖化適応策にかんする情報提供者に
    近くの自然を発見し、近くに自然を受け入れる

    ◎第10章 自然保護はこれから何を目指せばいいか
    「昔に戻す」以外の自然保護の目標を議論する
    目標1――人間以外の生物の権利を守ろう
    目標2――カリスマ的な大型生物を守ろう
    目標3――絶滅率を下げよう
    目標4――遺伝的な多様性を守ろう
    目標5――生物多様性を定義し、守ろう
    目標6――生態系サービスを最大化しよう
    目標7――精神的、審美的な自然体験を守ろう
    多様な目標を土地ごとに設定しコストも考慮しよう
  • 著者紹介(「BOOK著者紹介情報」より)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

    マリス,エマ(マリス,エマ/Marris,Emma)
    サイエンスライター。自然、人々、食べ物、言語、書籍、映画などについて執筆。数年間記者として勤務していたネイチャー誌のほか、ナショナルジオグラフィック、ニューヨークタイムス、ワイヤード、グリスト、スレート、オンアースなどの雑誌・新聞に寄稿している。ワシントン州シアトル出身、オレゴン州クラマスフォールズ在住

    岸 由二(キシ ユウジ)
    慶應義塾大学名誉教授。生態学専攻。NPO法人代表として、鶴見川流域や神奈川県三浦市小網代の谷で“流域思考”の都市再生・環境保全を推進。国土交通省河川分科会、鶴見川流域水委員会委員

    小宮 繁(コミヤ シゲル)
    慶應義塾大学理工学部講師。慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学(英米文学専攻)。専門は20世紀イギリス文学。1989~91年、ケンブリッジ大学訪問講師。2012年3月より、慶應義塾大学日吉キャンパスにおいて、雑木林再生・水循環回復に取り組む非営利団体、日吉丸の会の代表をつとめている
  • 内容紹介

    自然を「元来の姿」に戻そうとしてきた自然保護活動。外来種を徹底的に駆除、手つかずの自然から人間を遠ざけ、人工物を撤去……。しかし、それで本当に、地球の自然が守れるのか? 著者は「手つかずの自然こそ至高、自然を元の姿に戻すべき」というこの価値観が、じつはアメリカでつくり出された「カルト」であり、科学的にも、費用対効果からも、実現不可能な幻想であると、世界各地の実例から示していく。
    自然を「かくあるべし」と限定してきた過去の自然保護のあり方を批判し、自然をもっと多面的なものととらえ直して、多様な現実的目標設定の下で自然を創り出す「多自然ガーデニング」を提案する。

    ◎内容より
    ・外来種が在来種より優れている場合がある
    ・「本来の生態系は安定している」というのは幻想
    ・「手つかずの自然」への崇拝は米国で生まれた
    ・「過去の自然」を取り戻すのが不可能な理由
    ・米・豪の先住民も大量絶滅を引き起こした
    ・北米にライオンや象を導入する再野生化計画
    ・温暖化から植物を守るため、人の手で北へ移植
    ・人々が考える「川」は、実は人工物である
    ・「教義」から自由になり始めた生態学者たち
  • 著者について

    エマ・マリス (エマ マリス)
    エマ・マリス(Emma Marris)
    サイエンスライター。自然、人々、食べ物、言語、書籍、映画などについて執筆。数年間記者として勤務していたネイチャー誌のほか、ナショナルジオグラフィック、ニューヨークタイムス、ワイヤード、グリスト、スレート、オンアースなどの雑誌・新聞に寄稿している。ワシントン州シアトル出身、オレゴン州クラマスフォールズ在住。

    岸 由二 (キシ ユウジ)
    岸 由二(きし・ゆうじ)
    慶應義塾大学名誉教授。生態学専攻。NPO法人代表として、鶴見川流域や神奈川県三浦市小網代の谷で〈流域思考〉の都市再生・環境保全を推進。
    著書に『自然へのまなざし』(紀伊國屋書店)『リバーネーム』(リトル・モア)『「奇跡の自然」の守りかた』(ちくまプリマー新書)など。
    訳書にドーキンス『利己的な遺伝子』(共訳、紀伊國屋書店)ウィルソン『人間の本性について』(ちくま学芸文庫)ソベル『足もとの自然から始めよう』(日経BP)など。
    国土交通省河川分科会、鶴見川流域水委員会委員

    小宮 繁 (コミヤ シゲル)
    小宮 繁(こみや・しげる)
    慶應義塾大学理工学部講師。慶應義塾大学文学研究科博士課程単位取得退学(英米文学専攻)。専門は20世紀イギリス文学。1989~91年、ケンブリッジ大学訪問講師。2012年3月より、慶應義塾大学日吉キャンパスにおいて、雑木林再生・水循環回復に取り組む非営利団体、日吉丸の会の代表をつとめている。訳書にステージャ『10万年の未来地球史』(岸由二監修、日経BP)。

「自然」という幻想―多自然ガーデニングによる新しい自然保護 の商品スペック

商品仕様
出版社名:草思社
著者名:エマ マリス(著)/岸 由二(訳)/小宮 繁(訳)
発行年月日:2018/07/19
ISBN-10:4794223420
ISBN-13:9784794223425
判型:B6
対象:一般
発行形態:単行本
内容:自然科学総記
言語:日本語
ページ数:334ページ
縦:19cm
その他: 原書名: RAMBUNCTIOUS GARDEN〈Marris,Emma〉
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